2006-12-09 23:18:23

アイデアの行方

テーマ:マーケティング

広告会社では、クライアントのブリーフィングを受けて、プレゼンまでする一大仕事として「アイデアの創出」がある。

このアイデアがなければ、何も生み出されることがなく、また、アイデアが生まれるからこそ広告会社の存在意義があるといっても言い過ぎではない。


企業メッセージを消費者メッセージへ変換するために、「アイデア」が必要となってくる。それは時には退屈なものもあれば、一生忘れられないものもある。さらにいうと、このブログを読んでいる人はテレビCMや雑誌や新聞などの平面広告しか思いつかないかもしれないけれど、アイデアというのは多岐のわたるもので、必ずしも表現に落とし込まれているとは限らない。もしかしたら、それはイベントであったりするかもしれない。


アイデアの発露はどこにでもできるものなのだ。だからこそ、アイデアを考えることは広告会社の使命ともいえる。


アイデアが面白くなければ、どんないいCMのコンテを作っても、キャンペーンは成功しない。全ての広告・PR活動で足並みをそろえて、消費者へ伝えるアイデアを総がかりで伝えていくこと。それが大切。


例えば、今年のカンヌで賞を取ったD社の「牛乳に相談だ」キャンペーン。ターゲットをティーンに絞って、TVCMは部活などのシーンを活かした表現があり、交通広告ではティーンのインサイトに深く根付いたコピーで「そうかも・・・」といったマインドを想起させる。また、ティーンがよむ少年漫画誌などやモバイルなども駆使してコミュニケーションを実施。牛乳を飲まない若者たちを、牛乳に振り向かせることが出来た、秀逸なキャンペーンだ。


アイデアが強く出来ていれば、あとはそのアイデアをどううまくDeliverできるかが考えどころ。それがいわゆるメディアプランニング。必要なメッセージを必要なターゲットに対して的確に、そして社会的な話題を作り出すことの出来るプランを考える。


もちろん、そんなことは簡単ではないし、媒体に載せるメッセージとあいまって効果は発揮されるもの。

だからアイデアが決まってからの、メディアとクリエイティブの協業作業はとっても大切。


「こんなところでこんなメッセージがでてたらおもしろいよねー」

「あ、それやってみようよ。広告媒体にないけど交渉してみるよ」


・・・みたいなことで、いままでにない新しい広告媒体ができたりすることも実際ある。


でも、やっぱりアイデアがないと、なかなかオモシロいことって産まれないもの。



アイデアの大小はあるけれど、ここが広告会社の腕の見せ所。暴利をむさぼってると思われないためにも

すぐれたインサイトをつつくアイデアの広告を考えないといけないね。




最後に蛇足。

今日、30人31脚の全国大会を見た。4回は泣いた。年取ったのかな。。

でもとてもいい企画。あの大会を支えているんだろうな、とおもう花王はとてもステキな会社に思った。

単なる番組の提供でも、30人31脚とのコラボCMを花王が作ったように、とても好感度が高いものになるな、って思ったり。。



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2006-12-08 02:57:11

近未来通信で問われる広告会社の社会的責任

テーマ:広告会社

日に日に騒ぎが大きくなっている近未来通信の事件。

投資するお金もない僕は他人事のように事件のニュースを目にしていた。


すると、今日僕のチェックしている他のブログで、近未来通信の広告活動を行った広告会社はその社会的責任を取って近未来通信が支払った宣伝費を被害者に還元すべき、というトピックが世の中にあることを知った。


広告会社の人間の立場で言うと、なんて陳腐なロジックなのだろう、とため息が出てしまう。

そんなことがまかり通れば、だれも怖くて広告なんか打てなくなってしまう。

結果、その功罪として売るべきものが売れなくなり、経済の循環が悪くなるかもしれない、ということが容易に想像がつく。


今の時代、本当によいものは広告をしなくても売れる、というのは半分本当だけれど、半分は嘘だと思っている。

なぜなら、本当によいもの、であることを「何か」が媒介しなくては、世の中に情報が流通せず、ひいては商品が売れることはないからだ。それを100%口コミでやるのも、一つのコミュニケーションではあるけれど、きわめてコントロールしづらいもので、リスクも生じる。逆にメッセージをコントロールすることができ、さらには広告会社のアイデアを借りて情報を伝播しやすい広告コミュニケーションは多少コストが高くついても、リターンの見通しがつきやすい。(あくまでも、自前の口コミよりは、ですが)


