July 05, 2010 19:17:14 takaokunnoburoguの投稿

アイマスも声優交換か・・・・・

テーマ:にゅ~す

 7月3日・4日、幕張イベントホールにて『アイドルマスター』シリーズの5周年を祝うライブイベント“THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!”が開催された。両日の盛り上がりは、3日4日 の記事でお伝えした通り。




 4日のイベント終盤には、765プロダクションのアイドルの1人・萩原雪歩の声を担当する声優が、長谷優里奈(はせゆりな)さんから浅倉杏美(あさくらあずみ)さんに変わることも発表され、多くのプロデューサーを驚かせた。


 この情報をひと足早くお聞きした『電撃マ王』編集部・イマイチPが、交代の意図や浅倉さんの人柄などを皆さんにお届けするべく、『アイマス』シリーズのディレクター・石原章弘氏と浅倉さんに直撃インタビュー。長谷さんからのメッセージと合わせて、プロデューサーの皆さんに関係者の声をお伝えしていく。(インタビュー中の名前は敬称略)


※このインタビューは、7月3日・4日のライブ開催前に収録されたものです。また本記事は、7月27日発売の『電撃マ王』9月号掲載予定記事の抜粋になります。より詳しいお2人のインタビュー、『アイマス2』の内容に迫る別インタビューは、『電撃マ王』9月号でお楽しみください。

▲萩原雪歩


▲今回新しく雪歩役を担当することになった浅倉杏美さん。アーツビジョン所属、2月15日生まれ(みずがめ座)のA型。代表作は『魔法先生ネギま!』(大河内アキラ役)など。 ▲バンダイナムコゲームスの石原章弘氏。『アイマス』のゲームはもちろん、CD展開やコミック監修など、Project IM@Sほぼすべてのコンテンツにかかわるディレクター。“ディレ1”とは、アーケード版稼働開始前から変わらない愛称である。


●長谷さんが雪歩役を離れるまで――

――正直なところ、仕事を抜きに1人のプロデューサーとして驚きました……。まずは石原さんから、雪歩役の声優さんが変わることになった経緯を聞かせていただけますか?


石原:キャラクターをどうしていくかを考えるにあたって、『アイマス2』の世界設定をどうするのか? を最初に決めようと思いました。それで『アイマス2』の設定を具体的に詰め始めたのは『アイマスSP』の開発が終わった直後、まだ『アイドルマスター ディアリースターズ』の告知もされていなかったころでした。その時点から、もう一度規模の大きなもの、HD画質の『アイマス』を届けたいという方向性を決めていたのと同時に、もう一度アーケード版を作ったときと同じ感覚で、ゼロから作り始めなきゃいけないと思ったんです。5周年を迎えた『アイマス』ですが、逆に言うと5年間もやっていて、いろいろなものが消費され、マンネリ化しているとも感じていて。だから『アイマス2』をゼロから作るからには、また2年、3年と長く戦えるだけのポテンシャルを秘めた設定と、偶然に頼らないでも、多くの方に支持してもらえるような作品にしないといけないと考えました。


――ゼロから作るということは、声優の皆さんのことも含めてなんですね。


石原:そうです。開発スタートから数えれば、長い方にはこれまで7~8年という期間にわたってキャラを演じていただき、ともに、キャラをかわいがってきました。そんな『アイマス』にかかわってもらっている声優さん全員に、あるタイミングで改めてお聞きしたんです。「新しい展開を迎える『アイマス』に、また長い期間協力してもらえますか?」と。こんなことを聞くのも失礼かなとも思いましたが、もう完全に「『アイマス』は人生」みたいな長さになりそうだったので、改めて皆さんの意志を確認したかったんです。その流れの中で、長谷さんともたくさんのお話をしたのですが、やはりこちらのライブスケジュールなど、『アイマス』をやることによって彼女自身の声優活動に制限が掛かっていた、という事実もあって。その流れで『アイマス2』のお話をしていて、長谷さんからも「私自身も中途半端な気持ちで『アイマス』のお仕事をしたくはないので、このタイミングで離れることを考えます」と、なりまして、かなり悩みましたがお互いに納得した上で、新しい雪歩の声優さんを捜すことになりました。


●浅倉さんが雪歩役に選ばれるまで――

――そして新しく浅倉さんが雪歩の声を担当されるのですが、これまでの方々のようにオーディションを行ったのでしょうか?


