ドクターストップがかかり 諦めたプロモーター。 しかし詐欺師と元空手講師の最狂コンビは

「1ラウンドだけでいいから やれ やれ 」とかふざけながら グダグダずっと言っている。

俺はこの時、プライベートで非常に大きな問題を抱えており、大事な仕事にまで影響がでる程だった。 これは自分自身も猛省しているが、この時自分の足を引っ張っていた人間は この最狂コンビだけではなかった。
結果、

俺は1ラウンドが終わった時点でタオル投入という事で試合をやる事になった。
プライド時代の「勝ち負けじゃない」と言われていた余韻や、 新しい会社に入って 「無理をしてでも試合をしなければまた同じ目にあうんじゃないか」とか 今思えば全てが悪循環になっていったように思う。

情けないがいつまでも 過去の影響を受けていたんだな…とも。

で 試合の準備もしてなかった俺。 マウスピースも試合コスチュームもなくて 現地調達。

当時85キロだった俺は特に体重を落とさずに済んだ。

でも 後で解るんだけどこの試合は プロモーターが“仕組んだ”試合だったというのは後で日本の某プロモーターに聞かされるんだよね。

周りに1人 悪い人間が集まると また1人それに悪い人間が集まる。
正に“負には負を”ってやつかい。

格闘家は一歩道を間違えると 大変な目にあうのは間違いない。 今はよく考えれるが、当時はまだ 全てにおいて“見る目”がなかった。

そして 心そこにあらずで またもやヤケで試合をしてしまうのだった。

続く