ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。


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去年の夏ぐらいだろうか、ぴこちゃんのフンが
おかしい、と奥さんが気付きました。

 

その時は、挙動は特におかしな事もなく、病院に連れて
行っても特に問題となる菌が出るわけでもなく、様子を
みましょうという事になりました。

 

それが始まりでした。

 

秋から冬にかけて、ぴこちゃんの挙動や調子が徐々に
おかしくなってきたらしいのですが、先生に診せても
様子をみましょうという返事。私がみても、確かに
言われてみればおかしいかもしれないけど、今までも
たまにあることだし、単に調子が悪いのではないかと
やりすごしていました。

 

奥さんだけは、絶対にそんなことはない、毎日見て
いるのだから間違いがない、おかしいと言っていて、
気になってはいたのですが・・・

 

12月位からか、ぴこちゃんの体調が悪い日があるのが
少しわかるようになってきました。

 

体、特にお尻のほうが膨らんだようになり、フンが
なかなか出なくなってきました。

 

奥さんは、精巣腫瘍ではないか、と疑っています。

もしそうなら最悪の事態のようなのです。

 

この精巣腫瘍という病気はセキセイインコ、特にペット
として飼われている子にはとても多くて、雄の多くは
割と若年期からでもこの病気を発症する事が多いよう
なのです。そして、摘出手術は非常に困難を伴うため

基本的に根治できません。

 

一般的に生き物の精巣は熱にとても弱いため、通常は
外に飛び出ています。でも小鳥は空を飛ぶ都合で
体の中、背中側から腹中にくっついています。

 

精巣は、常に高い温度に晒されるとどんな生き物でも
腫瘍が発生しやすいのですが、加えて、ペットとして
飼われている小鳥はいつも快適な環境と仲良しの
飼い主さんがいるため、自然状態と違って常に発情
状態になりやすいのです。それが体温を上昇させ、
発症のきっかけとなります。

 

セキセイインコ♂の寿命を決める、もっとも大きな
病気だという事を今頃知りました。

 

ただ、この病気はホルモンが原因の場合が多く、兆候が

わかりやすく現れることも多いようなのです。が、

ぴこちゃんにはその前兆症状(ろう膜の変色=メス化)が
認められませんでした。なので病院の先生も様子を
見ようという事で過ごしていたのです。

 

今の病院では詳しい検査はできないので、もし本気で
病気を疑うなら転院する必要があります。が、お世話に
なっている病院を変えることは、他に保護野鳥を診て
いただいている事もあっていろいろと難しく、なかなか
ふん切れませんでした。

 

でも、奥さんがどうしても気になるといい続けていた
ことと、さすがに目に見えておかしくなってきた事も
あり、先日、別の病院で詳しい検査を受けてきました。

 

レントゲンとエコーをとった結果は・・・やはり
精巣腫瘍。すでにだいぶ大きくなっているとのこと。

 

治療は対症療法でできる限りのことをやるか、

困難承知で手術しかありません。でもここでは

手術はできないので、やるならば病院を紹介して

いただくことになります。

 

ただ、この手術はとても難しく、成功率は5割か

6割か・・・という所、そして、手術しなければ

2か月か、1年か・・・という話でした。

 

ショックでどうしたらよいかわからぬまま、また別の
日に、紹介された病院にぴこちゃんを連れて行き

ました。病気に関する情報はぎっしり詰め込んで。

 

病院までの距離がどんどん遠くなって、出発から家に
帰るまでが6時間・・・。

 

小さなケージに無理やり入れて往復するだけで消耗して
しまう小鳥には大変なのですが、とにかく何か手だてが
あるなら、と必死です。

 

再検査の結果は、先生のニュアンスとしてはもう少し
悪く、ここまで進んでいると手術は五分五分か・・・
チャレンジという感じになってしまいます、と。

 

そして、放置したら1~3か月ぐらいでしょうか、
もうおなかに水が溜まってきていて呼吸もちょっと苦し
そうですし、と。

 

手術するにしても予約で少し先になってしまう、と
いう事だったので、そこまで進行が速いなら放置する
よりは手術に賭けた方がいいんじゃないかと思い、
10日後に予約を入れてきました。

 

ここまで放置してしまった自分を責めてもぴこちゃんが
よくなるわけでもなく、ここ数日はどうしたらよいか
途方に暮れていました。10日後に突然いなくなって
しまうかもしれない事を考えると恐ろしくて仕方が
なく、とにかく調べられることを全部調べて、調べて、
調べて・・・

 

やっと、自分の中で決心というか覚悟ができたので
こうやって書いています。

 

出た結論は、手術のキャンセル、そして最後までどん
なに苦しくても見守ってあげようという事でした。

 

ぴこちゃんが苦しいなら、一緒に苦しもう、できる
限りの事をしてあげよう、ということを決めました。

 

冷静になって、過去の手術の話や病気の経過のことを
片っ端から調べたのですが、手術で五分五分というのは
リスクがあまりに高すぎます。余命が短い事を考えても
高いと感じます。

 

それに、数字のトリックも感じます。悪意のあるもの
ではないのですが、患者側が勝手に勘違いしやすい

表現のようで・・・。

 

何故かというと、5割が手術失敗(おそらくそのまま
目を覚まさない)という事だけでなく、残りの5割の
中には、手術は成功したけれど体力が落ちてすぐに、
というようなケースも含まれていると思われます。

 

さらに腫瘍が大きすぎたり癒着していて取りきれ
なかったけれど部分切除はできたケースなどもかなり
あるようです。それでも延命できる可能性が見えた
のですから成功に含まれているようです。

 

でも精巣腫瘍は、見つかってから数か月以内に

亡くなってしまうケースもほんとにたくさん見かける

病気です。完全に取りきれなければ、またすぐに

大きくなってしまう事も多いようです。

 

腫瘍を取りきれずに体力を落とした鳥が長生き

できるとは到底思えません。実際に、そのような

記録が全く残っていません。

 

「成功」の意味合いが微妙なのです。完全に取り

切れて完治した例がほとんど見つかりません。

 

ピコちゃんの場合は、あくまでもニュアンスとして
ですが、取りきれることが前提ではないという話も
されていました。ならば手術のメリットはぴこちゃん
には余りなく、小鳥の手術の実験台、将来の礎として
差し出すようなものだと思うようになりました。

 

QOLが高く保たれる期待値を考えた場合、手術という
選択肢は、むしろ圧倒的に悪いとしか思えなく
なりました。

 

(繰り返しますが、病院に手術誘導の悪意はありま
せん。ただ、成功、失敗の中身、ましてやQOLの
期待値などの言及はありませんので、完治しか頭に
ないと、金銭的な余裕さえあれば、どうしても
手術に傾いてしまうと思います。)

 

最初は、いつも診ていただいている先生は何もして
くれない、と少々恨んだりもしていました。

実際そういう評判も多い先生です。でも今は、先生の
方針というのも納得しています。

 

手術で突然亡くなってしまうより、たとえ1か月でも
2か月でも一緒にいる時間を大切にしよう、それが
この子の寿命だと神様がいうのであれば、私たちの
勝手な希望で残りの寿命を博打に賭けるような事は
すべきでなく、運命を受け入れよう、と思うように
なりました。

 

中にはうまくコントロールできて少しだけ長生きした
子もいるようです。それを期待するわけではありま
せんが、今はぴこちゃんが少しでも幸せに長く
生きられることを願うだけです。

 

今は薬を増やし、少し落ち着いています。おかしいと
気づいた直後に、という程の進行の速い病気ですが、
もう少しがんばれるのではないかと思っています。

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