石原:2009年の夏ごろに、代わりの方を捜すオーディションを開いたんですが、実はその時点でも少しだけ迷っていて。少なくとも、自分が納得できる人でなかったら、ファンも納得してくれないだろうとは思いましたので、もし納得できる人が見つからなったら、雪歩というキャラクターの立ち位置を変えるという選択肢も頭の中にはありました。


――そのオーディションで、納得できる浅倉さんが見つかったんですね。


石原:それが、実はそうではなかったんです。オーディションでなかなか納得できる人が見つからなくて、そのときに過去のオーディションを受けてくださった人にもあたりをつけて、いろいろと捜しているうちに、浅倉さんのことを思い出したんです。


――過去のオーディション……というと、美希や響、貴音の声優さんを決めた時のことですか?


石原:はい。過去のオーディションの音声データも確認していて、その中で浅倉さんの歌を聞いたとき、「あっ」と思ったんです。この声は雪歩かもって。それで事務所に連絡して、浅倉さんに連絡をしてもらい、オーディションを受けてもらうことにしました。


――なるほど。では浅倉さんにもお話を聞いていきたいのですが、石原さんから声が掛かって、改めて雪歩役のオーディションを受けられたのでしょうか?


浅倉:そうですね、雪歩のシナリオ台本を演じたり、『アイマス』の曲を歌わせてもらいました。


――ちなみに曲は何を歌ったのでしょうか?


浅倉:『Kosmos, Cosmos』と『THE IDOLM@STER』の2曲です。歌ありのオーディションを『アイマス』以外ではあまり経験したことがなくて、とても緊張しました。マイクをセッティングしてもらっているときに、それがオンになっていることに気づかず、マネージャーさんに「あー、『アイマス』のオーディションって、いつも本当に緊張するんですよね……」なんて話していたのが、全部ブースの外につつ抜けで。それを知ったときに「今回も駄目かな……」って思っていたんですが(苦笑)。


――台本を演じたときは、長谷さんの雪歩を意識されたのでしょうか?


浅倉:オーディションの時は意識せずに、自分なりの声で演じていました。役をいただいて本編を収録し始めてからは、前の雪歩と違う雪歩を演じながらも、近い部分も見つけなきゃ……と思って、石原さんたちに相談しながら進めています。


石原:実は僕やサウンドの中川(浩二さん)としては、そんなに悩んだことはなくて。浅倉さんに初めて雪歩のセリフを読んでもらったときに、「あっ! やっぱりこの声だったんだ」と思って以降、特に悩みはありません。『アイマス2』でも雪歩は雪歩なので、「気が弱いけど、芯の強いところもある」という雪歩のキャラクターは大きく変わりません。そんな自分の頭の中にある雪歩が、浅倉さんの声でナチュラルにしゃべってくれたので、迷いはなかったですね。


――雪歩役に選ばれたときのお気持ちは?


浅倉:「受けるからには受かりたい!」と思っていたので、決まったと言われたときは「とにかく頑張ろう!」と思いました。声優が私に変わったことで、雪歩を好きだった人が嫌いになってしまったり、離れてしまってはさびしいと思ったので……。このお話をいただいた時点で、私も雪歩のことが好きになっていたので「雪歩をかわいく、強く、しっかり演じて、みんなに愛されるアイドルにしてあげたい」と思いました。だから「うれしい!」よりも「頑張ろう!」という思いが強かったのかもしれません。


●浅倉さんと『アイマス』

――以前より『アイマス』のオーディションを受けていたとのことですが、雪歩というアイドルを知ったのは、いつごろになるのでしょう?


浅倉:一番最初に『アイマス』のオーディションを受けさせていただく前に、いろいろとゲームのことを調べたときですね。あと、所属事務所のアーツビジョンの方にお誘いいただいて『アイマス』のライブにも何度か足を運んだことがあって。アイドル全員がどんな子で、どなたが演じているかということは知っていたんです。私の周りにも雪歩ファンが多かったので、いろいろと話を聞いたりもしていました。


――そんな雪歩の最初のイメージは?


