どこにどう検査器具を置くか,
向きをどうするか,
子どもの目の動き・手の動きをどうさせるか。
これらは検査をするときに
とても大事なことです。
積木課題においても
積木同士を何㎝あけるとか,
お金の課題でも
何㎝あけてどの順番で並べるのかなど,
実施マニュアルで全て決まっています。
ここは適当ではいけません。
検査器具の置き方が検査において重要な理由は,
その置き方ひとつで
子どもの活動の始点が変わってしまうからです。
そして始点が変わることで
子どもの手の動き方が変わるからです。
正中線(体の中心)を超える活動が
できるかできないかは,
子どもを理解する上で
とても大切な視点になります。
また、
たまたま自分の前にあったからそれをはめたのか,
それとも
自分でちゃんと考えた上でわざわざそこに入れたのか。
このことを見極めることはとても大切です。
普段の授業でも
教材の置き方を少し変えてみるだけで,
子どもにとっての教材の難易度は大きく変化します。
授業の時にも,
教材をどう置くか,
何と何を関係づけさせようとしているのか,
子どもの目と手の動きをどう導くのか
などについて
関心が持てればいいなと思います。