そうした状況の中で、近未来通信も広告会社を使って自社のコミュニケーション活動をしていたのだろうけれど、広告会社はもちろん、近未来通信と取引を開始するにあたり、与信調査を含め会社内の審査を経て取引をしているはず。その審査基準に、お金がもらえるなら何でも広告してよい、ということはないはず。某大手広告代理店の審査でさえ、暴力団や違法な案件に触れる広告活動は行ってはいけない、というルールがあると聞いた。


近未来通信の時にしても、その時点で違法とわかっていたら取引は行わないし、さらに言えば広告会社も株式会社という資本形態をとっていればこそ、株主のチェックや株主に迷惑のかからないオープンで健全な商業活動をする必要がある。特に上場企業であればなおさらだ。しかし、違法性もなく金払いのいいクライアントであれば、そこを攻めずに一体どうするのか?広告会社も売上や利益を稼ぐイチ企業。法に触れなければ、よほどその時点でタチの悪いクライアントでなければ、一生懸命お金を取ってくるだろう。それが資本主義における企業経営のあり方だと思う。


これは、広告を流した媒体社にも言えることで、情報のアウトプットを見た消費者が、アウトプットを制作した、伝えた、企業は全て同罪と切り捨てるのは無理がある。健康商品をはじめ、世の中には数多くのマユツバな商品の広告があふれかえっているけれど、それを全て広告会社の責任には出来ないだろう。なぜなら、それは広告として世に出回っている辞典で、もしかすると健全な資本活動の一環として運営されているかもしれないし、広告会社とてクライアントの真の姿を未然に判別するのは難しい。


確かに僕たち広告会社にはダークな一面があるかもしれない。政治との癒着や、唯一無二の護送船団方式に守られた業界、そして、広告活動以上の情報操作。。。

だが、一方でメディアリテラシーというコトバに代表されるように、広告やインターネットなどあふれかえる情報化社会で、消費者は自らの身を守る術を身に着けなくてはいけないと思う。自分のみを守れないから、周囲の環境だけが悪い、と言ってばかりでは経済の国際化の流れを考えても過保護すぎはしないか。


広告だって、いいものもあれば、わるいものもある。近未来通信の広告が悪いものかどうかは議論の必要があるが、掲載する情報のスペックはクライアントである近未来通信が情報として広告会社に渡しているものだろうし、ましてやその広告に問題があるのであれば、行政が指導しなくてはいけない。資本主義の行き過ぎを抑制するのは(小さな)政府の役割であり、広告会社の自主規制がおかしいことを理由に広告会社に宣伝費を返還する義務はない、と僕は思う。






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2006-11-24 22:07:16

業界用語: 「仕切る」ということ

テーマ:マーケティング

「仕切る」というコトバが盛んに使われるのが広告業界かもしれない。


仕切りがいい・悪い、というコトバに代表されるように、事前の情報収集、根回し、その場での場の取り回しなどなど、千変万化であらゆる意味を持つコトバが「仕切る」だと思う。


やっぱり仕切りの悪い仕事には、いらっ!!として、思わず怒鳴ったり、不満を言ったりすることが多い。

逆に仕切りがよいと、おっこいつはなかなかやるな、って思ったり。


では、仕切りをよくするためにはどうすればいいのか?

