たけだ記69・南極エンジョイ作戦!

2010-08-03 00:00:46 テーマ:記録

1989年7月

WAHAHA本舗より大学生を選んだ私は「芸人卒業式」として

ぶっとびミュージシャンのバラモンさんとともにニューヨークに飛び、

ワシントンスクエアでの大道芸は大失敗したものの、

グリニッチビレッジのライブハウスでは大成功した。

たけだ記65・ニューヨークでの大ブーイング


バラモンさんと私はNYで手配した格安航空券で

アルゼンチンのブエノスアイデスに飛んだ。

アダルティな街、ブエノスアイデスを堪能した後、

チリのサンティアゴに飛んだ。


学生最後の夏、南極でエンジョイするためである。


「なぜ南極なんだ?」

と友人たちによく聞かれたが、

「なんとなく」である。


強いて理由を挙げれば

「学生時代に全大陸を体験しておくってなんかカッチョイイ」

だからである。


てなわけで、南極大陸を目指した。


なにを隠そう。

これが私の立てた南極エンジョイ作戦である。


1.NYで南米行の格安航空券を手配する

2.格安航空券で南米チリに上陸する

3.首都サンティアゴから電車とバスで南下する

4.南端の街からフライトする

5.ペンギンを見ながら南極の氷で安くておいしいチリワインを呑む


我ながらカンペキである。


1989年、当時のチリは軍事政権下だった。

そのためか、今日まで旅した国の中で、

いちばん安心して街を歩けた。

街の至る所にポリスがいて、

清潔で静寂でのどかで、

約2週間うろちょろしていたが、

一度も危ない目にあわなかった。

現地人も真面目で陽気で気さくで、

一緒に片言のスペイン語でワイワイした。


前の年に1973年から続いていたピノチェト大統領の任期をめぐって

大規模な市民運動があった。

ピノチェト独裁制でたくさんの人が虐殺された。

数ヵ月後に19年ぶりの大統領選挙が実施され、政権が交代する。


そんな社会的背景を知ったのは帰国後のことだ。

滞在中は「南極でいっぱい」だった。


とはいえ、

ストリートパフォーマンスなんぞを見ると、

頭は「大道芸でいっぱい」になってしまった。


これと言ったパフォーマンスはなく、

総体的に芸のレベルは低かったが、

演者も観客も実に生き生きとした表情で楽しそうだった。


この程度ならイケルがねぇ。


飛び入り参加して、

歌舞伎の見栄と空手のポーズとカンカンのリミックスを

チリの民族楽器の演奏に合わせて踊ったらウケた。


とってもハッピーだった。

けど、調子に乗ったらいけない。

私は芸人ではなく作家になるのだ!

そのためにも、南極でワインを呑むのだ!!


にわかスペイン語にボディランゲッジと愛嬌と勢いを駆使して

スーパーでワイングラスを購入、

酒屋でちゃっかりテイスティングをしてお値打ち白ワインを入手、

駅の窓口で南部の主要都市プエルトモントまでの

明日発の寝台電車のチケットをゲットしたのであった。


格安ホテルに戻り、

寝台電車のチケットをチェックしたら、

なんと出発はその日の夕方であったぁ!


ベッドでくたばっているバラモンさんを起こし、

速攻でチェックアウトして、

タクシーではなく地下鉄で駅に向かった。


南へ、いざ、南極に向けてしゅっぱーつ!


バラモンさんと私を乗せた寝台電車は

定刻にサンティアゴを発車した。


このあと、

とんでもない悲劇が待っていたのだが、

私はまだまったく気づいてなかった-----


ペタしてね


是非最初からお読みください。
ここまでのたけだがわかります。

たけだ記1・「まんざい」になりたかった

コメント

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1 ■こんばんわ

すごいしか 言いようが ないですね

一度 これでもか

恐い 体験された だけに ひたすら

目標に 向かっていくのみ

南極 = 作家

明日 お待ちしてま~す

2 ■Re:こんばんわ

>小町さん
こんばんわ。
いつもありがとうございます。

南極につきましては
誠にお恥ずかしい体験となってしまいました。

3 ■無題

凄い行動力ですね、尊敬します(^_^)

4 ■Re:無題

>北川諒輔さん
こんばんわ。
コメントありがとうございます。

才能がたいしてない分、
行動力と努力でここまできました。

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