AKB48「第4回選抜総選挙」 | 歩く雑誌・月刊中沢健のブログ

AKB48「第4回選抜総選挙」

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まゆゆ2位である。

今年もたくさんの驚き(良くも悪くもね)があったAKB総選挙だけど、とりあえずはそのことで頭がいっぱいになってしまったから今はそのこと(まゆゆ)だけを書きたい。

まゆゆに次いで応援しているフレッシュレモンやはるきゃんのことも(この2人は圏内に入っていて良かったとは思うがもうちょっと上に行ける逸材という気持ちは大きい)、速報では圏外だったすーちゃんや小森も圏内には結果的に入れて安心したり、63位のにししにいきなり感動したり、W松井の順位入れ替えに声を出して驚いてしまったりとまぁいろいろあったんだけど……とりあえずは、まゆゆである。

正直に言えば、4位の発表前くらいが一番どきどきしていた。
応援しているファンが、まゆゆのことを過小評価していたというのは申し訳ないことでもあるのだけど、さしこの勢いが一番怖かった。
ので、先に4位で指原莉乃さんの名前が呼ばれた時にはかなりホッとした。
続いて3位の発表になった時は、もちろんまだ名前は呼ばれないでほしいと思ってはいたが、それでもここで「渡辺麻友」という名前が呼ばれてしまうのだろうという気持ちのが強かった。

しかし、第3位チームB……の後に名前を呼ばれたのは柏木由紀さん。
まさかのゆきりん越えをはたして、まゆゆは第2位である!

第3位・柏木由紀ということを聞いた時が間違いなくこの日一番の衝撃であり、鳥肌がもっとも立った瞬間であった。

昨日は、ぐぐたす見ながら(19時からはフジテレビも同時に流しながら)AKB総選挙を観戦してましたが、フジテレビの方も同時に見ていたから改めて思ったんだけど、まゆゆって、今の民放のバラエティー番組ではいまいち扱いきれていないところがあるんだよね。 正直3位でも、4位5位の子よりメディアでの扱いは小さくなってしまうような存在でもあって、だからこそ「2位」という結果は本当に良かった&鳥肌物で!

これで、まゆゆの魅力を伝えることが下手糞なメディアもまゆゆを無視するわけにはいかない結果になったな、と。


それにしても、ただの1ファンの自分ですら、あんなに心臓ばっくばっくでドキドキしながら緊張してしまったので、選挙に参加しているメンバー達の緊張感は本当に半端ないんだろうなとこの時期になるといつも思う。

AKBに限らず、エンターティメントの世界で戦っている人間はみんな人気商売をしているわけで(ただし、必ずしも1番人気の人がいいかたちで生き残っていけるというわけでもない)、そこで戦っている人間は何かの集団に属していようと一人一人が独立した会社のようなものであると自分は思う。
自分達の周囲の評価を堂々と曝け出すという戦いに挑める志(勇気)を持っている人達を僕は本当に尊敬するし、だから推しメンがどうこうではなく、AKB48グループ全体のファンなのだ。


僕の周りには地下芸人や地下アイドル、アングラライターのような活動をしている人がたくさんいる。僕自身もアングラ・サブカル方面で活動していることは多い人間なのだが、この世界には自分の不人気を認めないように生きている人が非常に多いのだ。
本音ではテレビに出たいのに「今のテレビではやりたいことなんて出来ないから、俺はライブで本当に面白い笑いを追及しているんだ」なんてことを言ってテレビ(メディア)批判をして自分を正当化するような人間のなんと多いことか。
もちろん、必ずしもメディアのど真ん中を目指すことだけがエンターティメントの正解ではないと思う。
でも、現実には自分の芸やキャラでは成功もできないことが分かっているから、自分のプライドを守るためだけにメジャーなものを批判する人間が地下にはたくさんいる。

もちろん、そうじゃない人もたくさんいるよ。 僕が日野誠さんや東方力丸さんといった人達のことを大好きなのは、決して自分のプライドを守るためのメジャー批判をしない人達だからだ。


僕みたいに総選挙の中継を見ているだけで大緊張しちゃっていた人間が言うのもどうかとは思うんだけど、はっきり言うと僕は彼女達が羨ましくもある。
僕は男だし、もう三十歳だし、そもそもアイドルという職業を夢見たことなど一度もないが、もしも「作家の世界におけるAKBのような集団」がこの世に存在するのならば、ぜひそこに参加したかったものだと思う。
仮にそんな集団があったとしても、中沢健程度の物書きでは圏外どころか、まずはその集団への仲間入りすら出来ないだろうけど(AKBグループの人達も選挙の結果が低かろうと圏外だろうと、あそこにいるだけで凄いと自分は思う)、AKBグループにはそんな本当に大変そうだけど、どこか憧れてしまう、そんな魅力もあるのは事実だ。


AKBグループの面白いところは、他のアイドルグループと違ってメンバーそれぞれが所属している事務所なども違うという点にもあると思う。
僕はハロプロも好きなんだけど、おそらくハロプロ内で総選挙をやったとしてもAKBほどには面白味を感じられないと思う。

事務所……の問題だけではないけれど、周囲の環境もそれぞれ大きく違う、明らかに人気投票のような勝負では不利な面のあるメンバーもいたりするからこそ、芸能界だったりエンターティメント世界のような人気商売の縮図をより分かりやすく見れるショーとしての側面が成り立つのだ。
民放の連続ドラマで主人公を演じられる人も、深夜ドラマの脇役で頑張っている人も、民放のバラエティー番組レギュラーも、ニコニコ動画の公式番組のレギュラーも一緒になって戦う。

はっきり言ってAKBというグループのメンバーに属している以上、彼女達はみんなこの世界の大物であるとは思う。
けれど、そういった環境や周囲に付いている協力者(仲間)の違い、差異など関係無しにまとまって戦うこのイベントは僕のような人間をもいつも本気で奮い立たせてくれる。

正直に言えば、僕もずっとサブカルアングラ方面(の中でもホームっぽい場所)にいれば、まぁ収入的にはともかく、精神的にはそこそこ楽に生きていける。
でも、それじゃ駄目なんだよと一回りも二回りも下の少女達に教えてもらえるのだ。


だから、僕も頑張りまゆゆ!
いつか、AKB48グループが主演のオムニバスアイドルホラー作品の脚本も書きたいと本当に思う。
物書き48のオーディションにも落選し続けている自分ですが、言い訳することなく、自分は競争の中にいて、今はまだまだ負けっ放しだけど、いつかはセンターを取ってやる。 

と思う。