住商、JCOMにTOBで調整…KDDIに対抗
KDDI、危険な賭け? JCOM買収はリスク山積

最近株式取引とか会社経営をやっていないのでこの手のニュースのチェックが遅れ気味なんだけど、なんとなく面白そうだったので色々調べてみた。

そもそもJCOMのようなケーブルテレビ局は日本ではあまり普及してこなかった。それはどうやら日本の放送行政の問題らしい。既存の地上波テレビ局を優遇していたからだろう。諸外国では普通にケーブルテレビが普及していて多チャンネル化も進んでいた。視聴者も趣味嗜好に応じて幅広いジャンルの放送を見ることができた。

とはいえ、やっと日本でもケーブルテレビが普及してきたと思いきや既にブロードバンドインターネットの時代になり、地上波も地デジという新兵器を繰り出すにあたり、ケーブルテレビ業界は再び苦境に陥りつつあるんではないかというのが私の感想だ。既にケータイのブロードバンドネット接続は普及しつつある。ドコモとエイベックスが組んだBeeTVは既に100万人以上が加入している。ブロードバンドの動画コンテンツであれば、都度課金もできるし見たい番組をいつでもオンデマンドで見られるのが当たり前だ。

筆者も以前女子プロゴルファーの宮里藍が米国ツアー初優勝を遂げたエビアンマスターズを見ようと既に加入しているゴルフチャネルやらBS等などを探したがどこも放送していない。ななんと、フジテレビのCS放送だけが生中継するという。そんなもん、最初っから加入していないと見られないやんけ~!

と既存の放送インフラの使い勝手の悪さに悶絶し、結局ネット中継されていた無音の18番ホールの映像を見ながら、なぜか開設されていたtwitterの公式アカウント @evianmasters で実況を見ていた。フジテレビ地上波がこの模様を放送したのは、決着が付いた数時間後。全く意味がないわけだ。

というわけで、今時もうこんなの買っても仕方ないのになあ、auは一時期良かったけど最近は戦略も含めてぱっとしないなあ、と思っている。孫さんを見習えよと。

で、さらにまたTOBの規制逃れだ。私がライブドア時代にニッポン放送の株式を1/3超買ったときは、事前に金融庁にノンネームで問い合わせをいれTOSTNET-1が市場内取引であることを確認の上、数社からTOSTNET-1で株式を購入したものだが、KDDIはJCOM株を保有するリバティの子会社3社を買収することで、TOBをしないで1/3超の株を買おうとしたらしいが、これは明らかにTOB規制逃れで違法と判断されることになる方法であり、さすがの我々でもこれはやらない。

もし報道されていることが真実とすれば、余りに拙速というか社内検討がされていないように思える。KDDIほどの会社であれば資金調達もそれなりにできるはず。というわけでちょっとKDDIの戦略は迷走気味なんだろうかなあ。。。と思うんですよね。

まあ、経営陣は必死だと思うので外野がやいのやいの言っても仕方ないんですが。

なんか、最近カラオケで歌ってる曲。

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