浅倉:か弱くて……はかなくて……穴を掘る(笑)。


――なるほど(笑)。では『アイマス』というゲームには、どんな印象を持っていましたか?


浅倉:私が今までしてきた声優のお仕事とは、少し違う部分があると思いました。声優ってキャラクターに声をあてるのが主なお仕事で、イベントでステージに立つことがあっても、その場合は“キャラクターとして”ではなく“本人として”立つことがほとんどだと思うんです。『アイマス』の場合はアイドルがいて、声優本人もいて、もちろんその2人は違う存在なんですけど、不思議な一体感があるというか。今までに経験したことのない世界だと思いました。


――そこが『アイマス』の魅力の1つだと思うんですが、演じている声優さんには難しい部分でもあるんでしょうね。浅倉さんと雪歩で似ているところ、似ていないところはありますか?


浅倉:私は「あ、私は後ろにいます……」とかよく言ってしまうので、そういう「センターよりも少し端っこがいいな」というところは似ているかもしれません。暗いところとかも好きなので(笑)。だから「穴掘って埋まってますぅ」のセリフがあると、自然と「ふふっ」っていう気持ちになります。でも、収録を重ねて雪歩に少しずつ近づいていったら、“か弱い”というイメージのなかにも“芯の強さ”が見え隠れして。自分の信念を曲げない、そんな女の子だなぁと思うようになりました。そういうところも少し自分に似ているかな、と思います。


●浅倉さんと先輩『アイマス』声優陣

――浅倉さんの所属事務所・アーツビジョンさんには、ほかにも春香役の中村繪里子さんや美希役の長谷川明子さんが所属していますが、これまでにも交流はあったのでしょうか?


浅倉:同じ事務所の方たちからは、雪歩役に決まる前は「今度、○月にライブがあるんだ!」とか、そういうお話を聞いたりしていました。今回、雪歩役に決まってからも、誰に話してOKかというのを私がわからなくて……。違う現場でお会いしたときに「今度『アイマス』で一緒なんだよね!」と話しかけてもらって、やっとちゃんとお話できたという感じで。


――なるほど。役が決まったことを伝えたときは、どんなリアクションでしたか?


浅倉:まず聞かれたことが「歌、何曲録るの~!?」って(笑)。


――他の方も苦労されてきた道ですからね(笑)。皆さんと一緒に仕事をするのはライブを皮切りに、これからが本格的になりますね。


浅倉:ゲームの収録は1人ずつというのが基本なので、まだライブの準備で顔合わせをしたばかりの方も多いんです。早く皆さんと、掛け合いとかおしゃべりができるとうれしいですね。皆さんとても優しい方ばかりで、ライブの準備で振付がわからない時なんかも、一緒に自主練をしてくれたり。明子ちゃんとか(原)由実ちゃん、ぬーぬー(沼倉愛美さん)とかとは、休憩時間もおしゃべりできて楽しいです。繪里子さんも、とても面倒見がいい方ですし。


●ライブ前――プロデューサーさんへ

――『アイマス』のファン、プロデューサーさんには、どんな印象をお持ちですか?


浅倉:ライブを後ろの関係者席から見させていただいた時に印象に残ったのは、会場のどこにも休んでいる人がいないな、と。どのプロデューサーさんも盛り上がっていて、一体感があるなぁって。いろんなイベントを見に行ったりするのですが、あんなにもみんなが楽しんでいるイベントは、他に見たことがないです。私も、そんな皆さんに受け入れてもらえたらうれしいなぁって思います。


――ライブ会場で雪歩の新声優として発表される直前の今、どんな気持ちですか?


浅倉:今はすごく楽しみですね。ちょうど去年の夏ごろに雪歩役に選んでいただいて、決まったときは「頑張ろう!」と思っていたんですが、曲やセリフの収録を進めている間はずーっと不安でしたね。「受け入れてもらえるのかな? 雪歩を魅力的に演じられているのかな?」って。でも今はそういう部分を考えて考えて……考え切ってしまったので、純粋に「楽しみ!」ですね。『アイマス』というタイトルに、1人のメンバーとして参加できることがうれしいです。


――同じことを石原さんにもお聞きしたいのですが、ライブ開催前の今、新たな雪歩役として浅倉さんをお披露目することに緊張、不安はありますか?


