最近の本棚

2009年12月13日(日) 23時10分41秒 Theme: 本棚

こっちの病院で初めての日曜当直です。

日曜朝から、翌月曜の朝まで。


といっても、外来は軽症数名、病棟からたまにコールがあるくらいです。

これでも今日は病棟が比較的バタバタしてた方かな。



医局でのんびり一人で過ごす時間ってけっこう好き。

こっちでは遊ぶ所も交友関係もないから他にすることないし、

家って言っても狭いし、慣れない環境だし、

実際、生活環境としては、医局と当直室の方が家より快適。


家だとだらだらしてしまって無益に過ごしてしまうけど、

病院だと適度に気持ちが引き締まっていい。


今日は本を一冊読みました。




最近読んだ本たちとまとめて。


コール先生の往診日記―ある救命救急医の決断-救急医から在宅医へ/岡林 清司


救急医療を長くやっていた医師が、在宅医療へシフトした話。

一見全くの畑違いに見える 「救急医療」 と 「在宅医療」 は、

実は相通ずるものがあるのだと、そして、

救急医は在宅医療に最適だと、著者である岡林医師は述べている。


そしてこの岡林先生、僕は直接は知らないが、

僕が4月から行く母校の救急救命センターに従事していた先生だ。


ある機会に、先輩医師からこの先生の話を聞き、

この本を薦められた。


将来、在宅医療に携わるであろう僕にとって、

そしてその母校の救急救命センターに進む僕にとって、とても参考になった。



医療大崩壊 (講談社文庫)/藤田 紘一郎

北海道に来る前にたまたま本屋で見つけて買った文庫本。


いろんなところで医療崩壊が叫ばれて久しい・・・

医学教育や臨床研修制度の歴史、そして患者側の問題など、

医療崩壊の原因や対策について独自の視点で述べている。



村上スキーム 地域医療再生の方程式/村上 智彦

これが今日読んだ本。


こちらは、医療崩壊 “しつつある” ではなく、

まさに一度崩壊 “してしまった” 北海道の夕張の町の医療の立て直しに尽力する

村上医師へのインタビュー形式で綴られている。


いや、村上医師の言葉を理解した上で正確に言うと、

“医療の立て直し” は目的ではなく、

“町おこし” という目的のための手段として医療を立て直している、のだ。



こちらもやはり、医療崩壊、特に地域医療の崩壊は、

住民の意識の変化によるところが大きいと説いている。


いつしか 「患者様」 と呼ぶのが当たり前になり、

そうなると、患者側の 「オレ様」 感覚が当たり前になる。

それが、 “モンスター患者”を生む。


健康意識を持たない患者、

24時間いつでも診てもらって当たり前、

どんな病気も治って当たり前、と思っている患者、

大病院に入院していて死ぬわけがないと信じ込む患者(及びその家族)・・・


そして、医師が、医療が疲弊していく。



思わず深く頷いてしまう部分がたくさんある。


もちろん、患者側だけでなく医師・病院や行政の面でも、

いろんな問題を孕んでいるんだけど。



また、インタビューの聞き手が教育関係にも詳しく、

医師-患者関係と教師-生徒(及びその親)との関係に

深い共通点が見えてくるという点でも興味深かった。


是非、医療関係者以外の人にも読んでもらいたい一冊。






さて、こちらの病院での一カ月の緩和ケア研修、

あと一週間となりました。

今度の土曜に福岡に戻ります。


そしたら20~27日まで、一週間の冬休み!




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