池田信夫×上杉隆、ほとばしるファイティングスピリッツを君は見たか

検察リークがあったかどうかで激論が交わされているようだが、拘置所で検察と向き合った体験者としていうが、明らかにある。

副大臣がやり残したこと

河野太郎元法務副大臣のブログには、「(検事から)戻ってきた答えは『接見した弁護士が漏らしているのではないか』」とあるが、弁護士が被疑者に不利になるような情報を記者にしゃべるわけが無い。そもそも弁護士には公務員と同様に守秘義務があるはずだ。つまり、検察は弁護士が守秘義務に違反して被疑者に不利になることをしゃべっているというわけだ。

私が一番それを感じたのが、拘置所の長い拘置期間にうんざりしていたころ、検察側のストーリーにある程度載って早期保釈を勝ち取ろうという悪魔のささやきがあり、こちらから歩み寄ろうとしたことがある。検察の言うことは全面的には認められないが、知っている限りの中で出来るだけ検察ストーリーにのった調書を書くことはやぶさかではないというような話をしたことがあった。そしたら次の日のNHKラジオニュースで「堀江被告(既に最初の逮捕分の起訴は終わっていた)が事件の詳細について供述を始めました・・・」みたいな事を言っていた。これは明らかに検察リークであろう。

さらにくだらないことであるが、接見禁止で沢山の人から手紙を頂いていたにも関わらず一切受け取ることが出来なかったわけだが、どうしたことか切手だけは届くのだ。その差出人に「林真須美」死刑囚がいた。どうやら彼女は塀の中の有名人に片っ端から手紙を送っていたらしい。その話を早速取り調べで検事にしたら「大丈夫だよ、砒素は塗ってないから」と言われた。
一見落ち着いた学者肌に見える中原特捜副部長も、随分ブラックジョークを言うもんだなあと思ったものだ。しかしその話は雑誌かなにかに別の形で書かれていた。そのブラックジョークを言ったのが私の弁護士という事になっていたのだ。

私は、検察リークが国家公務員法違反になるなんて当時は知らなかったが、もしその可能性があるならば、多くの検事が違反ということになるんではないか。政府・民主党には毅然とした態度で望んでほしいものである。別に与党幹事長に疑惑があり、元秘書が取り調べを受けていようがそれとこれとは全く別次元の話だ。

司法制度改革の一里塚で躓いてしまっては検察の思うが侭だ。
取調べの可視化、弁護士立会い、検察独自捜査権の見直し、起訴便宜主義の見直し、司法取引や囮捜査の導入、法曹の一元化、裁判所の人事制度改革、最高裁判事の国民審査制度の見直し、などなどやることは一杯あるだろう。


そういえば、お年賀ならぬ、御典雅を頂いたので紹介。
そのまま友人にあげたんだけど、ものすごくよいらしい。売れてるらしいんだよねぇ。。。

$堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」by Ameba