石原:不安はありません。長谷さんの演じる雪歩も、雪歩だし、浅倉さんの演じる雪歩も、雪歩です。長谷さんの演じてきた雪歩は消えるわけではありませんし、すでに、浅倉さんが演じる雪歩でも、多くの収録を終えているのですが、雪歩は、やっぱりかわいいなあと思っていただける出来になっています。なので、雪歩は変わらず、皆さんに愛していただけるキャラになっていることは保証できます。ただ、文字情報だけで大丈夫ですと伝えてもピンと来ないこともあると思いますので、早い段階で「浅倉さんの演じる雪歩」の声を、皆さんに聞いていただけるようにするつもりです。


――そのための具体的な企画も用意されているのですか?


石原:アイマスモバイルで、雪歩の新しい着ボイスの無料配信をする予定です。まずは携帯電話という、多くの方が持っていらっしゃるところで伝えて、その後にもラジオをはじめとした、いろいろな手段で少しずつお伝えしていくつもりです。極力多くのプロデューサーさんに知ってもらうことが、僕らのできること――突然のお知らせに対して驚かれた皆さんに対する誠意かなと思いますから。まずは7月に皆さんへのごあいさつをさせてもらう、というイメージです。


――なるほど。皆さんに新しい雪歩を知ってもらうということですね。


石原:知ってもらうのはダブルで、ですね。雪歩のキャラクターを改めて知ってもらいたいというのもありますし、浅倉さんがどんな人なのかも知ってもらいたい。ゲーム制作上、キャラ第一ではありますが、演じている人を皆さんに知ってもらうことは、キャラクターに強固なバックボーンを付加することにつながり、必ずキャラクターをより人間くさく、魅力的にすることにつながると思っていますので。ということでキャラクターと、キャラを演じる中の人の両方をラジオなどを通じて伝えていきたいです。『アイマス2』のテーマが“団結”なので、いろんな人に新しい雪歩を紹介していって、みんなが1つになって盛り上がりながらゲームの発売を迎えられればと考えています。


7月5日より、アイドルマスターモバイルで
着ボイス無料配信キャンペーンを実施!

 下記のスケジュールで、アイドルたちの無料ボイスを配信! 9日の雪歩は浅倉さんの声となっている。

■『アイマス』5周年記念・無料着ボイス配信
 第1弾 7月5日配信予定 春香・亜美/真美
 第2弾 7月6日配信予定 やよい・律子・真
 第3弾 7月7日配信予定 美希・貴音・響
 第4弾 7月8日配信予定 千早・あずさ・伊織
 第5弾 7月9日配信予定 雪歩

▼アイドルマスターモバイル・QRコード▼



※この着ボイス配信より、雪歩に関する全音声商品の声優が長谷優里奈さんから浅倉杏美さんに交代。変更後は長谷優里奈さんの声の商品をダウンロードすることはできなくなりますので、ご注意ください。



●雪歩のこれから、浅倉さんのこれから

――浅倉さんが演じることで、雪歩のキャラクター性にも影響はあるのでしょうか?


石原:声を演じていただく以上は、声優さんの何かが入り込んでしまうのかもしれませんね。雪歩というキャラは、まぎれもなく雪歩なんですけど“浅倉さんが演じる雪歩”として、新しい存在感を持ち始めていくと思います。これは以前からの僕の考えなんですが、キャラクターは変わっていくものだと考えていて。春香も最初のころは特徴が少ない子だったかもしれませんが、みんなにイジられたり、中村さん本人の魅力に引っ張られて、今の春香に育ったんだと思います。


――まさに全国のプロデューサーさんが、春香をプロデュースしている、と。


石原:そうですね、それがアイドルらしいと思います。だから雪歩というキャラクターも、浅倉さんが演じることで新しく変わっていく、それはいいことだと思っています。そういう変化を繰り返していくことで、キャラクターがよりアイドルらしくなっていくんじゃないかと。アーケード版の開発が始まったころは自分の頭の中にしかいなかったアイドルたちが、皆さんの頭の中に住むようになり、今では制作スタッフと、ファンの皆さんたちが一体となって、いろいろなキャラクター像を持ち寄り、それがキャラクターにより大きな深みを持たせて、新しいアイドル像が生み出されていく。だからもう、すべてのキャラクターが僕だけのものでも、誰かのものでもなくて、みんなで育てていくものになっているんですよね。その中で、一番彼女たちを動かすことができる立場にいる僕のすべきことは、もっとみんなに好かれるように、みんなの考えを聞きながら春香たちを、アイドルらしく変えていくことじゃないかと思っています。


――浅倉さんは雪歩を演じることで、自分の中で変わったこと、もしくは変わりそう、という部分はありますか?