これこそが、広告業界の営業に求められる資質かもしれない。


まずは情報収集。自分の周囲や関係する事柄で何が起きているのか、まず自分が把握しなくては事態を把握することすら出来ない。だから、情報収集は大切。そして収集された情報を基に、自分の頭で分析し、第3者や関係者の意見を聞き、客観的な状況把握をさらに詰める。


そうしてはじめて、ある事態に対しての向き合い方や対処の仕方が定まるんじゃないかな。

そしてそれが定まったら、どのような話の仕方が適切なのか、もっといえば事前にNegotiationが必要な案件なのか、必要なActionをとることになる。


そして、現場での対応の仕方。あらゆる事態にも対応できるような柔軟性。でも、事前の情報収集があるからこそ、うまく取り回すことが出来るから「仕切れる」ことになる。


この「仕切る」という感覚を持てるか、持てないかが営業の醍醐味。

クライアント、社内スタッフ、外部プロダクション・媒体社、いろんな人たちを相手に仕切ることでプロジェクトは進んでいく。

この仕切りが悪いと3者の間で軋みが生じ、不満が渦巻き、不満の火消しに奔走することにつながって、スピードが遅くなる。


「仕切り」のよい営業こそが、優れた営業である、と言うことは、某業界最大手の広告会社の社訓を見ると痛感する。

その社訓は10あって、よい仕切りをするための10か条のようなものかもしれない。


そして、それは自分を戒めるためにも「鬼十則」と命名された所以なのかもしれない。



広告業界に興味があるなら、この鬼十則はぜひぜひ肝に銘じて参考にして欲しいもの。

古いと思われる表現も多々あるけれど、本質的には何も代わらないのがこの業界だったりするのです。



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2006-11-16 21:20:42

趣味なプレゼン

テーマ:ブログ

自分の担当しているクライアントでも、さらにその中で好きなブランドがあると、結構幸せです。

ブランドに対して思い入れができることで、自然と仕事にも熱が入るから。


そんなブランドに限って、予算が少なかったりするのだけれど、だからこそ知恵を絞り、いろいろ提案してしまう。


今回もそんなブランドのプレゼンをしてきました。


ほとんど趣味の領域です。

コーヒーマシンのコミュニケーションなのだけれどプラダやルイ・ヴィトン、スワロフスキーのような、いわゆるラグジュアリーブランドと呼ばれるカテゴリの世界観を大切にしている。

テレビCMを流せるほど予算がないので、ラグジュアリーブランドらしく、カッコよくてセンスのある雑誌を選んで、オモシロ企画をいろいろ考えた。もちろん、出版社とのコスト交渉もきっちりとしたから、お買い得なオモシロ企画ばかり。


有名作家に書き下ろしのエッセイを書いてもらって雑誌に掲載するとか、CD作って、アーティストに歌をレコーディングしてもらうとか、およそ雑誌の世界では飛び道具的な企画をいろいろもっていった。

普通のタイアップでは、つまらないな、と思い、そのブランドの世界を雑誌を超えて表現するにはどんなことができるのだろう?ということからの発想。


せっかく仕事をするならカッコいいことがしたいし、おしゃれなことがしたいし、そんな人たちと一緒に何かを作っていけるのは自分の財産ともなるし、ほとんど僕の趣味で好きにやっているブランド。でも、その方向性がブランドの向かう方向性と同じなので、クライアントも大満足。こういうのを「合ってる」というのかもしれない。


今、テレビ離れが叫ばれている中で、雑誌業界はとても元気。書店に行くと分厚い雑誌がたくさん並び、一昔前には売れることのなかった男性向け雑誌もたくさんならんでいる。

テレビよりも、もっと自分スペシフィックな情報を提供してくれる雑誌は、まだまだ可能性を秘めているのかもしれない。








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2006-11-14 00:56:15

広告会社と事業ビジネス

テーマ:ブログ

広告会社やテレビ局・新聞社・ラジオ局・出版社などの仕事として「事業」というものがある。


たとえば、展覧会や展示会、身近なところで言えばコンサートやライブなどがそれにあたる。


この事業ビジネスは、いわゆる企業メセナとして捉えるの一般で、例えば今上野の国立科学博物館で展示しているミイラ展なんかは朝日新聞社がずいぶんとお金を出している。他にも上野でやっているものでいえば、ダリ展なんかもそんな例の一つ。

