2010-12-28 11:15:55

祭りの後

テーマ:スポーツ・娯楽
11月中旬、いやワークショップから考えると夏頃から取り組んで来たミュージカル「クリスマスキャロル」の幕が下りた。正直演技が出来るかどうかというよりも、最高裁が上告を棄却して開幕直前に私が出られない事態になったら関わっている皆に迷惑を掛けるのでどうしようと心配していたのだけど、12月になってからもし最悪の結果でも1ヶ月くらいは時間を伸ばせるようだったので安心して稽古に集中できるようになった。

そもそも私がこの公演に参加することになったのは、ニコニコ動画のひろゆき君が行った一言である。

「堀江さん、ミュージカルでませんか?」

何にでもチャレンジできる機会を与えられたらチャレンジする性格の私は面白そうだとおもって二つ返事でOKをした。もちろん、数分くらいしか登場しない脇役というかちょい役だと思ったからだ。しかしドワンゴの川上会長も「でてくれますよね?」と言ってきたり、2,3ヶ月経ってひろゆき君が「堀江さん、主役らしいですよ」とか言って来たりしてどうも雰囲気がおかしいと思っていたら、片岡プロデューサが目の前に現れた。彼の話はまさに現実的であり気合いが伝わって来た。あ、これは本気で言っているのだなと。

それからワークショップに通う日々が始まった。演劇が全く初めてというわけではない。地元の市民ホールでお金を取って公演する舞台に立った事もある。でもそれは所詮素人演劇に毛が生えたようなものであり、本格的なプロの芝居ではない。その訓練をするわけである。セリフを記憶するのは得意だし何とかなるかと思っていたら全く間違っていた。ダンスレッスンでは、ヨガとかピラティスばりの強烈なストレッチから始まり、ジャズダンスのレッスン、アイソレーションといって体の各部位を個別に動かすトレーニングから、音楽に合わせて細かい動きを連携させて行うコンビネーションダンスまで、汗をかきっぱなしのトレーニングをこなす事になる。

歌のレッスンでは自分の癖が如何に多いのかを認識させられたし、芝居そのもののレッスンでもしゃべる前に口を「チッ」としてしまう私の癖(リップノイズ)を指摘されたり瞬きが多い事、そして視線が泳いでしまったり動作がぶれてしまうことを指摘された。普段から何気なくしている動作が如何に演技者としては不適切かを認識させられるプロセスだった。

そして稽古本番。湯澤さんはワークショップから先生で彼のオリジナル脚本の面白さや、彼が書く曲の素晴らしさはしっていたけれど所詮他人が演じる舞台の脚本や曲であったが、自分が演じる役の脚本が上がってくる、この高揚感は凄い。しかも面白い!これは素晴らしい舞台になると確信しながら稽古をしていった。予想通りのチームワーク。演劇を志す若者達の純粋さに触れた。ほんと、みんないい子たちなんだ。汚れている自分の心を洗い流してくれるような皆のひたむきさ真面目さに触れただけでも素晴らしい事だったと思う。それは普段はチャラチャラしてて一番不真面目にみえて実は一番生真面目なロア健治君のブログをみるとわかる。

湯澤さんが「この舞台は絶対に成功する」という確信を持っていた事は彼のブログをみれば分かる。あの短い期間で10曲近いオリジナル楽曲を書き下ろし、抱腹絶倒なのに最後はホロリとくる最高の脚本を書き上げた。それだけではない。一幕ラストの湯澤さんの歌唱力に劇場に来ていたお客さんは圧倒されたはずだ。一幕をビシっと締めてくれたおかげて二幕の演技がかなりやり易くなった。

でも、湯澤さんが書いているように最初は話題先行だった。いや話題にすら上げて貰えなかったと言っても過言ではないかもしれない。刑事被告人である私が主演ということでドワンゴさんが作ってくれた素晴らしいPVは放送局の考査にひっかかり、どの局も放映してくれなかった。せっかくPVに出てくれた各界の素晴らしい友人達は世間の評価も気にせず私を応援してくれていたというのに。。。ヒロイン探しも難航したらしい。しかし安田美沙子さんのチャレンジ精神はそんな風評など吹き飛ばしてしまったらしい。とても初めてとは思えないくらいの堂々とした舞台だった。

実質的な主演と言ってもいい宮下君、演技経験豊富な新谷さん、そして若手の経験豊富な役者陣である小池君、寺田さん、藤原君、松永君、別紙君、YOH君、三森さん、小野さん、同じくワークショップから抜擢されたロア君、尾崎さんたち、そしてスタッフの皆さんに支えられて舞台は幕を開けた。前売りでは初日と千秋楽こそソールドアウトだったけど、他の日は結構売れ残りのチケットがあった。でも自分たちでも観ても面白いと自負する舞台である。初日の口コミに端を発しどんどんチケットが売れて行2った。最終日の昼の部は補助席まで出る盛況ぶりで全体でも8割以上のチケットが捌けたのでまずは成功と言えるだろう。

そしてネットチケット。リアルチケットの枚数よりも販売数は多かったらしい。楽屋にパソコンを設置していたら、出演者達がおもしろがって運営コメントを書くようになった。これはこれで新しい観劇のスタイルを確立したのではないだろうか。一番面白がって、コメントを書いていたのは他ならぬ湯澤さんである。彼の新しいスタイルへのチャレンジ精神には感服するところがある。ネットチケットがもっと売れるようになれば、面白い芝居をもっと作れるようになると思う。役者達がもっと芝居に集中できる環境づくりが必要なのだ。そして面白かったのはネットチケットは男性顧客が圧倒的に多かった事。しかもリアルチケットも日によるが男性が3,4割くらい来てくれていた。これは一般のミュージカルが女性客が9割という状況を考えれば素晴らしい結果だったと思う。

そして舞台が終わった。素晴らしい達成感があった。みんなののフラットなチームワークで生み出した達成感だ。IT企業社長時代には感じられなかった感覚だ。思った通り、いや思った以上にだった。しかし祭りの後の感覚もそれ以上に寂しいものだった。おそらくドSだと思われる湯澤さんは舞台への達成感を目指す私へのメッセージとして「祭りの後の寂しさ」を強調していたけど、そんな湯澤さんに本番の中日くらいに問いかけてみた。祭りは毎年あるから寂しさもあるけど、来年への期待感を込めての寂しさなんですけど、このミュージカルはこれっきりだからもっと寂しいんですよね。と。

ドSだけど実は優しい心の持ち主の湯澤さんはこう答えた。

「再演すればいいんだよ」

自分の作品への自負もあるんだろう。日を重ねるごとに舞台の評価が上がって行き客足も良くなって来た。最終日には実際に衣装を保管する=再演を検討することも決まった。クリスマスキャロルとはクリスマスにぴったりの演目だ。他劇団で同じ演目をやっているところもあるが、これだけハートフルなそれでいて抱腹絶倒なミュージカル仕立ての作品は他にはない。祭りのように毎年開催したってかまわない訳だ。私の役はスクルージ老人の役だ。その気になれば何十年だって出来る。役者に定年はない。なんだかライフワークがひとつ見つかったような気がして嬉しかった。そう、文字通り「祭りの後の寂しさ」で来年への希望が生まれるんだ。

でも、やっぱりドSな湯澤さんはそんな私の嬉しそうな顔をみて、こう言った。

「でも、来年はタカポンは娑婆にいるかどうか分からないからなあ。。ハハハ」

素晴らしい経験をさせてもらった事に感謝します!

これ、本番中の空き時間に湯澤さんに撮ってもらった宣材写真。

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