Sever病

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 今日はこの「いんちょのひとりごと」をしっかりと見てくださっている患者さんが初診で来て下さいました。しばらく疾患の記事から遠ざかっていましたが、久々に更新します。


 今日は「Sever病」について。日本ではシーバー病またはシェーバー病と言われ、小学校高学年くらいの男の子に多い、運動時の踵(かかと)の痛みを生じる疾患です。


 症状はかかとの後方から下(足の裏側)の痛みで、運動時や足をそらしたとき(足関節背屈時)、進行すれば歩行時にも痛みを感じるようになります。


 一般的に成長期は筋の緊張が強く、骨には成長軟骨があり成人と比較すると筋の付着部に負担がかかりやすい状態です。Sever病もアキレス腱や足底腱膜の踵骨への過度の負担が原因と言われています。


 検査はレントゲンが主で、踵骨の骨端核という部分に異常が見られる場合もありますが、すべての症例にレントゲンの異常が見られるわけではなく、年齢、スポーツ歴、症状、診察時の所見などから判断します。スポーツをする小中学生が踵を痛がり、踵骨骨端核を押さえると痛みがあり、短期間で痛みが軽快しない場合は、この病気と考えて治療すべきでしょう。


 治療は運動の中止が基本で、日常生活でも痛みを生ずる場合には、踵の位置が高くなるような装具を作ります。痛みに応じて、つらいときには痛み止めやシップも使用します。

 痛みがなくなれば下腿三頭筋のストレッチ(アキレス腱伸ばし)を念入りにしながら注意してスポーツに復帰します。装具を作った場合には、装具を装着してスポーツを開始します。運動を再開したはじめの1週間は、特に再発に注意が必要です。


 厄介な病気ではありますが、きちんと治療すれば最終的には全く後遺症を残さず元のスポーツにも復帰できる、予後の良い疾患です。




 この病気は反復する小外傷により生じると考えられており、激しいスポーツや裸足で行なうスポーツで発生しやすく、靴の硬さやグランドの硬さ、肥満などもこの障害発生を助長するものと思われます。


 最近は日本も豊かになり、小さいうちから体育館でのスポーツができますし、屋外のスポーツでもスパイクを履いて行なうのが当たり前になってきました。このような状況では靴と地面の間が滑らず、足にかかる負担が大きくなります。昔は土の上を粗末な靴で走り回り、地面と靴の間が滑りまくっていたから、あまり起こらなかったのでしょうね。


 他にも同じような疾患がありますので、今後紹介して行こうと思います。

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