来月アタマにくる僕の大好きなUKロックバンド、U2のコンサートはTOKYOFMがバックについていたりする。


こんな事業ビジネスだけど、いまいち広告としての成果が見えない。


誰だって、展覧会やコンサートに行って、主催や協賛のスポンサーの企業名を意識することはあまりないはず。

それでも、入場料ではまかないきれない莫大なコストを企業や媒体社は負担している。


まさに企業の文化貢献活動=企業メセナとしかいいようがなく、それによる広告効果を測定することは難しい。


その企業がどれだけ、その手の文化的活動に理解を示してくれているかがカギとなる。


ぼくなんかは仕事柄、こういったイベントの協賛スポンサーの企業名はチェックするけれど、一般の人がどれほど意識するのかと考えると、なかなかクライアントへは提案しにくい。純粋に社会の文化に貢献する理解があってこそなりたつ「事業」ビジネス。

世の中の経済が好況の時は、企業は理解を示すけれど、不況になると支出を締め付ける企業にとってはお金を引き出すのが難しい。つまり、継続的な事業ビジネスがなかなか成立しにくくなるということ。


文化の向上のためにも、広告価値とは別に事業ビジネスを成立させる新たなスキームを考えないと、景気に左右される都合のよい文化につながりかねない。


何かうまい手はないものか。。。


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2006-10-24 00:52:48

消費者と広告の接点とは?

テーマ:マーケティング

消費者と広告の接点、いわゆるTouch Point もしくはContact Point といわれるところ。

会社によって表現はまちまちだけれど、言っていることは同じ。


もっともContact Pointについては、日本の業界最大手が使っているコトバで、世界的にはTouch Pointが流通しているコトバかもしれないけれど。


このTouch Point Analysisが、昨今のコミュニケーションプランでは非常に大切なこととして取り上げられている。

つまり、消費者が広告と接するところは、ブランドやブランドのメッセージと全く関わりのないところより、関わりのあるところでメッセージを届けたほうが、いいに決まっている、という聞いてみると、今さらながらの考え方。

すでに、広告会社ではこのTouch Pointの調査・分析がかなり進んでいて、商品カテゴリなどに分けて、どこが有効なTouch Pointであるかを客観的なデータに基づいて訂正・定量的な把握がなされている。


Touch Pointは既存のメディアに捉われるものではないため、消費者の行動分析が非常に大切



例えば、アイスクリームを例に挙げてみよう。

Aというアイスクリームブランドは、高校生や大学生などの若い層をターゲットとしていたとする。

そんな若者たちが、アイスクリームを欲するような時・場所とはどんなところだろうか?

また、アイスクリームを欲するという感情が表面化しないまでも、暑い!と思うような時にアイスクリームの冷たいシズル感を伝えると、アイスクリームがほしくなるかもしれない。



例えば、夏の海。ビーチハウスやビーチそのもの。そんなところで、冷たいアイスクリームの広告やプロモーションに接すると、そのブランドは的確にターゲットのニーズを汲み取ることになる。そして、そのブランドを刷り込む(Inprint)には効果的に演出も出来る。これがいわゆるブランド体験というもの。


学校帰りのコンビニ(CVS)も同じかもしれない。だとすると、学校からCVSまでの導線上に、インパクトのあるアイスクリームのメッセージを伝える屋外広告を設置したり、あるいはCVS店内に、アイスクリームに惹きつけるようなPOPなんかは、ターゲットのココロをくすぐる。



逆に、ターゲットの生活時間の中で全く関係のないところでコミュニケーションをはかっても、思ったような効果は得られにくい。例えば、朝なんかはいい例かもしれない。朝、テレビでアイスクリームのCMを流しても、全く興味がわかないと思う。最寄の駅やバス停近辺で、通学時間帯にアイスクリームの試食サンプリングをやっても、そもそもアイスクリームを食べたいと思うよな気温や時間、ココロの余裕のあるタイミングではない。だから、これらはアイスクリームのTouch Pointとしてはふさわしくない、ということにになる。



