検査に学ぶ 授業での教材の置き方―活動の始点と子どもの手の動き方 | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

宝塚発達心理ラボは、地元の臨床心理士たちによる有志の研究会です。日々の学びを地域に還元したいと願っています。学習会・イベントの開催・情報の提供など行っております。

どこにどう検査器具を置くか,
向きをどうするか,
子どもの目の動き・手の動きをどうさせるか。

これらは検査をするときに
とても大事なことです。

積木課題においても
積木同士を何㎝あけるとか,

お金の課題でも
何㎝あけてどの順番で並べるのかなど,

実施マニュアルで全て決まっています。

ここは適当ではいけません。

検査器具の置き方が検査において重要な理由は,
その置き方ひとつで
子どもの活動の始点が変わってしまうからです。

そして始点が変わることで
子どもの手の動き方が変
わるからです。


正中線(体の中心)を超える活動が
できるかできないかは,
子どもを理解する上で
とても大切な視点になります


また、
たまたま自分の前にあったからそれをはめたのか,
それとも
自分でちゃんと考えた上でわざわざそこに入れたのか。
このことを見極めることはとても大切です。

普段の授業でも
教材の置き方を少し変えてみるだけで,
子どもにとっての教材の難易度は大きく変化します。

授業の時にも,

教材をどう置くか,
何と何を関係づけさせようとしているのか,
子どもの目と手の動きをどう導くのか

などについて
関心が持てればいいなと思います。