浅倉:雪歩を演じることに限らず、いろいろな活動をしている『アイマス』にかかわることに、最初は戸惑うことばかりでした。それが今、少しずつ楽しくなってきているので、このまま楽しみながら雪歩と成長していきたいと思っています。


――では、全国のプロデューサーさんにメッセージを。


浅倉:わぁ……ドキドキしますね。はたしてこのインタビューが掲載される時点で、どれだけのファンの方がいらっしゃるのか(苦笑)。でも、全国にたくさんいらっしゃるプロデューサーの皆さんに愛される雪歩……のオマケでもよいので、私のことも応援してもらえたらうれしいです。


石原:いきなりの発表で、驚かれた方もたくさんいらっしゃると思います。まずは皆さん、驚かせてしまって本当にすみません。しかし『アイマス2』は、春香たちをより輝かせるために、そして皆さんのプロデューサー生活を楽しくするために、変化を恐れることなく突き進もうと思います。しかし、ハッキリと言っておきたいのは、僕は皆さんが育ててくださっているキャラクターを、無下に扱うことはありません。今回は、最初から長いスパンでいろいろと考えていますので、最終的にはみんなが幸せになるようにします。それが全国のプロデューサーさんの意見を汲む、一ディレクターである僕の責任ですからね。だから、応援のほど、よろしくお願いします。


――本当の最後の質問になるのですが、雪歩に対して、浅倉さん自身からメッセージを送ってください。


浅倉:えーと……そのままのかわいらしさと強さで、自然体の雪歩が一番かわいいと思うので、そのままの雪歩でいてね。そして私も隣に……一緒に2人で歩いていこうね。


――本日はありがとうございました!


▲『ぷちます!』の“ゆきぽ”を2人で抱き、雪歩役をバトンタッチする長谷さん(写真左)と浅倉さん(写真右)。長谷さんとの“First Stage”を終えた雪歩は、浅倉さんとともに新たなステージへと歩んでいく。


 インタビューは以上となるが、これまで雪歩の声を演じてくれた長谷さんから、皆さんへのメッセージをいただいたのでご紹介する。石原氏のメッセージと合わせて読んでいただきたい。


長谷優里奈さんからプロデューサーへ、そして雪歩へのメッセージ

 今回、雪歩役を杏美ちゃんにバトンタッチすることになりました。

 『アイマス』のお仕事では、ステージの上に立つこともファンの皆さんから求められていると理解しています。他の声優の皆さんがそこに向かっていく情熱を感じながらも、私は別の方向を目指そうと考えるようになっていました。

 その自分の中の「声のエンターテイナーとして裏方に回りたい、声優として一から勉強する時間をもっと作りたい」という思いがふくらんでいったときに、石原さんから『アイマス2』のお話をいただきました。ですが、違和感を感じながら中途半端な気持ちで雪歩の声を演じることはできなかったので、バトンタッチすることを決意しました。

 『アイマス』がスタートしたころは、こんなにいろいろ展開していくとは思わなくて。本当に変わったタイトルだなぁって。だから自分の中の意識も変えていかないと、続けていくのは難しいなぁと感じていました。

 『アイマス』のお仕事で印象に残っているものは、本当にいっぱいあって。最近で言うと4周年記念ライブツアーの福岡に出演させていただいて、「みんなといいステージを作ろう!」と頑張れたことが思い出に残っています。雪歩に対しては、今でも「なんでこんなにかわいいんだろう」って思います(笑)。でも、常に自分とのギャップを感じていた女の子でもありました。とても素直で、本当にアイドルなんだなぁって。