このTouch Point Analysisをすることによって、IMC(Integrated Marketing Communication)が提唱する360度コミュニケーションの実現に効果的な一歩として近づくことが出来る。なぜかというと、普通に思い立つメディアである、テレビや雑誌、新聞・ラジオ、インターネットのような4マス+1のトラディショナルメディア以外で、有効なTouch Pointでどのようなメッセージ伝達ができるか新たな試みを考えることにつながるからだ。


このTouch Point Analysisの優れたところは、今までメディアとして考えられていなかったものが、『「メディア」=企業や商品のメッセージを伝えるスペースや時間』として新たに捉え直すことができるからだ。ひいては、Creative Mediaと呼ばれる、Creative主導のメディア開発として、世の中の話題性を喚起することにもつながる。


そう考えると、最近のあの手この手の、広告アプローチも納得いくものがあるんじゃないかな。


自分のタッチポイントはどこにあるのか?実際に思い起こしてみると、すでにそこにはプランニングされたメッセージがInprintされてるのかもしれない。





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2006-10-16 16:10:04

テレビCMの秒数からYouTUBE買収まで

テーマ:テレビ

世の中のテレビCMは大別すると15秒と30秒に分けられる。もちろん、60秒や90秒のテレビCMも存在するけれど、あまり見る機会はないんじゃないかな。

圧倒的に見る機会が多いのが15秒CM。これは日本のテレビ局が儲かるような構造となっている。大雑把に言うと、CMをなるべく細切れにしてセールスすることで、利益を出そうという仕組み。これにより日本のテレビのスポットCM市場は世界でも稀にみる規模で成長することになった。

15秒CMはとにかく尺が短いのでインパクト重視なCMがどうしても多くなる。そこにはブランドメッセージをこめるよりは商品名や企業名を覚えてもらうのが精一杯。一方で30秒CMはブランドのメッセージを少しでも詰め込めるように配慮されることが多い。

世界のCMに目を移すと、15秒CMよりは30秒、60秒CMが主流で、きちんとブランドメッセージを伝えるコミュニケーションが目立ってくる。日本の企業は競って15秒CMばかり作るものだから、世界のCMフェスティバルではなかなか入賞できない。商品名をやっきになって覚えてもらうCMなんて、クリエイティブとしては面白みに欠けるからだろう。

また、メディアプランの世界では、この15秒と30秒のCMをどの程度ミックスさせるのがいいのか、という議論がメディアプランの世界にある。商品名も覚えてもらわなければいけない、でもブランドの理解もしてもらわなければいけない、、、でも30秒CMのコストは15秒の2倍だし、CM枠もそんなに簡単に確保できるものではない。さらにいえば、クリエイティブ次第で、配分なんか無関係に、ブランドは認知・理解されるものだ、という身も蓋もない意見も飛び交う。

ビデオリサーチの独自調査によると、この15秒・30秒ミックス問題は、どちらかに完全に偏ってしまってはダメで、基本15秒をプランに据えて、30秒をほどほどに。。。という曖昧な結論に終始している。

このような15・30秒問題に終止符を打つくらいに、オドロキなニュースが先日のGoogleがYou TUBEを買収した一件だ。動画投稿型のYouTUBE上には権利をまるっきり無視して、世界中のCMが閲覧できる。そこに秒数の解釈はなく、おもしろければ、15秒でも、1分でも3分でも見るし、逆につまらなければ、まるっきり相手にされることはない。それでも話題にさえなれば、世界中から視聴される広告となる。

ペプシコーラにメントスを入れると発砲したペプシの中身がロケットのように噴射して、ボトルが注を舞う、なんていうくだらない映像なんかがYouTUBEにあるのだけれど、サイトでものすごい話題をよんで、メントスの売上が増大した、なんていうニュースも最近耳にした。

既存のテレビ広告モデルを完全に無視したYouTUBEに新たな広告市場が創造できるのか。

Googleは少し前の楽天がテレビを凌駕しようとしたのとは、まったく別のアプローチで世界のテレビCMの市場を覆す可能性を手に入れたのだと思う。マイクロソフトやその他のIT企業、メディア企業にYouTUBEが買収されてしまう前に、YouTUBE買収でGoogleが支払った16億ドルは決して高くない買い物なのかもしれない。

常に新しいコミュニケーションを求める企業・広告会社にとって、15秒や30秒のCMミックスの最適化より、YouTUBEの賢い使い方を考えていく方が、この業界においてもっと生産的な作業なのかもしれない。

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2006-10-12 01:57:09

イベント 今昔

テーマ:OOH!

