映画「厨房で逢いましょう」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「厨房で逢いましょう」

原題:Eden
美味しくて美味しくて思わず犬のようにお皿に残ったソースまで綺麗に舐めあげる、それが官能料理"エロチック・キュイジーヌ"、~魅惑の料理と大人の恋~

厨房で逢いましょう 厨房で逢いましょう
グレゴア(ヨーゼフ・オステンドルフ)は料理一筋、テーブルみっつの小さなレストランながら天才シェフと呼ばれ何ヶ月も先まで予約でいっぱい、それでもいまだに独身、女性と付き合ったことさえもない。そんな彼の楽しみは行きつけのカフェで女性を眺めて時を過ごすこと、視線の先にはいつもウェイトレスのエデン(シャルロット・ロシュ)・・・・人妻ながら彼女の娘の誕生日に特製プラリネチョコレートケーキをプレゼント、一口食べた彼女は天にも昇る感動を覚え、毎週彼のレストランの厨房に出掛けては創作料理の数々を口にする。彼女は彼の料理に魅了され、彼はますます彼女に対する恋心を醸成させてゆく・・・・
そんなふたりの密かな楽しみもエデンの夫クサヴァー(デーヴィト・シュトリーゾフ)に知られることとなり、嫉妬に狂う暴力的なクサヴァーによってふたりの蜜月も終わろうとするけど、そこで事件は起こるんだよね、ちょっとコミカルな事件だけど、恐々とした期待を叶えてくれたような事件だけど・・・・出所して落ち着きを取り戻したグレゴアの元へエデンが娘と息子を連れて訪ねるラストシーンもとってもいい感じです。
ちょっと残念なのは、暗闇のシーンが多くて声や音は聞こえても一体何をしているのか気になってしまう、それと、一番は料理の味覚が味わえないことですね、楽園にいるような味、長いこと子供が出来なかったのに激しく燃えて妊娠してしまう味、そんな料理なら是非味わってみたいものです。映画に視覚と聴覚は当然として嗅覚も有り得るけど、触覚と味覚は聞いたことがないですよねぇ~。
(wowow)