京都市・祇園 オムライス発祥の店でフルラインナップを頂く(北極星・祇園店) | 会長のホーロー記 高橋会長のオフィシャルブログ

京都市・祇園 オムライス発祥の店でフルラインナップを頂く(北極星・祇園店)

前泊で京都に来ました。

 

翌日は早い時間から団体行動になるので、自由な時間があるのは今宵のみ、ということで、訪問したのが、祇園にもほど近い元祖オムライスの店「北極星・祇園店」。

ご存知の方も多いと思いますが、こちらの店は現在のオムライスのスタイルを考案した北橋茂男氏(石川県・宝達志水町出身)が大阪・心斎橋に創業した北極星の支店(同町では「オムライス発祥の郷」として町興しを行っている←不正確で誤解を生じさせる)。

 

北橋氏は、幼少のうちに東京に出て洋食の修業を積んだ後、神戸屋パンの前身の神崎屋でパンの製造法を習得。

 

その後、大阪で「洋食の屋台」を考案し、市内を流したあと、洋食屋とパン屋を併設する「パンヤの食堂」を大正11(1922)年に開設しました。

 

ホテルの朝食は1円、スエヒロのステーキは、80銭だった時代に「カレー」も「トンカツ」なんでも10銭!ホテルの朝食の10分の1で洋食が味わえる、今のファミリーレストランのような存在でとても流行っていたそうです(当時は、うどんや銭湯が10銭だった)。

創業当時(大正13年頃)、常連客で、胃が弱いため、いつもオムレツと白いご飯を食べていた人がいました。

 

それを見ていた、当時20代半ばだったアイデアマンの茂男氏は、「来る日もくる日も同じものでは可愛想だ」と、マッシュルームと玉ねぎを炒めて、トマトケチャップライスにしたものを、薄焼き卵でくるんだ特製料理を出したところ大変気に入られ、「おいしいやん!なんやこれ?」と尋ねられ、

 

「オムレツとライスをあわせてオムライスでんな」と、とっさに答えたのが、日本にしか無い「オムライス」の誕生だった、と言われています(同社HP等より加筆・要約)。

 

北極星という社名は永井柳太郎氏(衆議院議員、元文部大臣永井道雄氏の父)により、昭和11年(1936)に命名されました。

 

彼の「生活の道しるべせよ北極の天に輝く明星の如く」という言葉が由来だそうです。

 

会長が大阪・心斎橋の本店はなく、祇園店を訪問したのにはワケがあります。

 

それは、祇園店のみオープンキッチンで調理の様子を見ることが出来るから(同店では平日に限りオムライス教室を開催(受講料2000円))。

 

それでは、北極星のオムライスが出来上がるまでを「かぶりつき」で見ていきましょう(笑)。

 

まずは、小口に切った鶏のもも肉を炒め…、

 

フランベして香りづけします。

 

次に、ご飯を入れ、下味を付け、炒めます。

 

更にマッシュルームなど具材に火を通し、デミソースベースのケチャップは色付け程度。

 

一旦、ケチャップライスを取り出し、別の鍋で卵を薄めに広げます。

 

一瞬、スクランブルエッグを作るのか、思うくらいに撹拌し、スグに手を止めます。

 

半熟状態を逃さず、ケチャップライスを投入、

手早く、オムライスの形に仕上げていきます。

 

そうして出来上がった、プチオムライスセット(1380円)。

茂男氏が得意とした、エビフライやハンバーグの洋食メニューもセットになっています。

 

オムライスにはケチャップではなく、デミグラスソースがかけられています。

 

中は半熟状態の卵に包まれたケチャップライス。

鼻をくすぐる、イイ香りだねぇ。

 

 

味付けとパラパラ感が何とも言えません。

ソースたっぷりつけて頂きました。

 

唐揚げ(680円)もナカナカです。

 

懐かしい味がする、オムライスに酔いしれた夜なのでした。

 

 

大変美味しかったです。

 

ご馳走様でした。

 

 

北極星 京都祇園店

京都市東山区祇園町北側300 ムーンビューティ祇園ビル 2F

電話 075-525-0358

営業時間 11:00~21:30

定休日 年末年始のみ

どくしゃになってね!