映画「ヘアスプレー」
原題:Hairspray
週末の疲れた体に脳みそのシワまでアイロンで伸ばされそう、週末の疲れた体なのに一切の居眠りが遠ざかってしまう・・ハイテンションなミュージカル映画・・
まず出だしの女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)に圧倒される、乗り乗りでゴムマリみたいにキュート、1960年代ボルチモアのファッションも女性らしくて可愛く、思わず脚でリズムを刻んでしまう底抜けにハッピーな高揚感が嬉しい。
ダンスと歌が大好きなトレーシーの夢は地元のTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演すること、オーディション参加は母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)に反対されるも父親ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)から「夢を追ってBIGになれ」と励まされ、レギュラー目指して親友ペニー(アマンダ・バインズ)と出かけるが、待っていたのはアンバー(ブリタニー・スノウ)とステージママのベルマ(ミシェル・ファイファー)による妨害、萎えかけた夢を救ったのは人種偏見をもたない明るい彼女の性格なのかもしれない。ダンスが最高にうまい黒人のシーウィード(イライジャ・ケリー)とメイベル(クイーン・ラティファ)に出会い、コーニー・コリンズ(ジェームズ・マースデン)の目にも留まり、恋人リンク(ザック・エフロン)との愛も育み、レギュラー出演も果たす。
ストーリーには虐め、嫌がらせ、嫉妬、人種差別、デモに逮捕、投票のすり替えなど深刻な問題も盛り込まれているが、トレーシーの天真爛漫さがすべてを超越させてどこまでもハッピーなカンジがいい。やっぱり女の子も性格だよね、彼女の母親もパパと仲直りしたよと娘に報告しに行く面白さがある。・・エンディングロールで誰一人席を立とうとする人もいなかったし、みんな余韻に浸っていたんだろうね・・。(CINEMA TWO) ヘアスプレー