秋晴れの続いた10月の三連休の一日に仕事でイベントを仕込んだ。単純にクライアントの仕込んだイベントではなく、ラジオと一緒に組んだイベントにすることによってラジオ局の強みである音楽関係のコネクションをうまく生かしたイベントを仕掛けていた。

秋晴れの中、ラジオのイベント自体もたくさんの人が集まり、話題性を醸し出すことができた。また、クライアントがイベントを通じて消費者とつくる「接点」も何とかうまく作り出すことが出来たと思う。

その昔、イベントごとというのはサンプリングをして、人が集まればOKということがほとんどであったのだけれど、最近はそれでは意味がない形骸化したものになってきている。

ちょっと想像してみよう。街中で、駅前で、どこかの会社がサンプリングをしていたとする。それは化粧品でも、ガムのようなお菓子でも、何でもよいのだけれど、それをもらって試すとき、そのサンプリングされた商品のブランドの世界観を感じることができるだろうか?きっと難しいだろうな。ちょっとだけカワイイサンプリングガールに渡されるサンプリング物=商品だけでは、ブランドメッセージは中々伝わらない。そのブランドを所持し、使用する・していく・提供されるプロセスで、ブランドの訴求するメッセージが消費者に伝わるかどうかが、リピートにつながっていくかの試金石となる。ただ、漫然とサンプリングなどで配っていても、よほど商品の機能性が高くなければサンプリングするだけでは効果は薄いと思う。例えば、ダイソンの掃除機は商品のデモンストレーションに注力し、機能訴求に徹することでブランディングに上手に活かしている。

だから、イベントも無駄に出来ない。つまり、ブランドの提唱する世界観やメッセージがより伝わりやすくするよう配慮する必要がでてくる。例えば、ブランドの世界観が「リッチ」であれば、高級で優雅な世界観の中で商品をトライアルしてもらうことで、ブランドの世界観をそのまま体験=「ブランド体験」をすることができる。

じゃあ、ブランドの提唱する世界観や、それを具現化するIdeaとは何なのだろう?今、広告会社のクライアントや広告会社の戦略に求められていることだ。高級化粧品なら格調高いリッチな空間で情緒的便益を提供、体験する消費者にも機能的便益がすぐに伝わるような工夫が必要だ。こうしたブランド体験を通じて、初めてイベントやサンプリングが意味を持つようになってきた。

こうしたブランド体験を提供するイベントやサンプリングにさらなる強い「アイデア」を持ち込むことで、コミュニケーションはさらに面白くなる。そんなアイデアを、今は常に考えておくことが必要な時代になってきた。

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2006-10-03 23:08:59

OOHの電車広告

テーマ:OOH!

通勤電車の中。ボォーッと目の前のポスターを見る。


ドアの横にあるから、ドア横と呼ばれる交通メディア。一般的に注目率が高くて、電車の車内広告の中でも金額の高いスペース。
でも・・・ポスターがつまらない。

今日は読むべき本もないから、手持ち無沙汰で車内の広告を見渡す。中吊り、ステッカー、窓上額面、、、面白くない。 もう少し電車の移動時間を楽しめるような広告はないのかな。

