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『いわゆる国の借金①』三橋貴明 AJER2014.9.23(3)

http://youtu.be/Kh8vo8Zjc2I

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 本日は金沢で講演があり、間もなく飛行機に乗るため、本当に短めです。最近、新幹線よりも飛行機に乗る機会の方が増えています。


『米に誠意ある態度見られず…TPP交渉で甘利氏
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20140926-OYT1T50096.html
 ワシントンでの環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の日米閣僚会談から帰国した甘利TPP相は26日、「こちらは覚悟を決め、思い切って柔軟性を示したつもりだったが、(米国側に)それに見合った誠意ある態度が見られなかった」と米国側の姿勢を批判した。
成田空港で記者団に語った。
 今後の日米協議については、「米国側にも柔軟性を示してもらわないといけない。(再度の閣僚会談は)現時点では未定だ」と話すにとどまった。その上で、「お互いが譲歩しつつ、交渉が進む
ような国としっかりと進めていきたい」とし、米国以外の参加国との交渉を急ぐ考えを示した。』


 それはまあ、11月4日の中間選挙前に、アメリカ側が何らかの譲歩をするはずがありません


 東京新聞の報道によると、TPP交渉本部の一部に、
「オバマ氏が十一月の大筋合意を目指すと表明しているから、そろそろ米国も譲歩するのでは
 という「見方」があったとのことですが、日本側が勝手に楽観的な期待を抱いて交渉に挑んだとしても、アメリカ側に応じる義務があるわけではありません。


 日本は今回の交渉で「思い切った譲歩」を見せてしまいました。次の交渉では、更なる譲歩案を要求されるのは確実です。


 そもそも、TPPは「例外なき関税撤廃」が原則になっています。それにも関わらず、日本政府は「交渉力で~」と交渉参加を決めたわけで、元々、無理筋なのでございます。


 交渉で例外を勝ち取れないという話であれば、日本側は撤退を検討するべきでしょう。と言いますか、わたくしはTPP反対派ではありますが、そもそも日本側が「妥結」を目標に置いている以上、まともな交渉ができるはずがありません。


 あまりこういうことは書きたくないのですが、日本側が真の意味で国益を重視し、「撤退」をも視野に入れた上で交渉に挑んで初めて、アメリカ側も本気で譲歩する気になるでしょう。率先して、次々にカードを切っている日本が「交渉力」を高めたいならば、もはや「撤退というカード」を持つしかないのです。


 日本側が「国益」ではなく「妥結」を目標としていることは、もちろんアメリカ側に見透かされています。「撤退」というカードを持たない相手と交渉しているわけですから、アメリカ側は楽でしょう。

 繰り返しますが、わたくしはTPPに日本が参加するべきとは全く思っていません。その上で、あえて書きますが、日本は、
「『いざ』となった場合は、実際に撤退し、国益を守る
 と同時に、
「交渉力を強化する」
 ためにも、TPP交渉からの撤退を検討するべき時期なのです。 


「日本政府はTPP交渉からの撤退を検討するべき」に、ご賛同下さる方は、

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