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『文明とアメリカ①』三橋貴明 AJER2016.12.20

https://youtu.be/eenbzoqxyd0

   

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 わたくしが大好きな日本銀行「資金循環統計」 がアップデートされました。


 というわけで、皆さんも興味があるであろう政府の国際所有者別シェアをグラフ化してみましょう(2016年9月末速報値)。


【2016年9月末時点(速報値)日本国債の所有者別内訳(総額は971兆円)】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_54.html#JBD16Sep


 色々と悩んだのですが、国債所有者別内訳は今後、上記のフォーマットで更新していくことに致します


 「証券投資信託」と「その他金融仲介機関」を「その他金融機関」としてまとめ、「一般政府・地方公共団体・社会保障基金」は「社会保障基金」と表現しています。
 さらに、「家計」と「NPO」は「家計・NPO」としてまとめます。「中央銀行」は「日本銀行」として表現します。
 理由は、上記が一番作業が楽なうえに、意外と見やすいためです。

 ということで、日本銀行の国債所有のシェアは、16年9月末速報値段階で36.75%でした。四半期で、1.8%ほど増えているため、直近では38%前後といったところでしょうか。


 預金取扱機関(銀行など)の国債残高は、215兆円となっており、間もなく200兆円を切ってくるでしょう(日銀が現行の量的緩和ペースを続ける限り)。


 日本銀行は量的緩和政策ということで、国内の預金取扱機関から(主に)国債を買い取り、各銀行が日銀に所有する当座預金残高を増やす形で「お金の発行」を続けています。2016年9月末時点で、日銀当座預金残高は約312兆円と、とんでもない金額に膨れ上がっています。


 本日は、上記に日銀当座預金残高と、国債発行・財政出動の関係についてお勉強です。


 中野剛志氏「富国と強兵 」P102で、。建部正義の引用という形で、銀行の国債購入や政府の財政出動の際の「プロセス」が載っています。


 まず、日銀当座預金は、国内の銀行などの金融機関に加え、「政府」も持っているということをご理解ください。逆に、非金融法人企業や家計は持っていません。というわけで、銀行は日銀当座預金を我々一般企業や国民に「貸し付ける」ことはできません


 但し、政府には貸し付ける(=国債を購入する)ことが可能なのです。(以下、※は三橋の注釈)
 
(1) 銀行が国債を購入すると、銀行保有の日銀当座預金は、政府の日銀当座預金勘定に振り替えられる
※政府は国債を発行し、現金紙幣ではなく、日銀当座預金残高を「借りる」という話です。


(2) 政府は財政出動の際に、請負企業に政府小切手で代金を支払う
政府は日銀当座預金を担保に、「政府小切手」を発行するのです。


(3)企業は政府小切手を銀行に持ち込み、「政府からの取り立て」を要求する


(4)政府小切手を受け取った銀行は、相当する金額を企業の預金口座に記帳すると同時に、代金の取り立てを日銀に依頼
この時点で新たな民間預金が増え、マネーストックが拡大します


(5)日銀は、「政府保有の日銀当座預金」の該当額を、「銀行保有の日銀当座預金」に振り替える


(6)銀行は、戻ってきた日銀当座預金で、再び国債を購入することができる


『(「富国と強兵」から引用)このように、(1)から(6)までの過程自体は、少なくとも論理的には無限に続き得る。そして、この過程が示すように、政府の支出は、民間企業の貯蓄になっている。政府の財政赤字は民間貯蓄によってファイナンスされるのではない。その反対に、政府の財政赤字が民間貯蓄を生み出しているのである。したがって、「政府の赤字がそれと同額の民間部門の貯蓄を創造するのであるから、政府が貯蓄の供給不足に直面することなどあり得ない。」』


 もちろん、マネーストック(預金)を拡大するのは、政府の国債発行&支出には限りません。銀行と民間のお金の貸し借りも、預金を創出します。いずれにせよ、預金を創るのは銀行と、政府もしくは企業・家計とのお金の貸し借り、すなわち「信用創造」であり、日銀のマネタリーベース拡大(=日銀当座預金の積み増し)ではありません


 ところで、上記の信用創造のプロセスを「完全放置」してしまうと、銀行預金が論理的には無限に拡大し、供給能力が不足し、インフレ率が過度に上がっていくことになります。というわけで、銀行準備制度がありまして、
「受け入れている預金等の一定比率(これを「準備率」といいます)以上の金額を日本銀行に預け入れること」を義務付ける」(日銀のHPから)
 と、なっているわけです。


 もっとも、現在は日銀当座預金が300兆円を超える事態に至っているため、最も高い準備率(2兆5000億円超のその他の預金 1.3%)で計算しても、論理的に国内銀行は少なくとも「2.4京円超」の預金を創出しても構わないという話になってしまいます。ところが、実際のMSは950兆円です。


 理由は、説明する必要ないですね。


 いかがでしたでしょうか。

 断言しますが、この手の「国家のお金の発行と国債発行の仕組み」について理解していない政治家がほとんどだと思います。というわけで、皆様も「国家」や「国債」「お金」「預金」などについて正しい知識を身に着け、是非とも政治家を啓蒙していって頂ければと存じます。


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