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『改めてデフレを知ろう①』三橋貴明 AJER2016.11.29

https://youtu.be/yJCBGtoreh4

    

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 厚生労働省が6日に発表した毎月勤労統計調査(速報値)によると、実質賃金の伸びが止まってしまいました

 これだけ人手不足が深刻化しているにも関わらず、実質賃金が伸びない。なぜなのでしょうか。


実質賃金、前年同月比横ばい…10月の勤労統計
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161206-OYT1T50031.html
 厚生労働省が6日午前に発表した10月の毎月勤労統計調査(速報)によると、賃金の伸びに物価の変動を反映した実質賃金は前年同月比で横ばいだった。
  労働者1人当たりの平均賃金を示す現金給与総額は同0・1%増の26万6802円で、消費者物価指数は同0・1%のプラスだった。
 雇用面では好調を維持し、常用雇用は同2・1%増の4911万7000人で、内訳は一般労働者が同2・2%増の3414万人、パート労働者が同1・6%増の1497万6000人だった。』


【日本の実質賃金指数と対前年比の推移】

出典:厚生労働省


 決まって支給する給与の「名目賃金」は、10月は対前年比で0.5%のプラスでした。ところが、実質賃金計算時のインフレ率である「持家の帰属家賃を除く総合消費者物価指数」が0.5%上昇し、実質賃金を±0にしてしまったのです。


 そして、持ち家の帰属家賃を除くCPIを押し上げたのは、「生鮮食品」で、何と、対前年比で11.4%の上昇です。天候不順で野菜の値段が急騰し、持ち家の帰属家賃を除くCPIを上昇させ、実質賃金の下方圧力と化したわけでございます。


 同時に、名目賃金の伸びも鈍ってきていまして、16年7月が+1.3%、8月が1.0%、9月が0.8%、10月が0.5%と、三か月連続で伸び幅が縮まってしまいました


 なぜ、これだけ人手不足であるにも関わらず、名目賃金が安定的に伸びていかないのか・・・?

 答えのカギを、藤井聡先生が示してくださったように思えます


【【藤井聡】 市場の「脱ブラック化」が、「人手不足」を解消させる。】
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/12/06/fujii-226/


 詳細は藤井先生のコラムを読んで頂きたいのですが、現在の人手不足自体が、「デフレ期からインフレ期」に発生する必然であると解説されています。

 デフレ期、競争が極端に激化した結果、企業は「ギリギリの人員」で過剰なサービスを提供することを続けていた。結果的に、少し需要が増えるだけで、途端に人手不足になってしまうとのことでございます。


『(引用)さて、デフレが産み出した「過剰サービスを供給するブラック・マーケット」は、需要が限られたデフレでは確かにその需要を満たすことができるのですが、デフレ以外の状況ではその需要を満たせない、という「構造的欠陥」を抱えています。
 そもそもブラック・マーケットは、現有人員をフル稼働させて、ようやく成立している「限界ぎりぎり」のマーケット。ですから、「これ以上の需要に対応する」ことができません。
 もちろん、そんなマーケットでも「労働者を増やす」ことができれば「需要増」に対応可能ですが、そもそもそれだけの労働者は(少子高齢化であろうがなかろうが)日本国内にはいません(無論それは、少子高齢化であればなおさら、です)。
 したがって、ブラック・マーケットでは、需要が僅かでも増えれば、瞬く間に「人手不足」 となります
 これこそ、20年間もデフレを続けてきた日本が今、デフレ脱却を図ろうとして、あらゆる業界で「人手不足」が叫ばれ始めた背景です。』


 なるほど・・・。

 デフレ期、我々は知らず知らずにデフレに適応し、過剰なサービスを安価に提供することが「当たり前」の状況に陥ってしまったわけですね。そうなると、これだけ人手不足であるにも関わらず、名目賃金(実質ではありません)の伸びが異様に低い理由もわかります。


 藤井先生が処方箋を書かれていますが、過剰サービスをやめ、従業員に余裕を持たせる。すると、従業員一人当たりの生産量は増え、人手不足は解消され、名目賃金が「実質賃金を引き上げるに十分な上昇を見せる」環境になる、というわけでございますね。


 問題は、相変わらず国民(特に経営者)がデフレマインドに支配されており、
過剰サービスをやめると、顧客に逃げられるのでは? 競合相手に負けてしまうのでは?
 と、従業員に無理をさせる過剰サービスを継続する可能性が高いという点です。


 だからこそ、藤井先生が書かれている通り、政府が「過剰サービスを規制する」という意味の構造改革を推進する必要があるわけですね。

 藤井先生の寄稿を読むと、我が国の労働市場の問題の深刻さが分かります。果たして、日本政府は「競争を緩和する」形の規制強化に乗り出せるのか。あるいは、国民は「競争はとにかく善」という、(時期により)間違った思考から抜け出せるのか。

 難しい問題でございます。 



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