と、ふと思いついた。ミュージアム・トレイン乗ってみたいな。電車の中を博物館や美術館にしちゃう。

「今日はエジプト考古学博物館の電車だ」

「僕はプラド美術館の作品を見てきた」

なんて会話があちこちでされて話題になるかも。
ちょっとしたアイデアだけど、こういう仕事やってみたいな。

みんなのふとしたアイデア募集中。

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2006-10-03 00:08:39

ラジオの復権

テーマ:ラジオ

ラジオという媒体。

テレビと違って、CMを流すだけでは中々評価されなくなってきた。

もちろん、ラジオ局にはスポットCMというものがあるのだけれど、ラジオって習慣性のある聴取メディアだから、スポット的にCMを入れるよりは、番組を提供するほうが効果的だったりする。


ぼくは朝はテレビをつけない派。めざましテレビ は見ない。朝からテレビをつけると、なんだかココロもカラダも疲弊する。起きぬけの体に現実のくだらないニュースを映像を通して目から取り込むことで、せっかく休めたカラダがあっという間にしぼんでしまう気がするから。だから、ラジオをつけて、耳からの情報摂取のみで淡々と朝のみ身支度を整える。

実際、その方がテレビの画面を見ないですむ分、朝のあわただしい時間をちょっとでも短縮できると思ったりもするのだが。


例えば、先月末で旅立ってしまったジョン・カビラがナビゲーターをつとめていたJ-WAVEGOOD MORNING TOKYO みたいに、朝のテレビを見ないぼくにとってjは時計代わりに使うメディアだったりする。この番組コーナーをやってる時間は、大体何時何分くらい、みたいなことがカラダに染み付いている。

今月からジョン・カビラに代わって
にナビゲーターにバトンタッチしてしまったので、ぼくの朝の聴取習慣も変わってしまうかもしれないけれど、少なくともラジオには時計代わりの効用があると思う。


だから、いつも決まった時間に聞いている人が多い分、スポットCMを入れるよりは、番組提供CM(タイムCM)を入れるほうが、継続的に同じ人たちへコミュニケーションしやすい。

それに、番組やコーナーのテイストも、テレビよりは融通が利くから、よりコミュニケーションしやすかったりする。


問題は、聞いている人の数(リーチ)。リーチが少ない分、それを補おうといろいろな企画が出てきて、「音」メディアであるラジオはアーティストをうまく使った公開放送などのイベントが必然多くなってくる。


関東でイケテる放送局といえば、J-WAVETOKYO FM 、マイナー受けだけども、個人的に一番すきなのはInterFM 。実際、業界人に評価されているのはInterFMだったりするから面白い。

関西に場所を移すと、FM802 という放送局が一人勝ち。FM802 の注目するアーティストは、かなりの高い確率で全国区で「売れる」。


だから、FM802のイベントは良質なアーティストをブッキングしやすい。関西でFMラジオを使うなら、ダントツでFM802がオススメ。


青空広告社としても、「耳」から聞くコミュニケーションをいかにして、ブランド体験につなげるべく「可視化」するか、がラジオの提案のメインになってきている。でも、本音を言うと、この「耳」から聞くコミュニケーションが実はとても効果的だ。下手にビジュアルを見せる必要がないから、人間の想像力をかきたてるすばらしいクリエイティブができあがる。


それでも、ラジオはイベントごとが多い。夏フェスもラジオ局の主催が多いし、コンサートの主催や協賛もたくさんついている。試しに、祝日のラジオを聴いてみるとよくわかるのだけれど、公開放送が非常に多い。それでも、そもそも告知できるリーチが限られている分だけ、イベントごとも規模の大きさはテレビに比較して小さいのだけど。

それでも、可視化できるだけ普段リスナーとなっている人たちへ与える感動も大きいみたい。


その感動の大きさが、すこしでもバイラル化して提供スポンサーであるクライアントへの好感度があがるといいのだけど、なかなかそこまでいくには立ちはだかる壁は高い。。。


「音」メディアであるラジオが、もう一段突き抜けるために何が出来るのだろう。。。

その可能性はとてつもなく広大だと思うのだけど、その可能性の一つを見つけることさえも砂漠に埋められたビー玉を探すのに等しいくらい発見しづらい。


青空広告社が今抱えている問題の一つだ。






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