 私は以前から杏美ちゃんのことを知っていて、彼女のお仕事に対するマジメな接し方なども知っていたので、新しい雪歩を演じるのが杏美ちゃんに決まったときにホッとしたし、うれしかったです! 大変なことは多いと思うんですけど、杏美ちゃんになら安心して雪歩を任せられます。雪歩にとっても、よかったと思います。

 また、私を応援してくれている方の中に、『アイマス』からファンになってくれた方がとても多くて。皆さんのおかげで私は雪歩としてやってこれたし、声優として頑張ってこれたという思いが強いので、それはこれからも忘れずに、感謝していきたいと思っています。

 これからも私は『アイマス』を応援し続けますし、見守っていきます。私が演じる雪歩を楽しみにしてくれていたプロデューサーさんもたくさんいると思っています。その思いを受け止めた上で、石原さんを含めたいろんな方との話し合いのもとで決めたことなので、「全部を理解して」とは言えませんが、少しずつでも新しい『アイマス』を応援してもらいたいです。杏美ちゃんの演じる雪歩がどんどん活躍して、皆さんのトップアイドルになってくれることを願っています。


ディレクター・石原氏からプロデューサーへのメッセージ

 雪歩のオーディションをして以来、8年もの間、接してきて思うことは、“やりたいこと”が明確にあるのが長谷さんなんだと思います。また、『アイマス』とは別の形で、声優としてやりたいことがあるというのも聞いていました。今や『アイマス』らしさになった、CDもライブも……といった展開が、長谷さんに負担を掛け続けているとも思っていました。

 今回『アイマス2』を作るにあたって、声優さんひとりひとりとお話をさせていただきました。実際、長谷さんを引きとめないのは会社として、ビジネスとして間違っているのかもしれないけど、演じてくれる人が楽しくなかったら、出来上がるものも楽しいものにはならない。それはコンテンツを追いかけてくれる人にも伝わってしまう部分だと思います。だから今回、このような決断を行いました。

 僕から見ていると、長谷さんと浅倉さん、そして雪歩も似ているところがあって。長谷さんが初めて雪歩の曲『First Stage』を歌ったときのことを、今でも覚えています。もっと“弱々キャラ”のつもりで曲を作っていたんです。でも、長谷さんの歌う『First Stage』が、意外と“芯が太かった”んです。でもそれもありだなと思って、雪歩というアイドルがハッキリ定まったのは、この瞬間だったと思います。長谷さんの持っている“芯の強さ”が、雪歩というアイドルの根幹にあるんです。

 僕の中では、長谷さんは“卒業”という感覚はなくて。この世の中に、長谷さんが声を吹き込んだ雪歩の歌は存在するわけですし。確実に足跡はいっぱい残っている。たとえるなら、サッカーの選手交代みたいに、「いったんベンチには下がった、でもチームの中には残っている」というイメージが、僕の中の心に一番近いイメージです。試合結果を見たときにはしっかりと、「スタートから何分まで出場――落合さん、長谷さん」と名前が刻まれているんです。だから長谷さんには観客席じゃなくて、ベンチにいてほしいと思っています。

 僕の中では、今回のバトンタッチがさらにキャラに深みを持たせてくれると思っています。それをユーザーさんがどう思うかは、まだわからないんですが。長谷さんが卒業したという風には、「『アイマス』全プロジェクト終了!」となる日まで思えないと思う。その日まで、彼女がいたという痕跡は残っています。

 僕の希望としては、プロデューサーの皆さんには、しんみりしてもらいたくない。僕は長谷さんの演じた雪歩を上書きしようとは思っていません。すべての痕跡を消そうとも思っていない。「あるものはある」と。それでも新しいものは作っていく。いろいろな雪歩が楽しめるくらいの気持ちでいてもらえると、本当にいいですね。

 最後に個人的な感情ですが、石原は『アイマス』をきっかけに長谷さんのファンになった方と一緒に、長谷さんを応援していきたいと思います。『アイマス』にかかわってくれている人、かかわってくれていた人のすべてが幸せになることが、『アイマス』というコンテンツを長生きさせ、そして多くの人に愛される結果につながると信じていますから。


(C) 窪岡俊之 (C) NBGI
PROJECT IM@S 2nd VISION

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

Amebaおすすめキーワード


    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト