2009-10-02 09:27:19 テーマ:税理士試験

公認会計士の税理士資格剥奪!?

現在、公認会計士は税理士の資格を取得しなくても税理士業務を出来てしまいますが、このことに対する批判が昨今高まってきているようです。


公認会計士と税理士の違いについて良く分かっていない方も多いようですが、公認会計士は一般的に言うと、大会社の会計監査をする会計の専門家のことです。大会社とは資本金が5億円超又は負債が200億円超の会社です。


大会社は名前の通り一般的に大きな会社になりますので、銀行等の債権者や株主といった投資家に与える影響が大きいため、その会計処理について公認会計士の監査を受けなければならないことになっています。


他方、税理士の仕事は、一般的には税務相談、代理税務申告業務、それに付随する会計処理業務等々になります。


つまり、公認会計士は税務の専門家では無くて、会計の専門家(簿記や財務諸表論です)であるにも関わらず、なぜか現況では税理士の業務が出来てしまうというおかしな状況になっております!?


まあ、正確に言えば全く税金について勉強していない訳はなくて、租税法という1科目で薄く広くは学んではいるのですが、毎年改正される複雑な税法をきちんと学習しているかと言えば、学んでいないというのが正しいと思われます。


なぜここに来て、公認会計士の「税理士の勉強をしなくても税理士になれてしまう」ことが問題になっているのかと言いますと、端的に言えば、ここ最近は公認会計士試験が昔に比べて簡単になってきているため、難関の税理士試験を敬遠して、公認会計士資格を取得することで税理士になろうという本末転倒な人達が増加してきてしまったためです叫び


ここ数年、公認会計士試験が簡単になってしまった理由は、ここ10年位の会計不振の問題(米国のエンロンに始まり、日本ではカネボウやライブドアの粉飾決算問題等が記憶に新しいと思います)の発生により日本版SOX法という内部監査制度が導入されることになったためです。


この内部監査制度は、それまでもハ-ドワ-クであった公認会計士業務に更に上乗せされてくる業務であったため、内部監査制度の完全導入にあたっては公認会計士数の増加が必須となりました。


そこでとられた措置が、公認会計士の大量合格といったことですドクロ


それまでは弁護士や弁理士とならんで超最難関だった公認会計士試験が、内部監査制度が本格的に施行される前に数を増やす必要に迫られたため、質の問題を置き去りにして門戸を大きく開いてしまったのです叫び


そして、それによって起こったことは、...


公認会計士の質の低下はもちろんのこと、公認会計士に付随してくる税理士になるために、簡単な公認会計士の方を受けて税理士になろうという本末転倒な人達の増加だったのですパンチ!


弁護士業界でも弁護士数の増加のために大学を作ったりと門戸を広げていますが、それによる弁護士の質の低下が問題になってきているようです...(単純に門戸を広げればいいという簡単なことではないので難しいですね)


ちなみに、ここ数年の税理士登録者の推移をみてみますと、キチンと税法を勉強して税理士試験を受けて税理士になった人達の数は変わっていないのに、公認会計士からの税理士登録者はうなぎ登りに増加していますドクロ


何が一番の問題かと言えば、本来は毎年改正される複雑な税法を体系的に学習してきた人達が行うべき税理士業務を、広く薄くしか税法を勉強していないある意味税法の素人が、税理士業務を出来てしまうことなのです!! (一応、補足しておきますが、税理士顔負けの税法の知識を持っているきちんとした公認会計士税理士の方々もおります)


このため、一部の不勉強な公認会計士税理士が行う税務業務によって正しい申告が行われず迷惑を被ってしまう経営者や会社が増加してしまうと言うことです。


また、税理士業界に関わっていない人からすると、税理士も会計士も違いが分からないため、公認会計士税理士が起こした事故等も当然税理士が起こした事故と捉えられてしまい、本来の税理士の信用が失墜してきてしまうと言うことです。


公認会計士が税理士業務を出来てしまうと言うのは、過去の税理士制度の歴史による流れですが、そろそろこの公認会計士のマイナスの既得権益を見直す次期に来ているのだと思います。


わたしも税理士試験を勉強していて思うのですが、

税理士の合格までの平均年数が8.6年

公認会計士の合格までの平均年数が2.8年

というデ-タを見ても分かりますように、税理士になるのは本当に大変なのです。なのに、一部の甘い考えの人達はこの難関の税理士試験を避けて公認会計士という楽な道に逃げているのですパンチ!


そして、たいして税法の勉強もせずに税理士としての資格を得て、税理士になって、場合によっては誤った申告をして迷惑を掛けてしまう・・・


税理士の質を守り、正しい申告をしてもらうために、現在、税理士会が本格的に公認会計士の税理士資格剥奪に乗り出しているのも至極当然な流れなのだと思います。


ただ、公認会計士にとっては既得権益ですので、簡単ではないでしょうね


紆余曲折が予想されますあせる


わたしも税理士そして正しい申告の将来のためにお手伝いできることはしていこうとおもいますかお

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