2017年ダボス会議に参加して

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2017ダボス会議



少し前の話になりますが、1月17日からスイスで開催されたダボス会議に出席してきました。今回日本の国会議員としては、私以外に4名の閣僚が参加しておりました。民間の企業からは数十名の参加者がいたように思います。
今回のダボス会議のテーマはResponsive and Responsible Leadership、「即応的で責任あるリーダーシップ」でした。いまの国際社会世界では、責任ある決断が求められているということでしょう。このテーマで議論が17日から20日まで行われましたが、私は国会の開幕が20日からでしたので、18日までしか出席できませんでした。




私がまず出席したのは中国の国家主席、習近平氏の演説でした。会場には二千名ほど集まっていたかと思います。習近平氏の演説は当初30分の予定でしたが、彼はその倍の一時間以上を費やして、現代社会における中国の責任について語りました。すでに報道でも多数報じられていますように、彼は、自由貿易の重要さと、保護主義批判を訴えていたわけですが、それと同時に、南米やアフリカの各地域に中国がいかに貢献しているかを滔々と述べていました。これはまさにアメリカがトランプ大統領の誕生によって進めだした保護主義、アメリカファーストとまったく正反対のことです。これまで世界の警察としてアメリカがやってきたことを、これから中国がそれをやる、と習近平氏は述べたのです。私はこれを、非常に強い印象をもって受け止めました。
米国からもバイデン副大統領とケリー国務長官が来ていましたが、あと2日で任期が切れるということもあり、それほど人は集まっていませんでした。それとくらべて習近平の講演には会場に入り切らないほどの人が来ていました。中国側としては世界にアピールする絶好の場所となったことでしょう。

今回のダボス会議には世界各国から政財界の約3000名の有識者が集まったとされています。たしかにサミットと比べてもはるかに注目度が高いイベントで、しかも、サミットに比べて一定期間、四日間に渡って行われるということもあり、もはやダボス会議は世界の政治経済のショールームと化しているのではないかと私は思っています。
二年前に安倍総理がコングレスホールで演説した時に私も側で聞いていましたが、安倍総理は大きいジェスチャーを交えてきれいな英語でスピーチをしました。日本の総理で大きいジェスチャーを交えてスピーチした人はいままでいなかったはずです。見ていた西洋の人々も、珍しいと感じたといいます。そして、安倍総理がその場所で「アベノミクス」という言葉を何度も使ったことで、「アベノミクス」は今では世界のどこでも通用する言葉になりました。そういう意味でも、このダボス会議というのは、活用の仕方によっては非常に活きてくるのではないかと思っています。

世界はいま変革の時期です。隣の韓国でも世界の指導者が変わるでしょう。フランスも変わるでしょう。イタリアも変わる。このようにほとんどのリーダーが変わる中で、安倍総理とロシアのプーチン大統領だけがポストを継続しています。日本の安倍総理の地位が、国際外交において大きな存在になっていることは確固たる事実です。今こそ、日本のプレゼンスを相手にはっきり示し、やるべきことをきちんとやったほうがいい、と私でなくとも感じるところかと思います。

ダボス会議にでは、その他、ゴア元副大統領のセミナーやハーバード大学のサンデル教授の講演などに出席したほか、都市農業の問題についてパネルディスカッションでは私も発言し議論に参加しました。また、アルツハイマーの恐怖とその対策について、カリフォルニア大学バークレー校の医学部教授はじめ三人の先生方による、世界的な統計を元にした議論は非常に興味深いものでした。




すべての会議に出ることはどうやっても不可能なので、参加できるのはどうしても一部の会議になりますが、それでも、冒頭に述べたように、私はこれを外交のショールームと考えれば大いに利用価値があるのではないかと思っています。

来年はこのダボス会議から、東京オリンピックをこのように展開するのだというメッセージを発信してはどうだろうか。また、まだ決まってはいないけれども、2025年の大阪万博に対する日本の熱意をここでアピールすることもよいだろう。そのように考えながら日本への帰路につきました。

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