大相撲の春場所が大盛況です。

 連日満席が続いています。

 

 今日の人気は、5、6年前は想像できませんでした。

 あの当時、相撲業界は八百長疑惑に揺れており、日本相撲協会もあわや解散かという騒ぎになっていました。その問題は国会の審議でも取り上げられ、私も、北の湖親方から大相撲の存続について相談を受けたことを覚えています。

 私は当時、「八百長を弁護する訳にはいかないが、大相撲は我が国が誇る伝統文化であり、他にはあまり見られない様式スポーツであるので、大事にせねばならない」と主張し、相撲界を擁護しました。

 私が大相撲を擁護した理由としては、その様式の点に加えて、もうひとつ理由がありました。それは「相撲の世界には15,6歳から入ってきて、相撲一筋で生きてきた若者がたくさんいる」という点です。そうした若者を路頭に迷わせてはならない。そう考えた私は、相撲を何とか存続できないかと同志を募って議員連盟を立ち上げ、われわれの意見を伝えました。

結果、大相撲協会はかろうじて存続が決まりました。内部改革は進めるけれども、協会の廃止までは至らず、ということです。

 当時は、大阪春場所が中止となるなど深刻な状況でしたが、あの時の苦境がウソのように、いまとなっては人気も盛り返し、満員の日々が続いています。

 今場所は、横綱の稀勢の里と関脇の高安という日本人力士が連勝中です。大阪場所は沸きに沸いています。

 

 

 相撲は日本の伝統スポーツであるにもかかわらず、一時はモンゴル人に押され、日本人力士がなかなか活躍できませんでした。現在は稀勢の里という日本人横綱も生まれましたが、一昔前は、外国人力士ばかりが活躍する状況から、一部で批判が出ていたのも事実です。

ですが私としては、このように外国人力士が多数参入している状況は、喜ばしいことだと考えています。むしろ、オリンピックに参加するアスリートのように、世界各国から相撲力士がどんどん出てきてほしい。

 というのも、日本が誇る伝統文化である相撲に海外の方々が多く興味を持ってくださっているという状況は、国際交流の点からみて、非常に嬉しいことだからです。モンゴルはまさにその典型です。わが国とモンゴルとの文化的な相互理解は、相撲をひとつのきっかけに大いに進みました。相撲は、国際交流の促進という点で、非常に大きな効果を持つのです。

 現在のように、外国人力士が多数参加する中で、日本人力士も活躍する、という状況がやはり望ましいのではないでしょうか。

 

 

 今場所は非常に盛り上がっています。相撲取りの誰に聞いても、各場所の中で大阪場所が一番楽しいと聞きます。賞金がおおきいというのもその理由のひとつですが、何よりも、北と南の繁華街が街を上げて全体で盛り上げている、ということが大きいのでしょう。

 

 千秋楽は今週末。誰が優勝するのか、楽しみです。

 

(写真は昨年、九州場所で激励した豪栄道関と)