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新世紀のビッグブラザーへ blog

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『人口と経済①』三橋貴明 AJER2016.1.26
https://youtu.be/BHv36JGIezU
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 2月20日(土)の三橋経済塾第五期第二回講義のお申し込み受付が開始となりました。http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1412

 第二回のゲスト講師は、評論家の中野剛志先生です。

 講義出席には、事前に三橋経済塾入塾が必要です。入塾の受付はこちら から。


 一般参加可能な講演会のお知らせです。


2月6日(土) 14時開演(13時半開場)
【経世済民のため『亡国の新帝国主義(グローバリズム)』を解体する!セミナー 講師:三橋貴明】
http://hikarulandpark.jp/shopdetail/000000000684/


 明日は文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。

http://www.joqr.co.jp/tera/


 予想通り、日本銀行のマイナス金利政策を受け、長期金利が異様な低下を示しています


長期金利 一時0.05%に 過去最低を更新
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160201/k10010392911000.html
 先週、日銀がマイナス金利という新たな金融緩和策に踏み切ったことを受けて、満期まで10年の国債の利回りで代表される長期金利は一時、0.05%まで低下し、過去最低を更新しました。
 週明け1日の国債の市場では、先週、日銀が金融機関から預かっている当座預金の一部につけている金利をマイナスに引き下げる新たな金融緩和に踏み切ったことを受けて、満期までの期間が10年の国債に買い注文が集まりました。(後略)』


 八年物国債もマイナス金利に突入しましたので、長期金利(十年物)でマイナスになるのも時間の問題のような気がします。先日、ある講演で金融関係者の参加者から、
「長期金利がマイナスになりますか?」
 と聞かれ、
「半年以内にはなると思います」
 と答えたのですが、それどころではないペースで金利が低下していっています。それほどまでに、我が国には「実需」が不足しているという話です。


 ところで、黒田日銀総裁は、今回のマイナス金利導入に際し、
「イールドカーブを全般にわたって引き下げ、一方で予想物価上昇率を引き上げることで、実質金利をイールドカーブ全般にわたって押し下げる。それによって、消費や投資を刺激し、経済が拡大し、その中で需給ギャップが縮小し、インフレ期待の上昇と相まって、物価上昇率を2%に向けて引き上げていく」
 と、説明しています。


 前半について何を言っているか分からないかも知れませんが、イールドカーブとは超簡単に説明すると、債券の残存期間を含めた金利動向です。横軸に残存期間、縦軸に債券利回りを表示します。


 先述の通り、八年物国債はマイナス金利ですが、十年物は「まだ」0.05%の金利がついています。今、八年物、十年物国債を買ったと仮定すると、イールドカーブはマイナスからプラス0.05%に向かう右肩上がりの曲線になります。


 要するに、黒田日銀総裁は、

残存期間に関わらず、全体的に債券の金利が引き下げられ、同時に期待インフレ率(予想物価上昇率)を引き上げることで、実質金利を債券の残存期間に関わらず押し下げる
 と、言っているわけです。フィッシャー方程式により、

◆実質金利=名目金利-期待インフレ率

 でございます。一応、黒田日銀総裁の発言の前半は(フィッシャー方程式的には)筋が通っています。


 問題は後半。
「消費や投資を刺激し、経済が拡大し、その中で需給ギャップが縮小し、インフレ期待の上昇と相まって、物価上昇率を2%に向けて引き上げていく」
 この部分は、かなり重要です。ポイントは二つあります。


 一つ目、黒田日銀総裁が、
「需給ギャップが縮小し」
 と、語っていること。需給ギャップは、もちろん上記の文脈では「デフレギャップ」を意味します。すなわち、需要不足が消費や投資の拡大により「解消に向かう」と言っているわけです。


 黒田日銀総裁も「デフレは総需要の不足」であるという認識に立っていることになります。


 と言いますか、日銀の計算方式だと、需給ギャップはすでに「解消した」ということになっているのですが、黒田日銀総裁の「需給ギャップが縮小し」という発言は明らかに不整合です。いい加減、デフレギャップを「小さく見せる」日銀方式の潜在GDP計算手法も変えた方がいいのではないでしょうか。


 それはともかく、二つ目。デフレが総需要の不足であるとして、例により「実質金利の低下」から「消費や投資の増加」の部分が不明確である点です。青木先生がコラムで指摘された、「効果波及過程(トランスミッション・メカニズム)」について説明しないのです。


参考【青木泰樹】日銀の「言い訳」

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/01/09/aoki-22/


 何度も書いていますが、この世に「実質金利」を見て投資を決断する企業など、ほとんど存在しません。もし存在すると考えているとしてら、それはビジネスの経験がないためです。


 特に、二十年もの間、デフレーションが続き、国民にデフレマインド(物価は下がるものという意識)が染みついた状況で、

「期待インフレ率が上がった。実質金利が下がるから投資を拡大しよう!」

 などと考える経営者など、一人もいないでしょう。


 企業経営者が投資をするときは、「名目金利」と「投資利益」を比較して判断します。特に、十分な投資利益が見込める案件があるならば、企業経営者は少々高い金利を借りても投資を拡大することになります。なぜなら、儲かるためです


 すなわち、現在の日本の問題、厳密には消費や投資の拡大のボトルネック(制約条件)になっているのは、
「実質金利が高い」

 ではなく、
デフレで高い投資利益を見込める需要がない
 なのです。


 というわけで、政府が「需要拡大」に乗り出さない限り、今回のマイナス金利は一時的な円安と株高をもたらすのみで、長期金利をマイナスに落ち込ませ、銀行の収益を悪化させ、低金利競争に拍車をかけ、それでも企業への融資や設備投資は十分に増えず、政府や日銀を袋小路の最奥に追いつめることになるでしょう。政府による大々的な財政出動(需要創出)という正しい解を実行しない限り、袋小路を突破することはできません。


「財政出動という正しい解を実行せよ!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
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