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『2014年4-6月期のGDP改定値を受けて①』三橋貴明 AJER2014.9.16(11)

http://youtu.be/4toOUMcHQ5o

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 ヨーロッパが揺れ動いています


スコットランド住民投票は独立を否決、支持派が敗北認める
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0HE0E020140919
 18日に実施されたスコットランド独立の是非を問う住民投票では、反対票が50%を上回り、独立が否決された。
スコットランドの独立賛成派のリーダーであるサモンド・スコットランド民族党党首は敗北を認めた。(後略)』


 スコットランドの独立の是非を問う住民投票で、反対派が勝利しました。スコットランドは引き続き、連合王国にとどまることになります。


 さかき漣:著「顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い 」では、旧東北地方である「奥羽州」が(「顔のない独裁者」の世界では、道州制が導入されています)、中央政府の横暴に耐え兼ね、独立し(奥羽独立党というのがある)、独自通貨、県境関税を実現しようとします


 改めて考えてみると、今回のスコットランドの独立問題は、
「ロンドンのグローバリズムに対する、
スコティッシュのナショナリズムに基づく叛乱
 だったのか、それとも、
連合王国のナショナリズムがグローバリズムにより破壊された結果、国家解体としてのスコットランド独立騒動」
 だったのか、何とも言えないところです。


 もしかしたら、双方の要因があるのかも知れませんが、いずれにせよ安易に、
「スコットランドの独立は、スコティッシュのナショナリズムの発露だ」
 などと書くことはできない「胡散臭さ」がありまして、結局、わたくしは賛成とも反対とも書くことはできませんでした。まあ、そもそも他国人がスコットランドの独立について好き勝手なことを言うのはどうかと思いますが。


 「連合王国」のスコットランドの独立が阻止されたと思ったら、今度はスペインのカタルーニャ独立問題が火を噴きました


独立投票法案を可決=賛成が反対派圧倒-スペイン・カタルーニャ議会
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014092000058
 スペイン東部カタルーニャ自治州の議会は19日、自治州政府が11月9日の実施を目指す独立の是非を問う住民投票を実施するための関連法案を賛成多数で可決した。
 ただこの投票に関しては、カタルーニャの独立を阻止したい中央政府が「違憲」との見解を示して憲法裁判所に訴える構えを見せており、実現できるかは予断を許さない。』


 カタルーニャ州は、バルセロナを含むスペイン屈指の富裕州です。09年に勃発したユーロ危機以降、カタルーニャ州の住民は中央政府の財政について、不当に分担させられると怒りの声を発しています。

 中央政府のソブリン危機(国債などの債務不履行の危機)なども、国家にとっては一種の非常事態です。つまりは、戦争や大規模自然災害と同じということになります。


 非常事態が発生した際に、国民同士で「助け合い」の精神を発揮するのが、本来のナショナリズムです。


 例えば、日本は独自通貨国です。独自通貨国である以上、自国通貨建てのソブリン債(国債)の債務不履行など起きえません。とはいえ、政府が通貨発行権をフルに発揮し、国債を買い取っていくと、確かにインフレ率は上昇するでしょう。国民は「インフレ税」という形で、政府の債務の処理の負担を負うことになるわけです。(もっとも、別に書くまでもないですが、現在の日本はデフレである以上・・・という話なのですが)


 それに対し、スペインはユーロ加盟国です。ユーロ加盟国は金融政策の権限をECB(欧州中央銀行)に委譲しているため、通貨発行権は各国の政府にありません。ソブリン債の危機が迫ったり、あるいは国債金利が急騰した際に、中央銀行に国債を買い取らせることはできないのです。


 となると、スペイン政府はソブリン危機の際に、各州や各国民に「実質的な負担」、具体的には増税や財政支出の削減という形で負担を負わせる必要があります。インフレによる負担は国民が平等に背負いますが、財政による負担の重さは各州、各地域、各国民でバラバラにならざるを得ません。(そういう意味で、公共事業などの財政支出も、各地域を比べると効果がバラバラになります。だからこそ、政治家は「安全保障強化」などについてしっかりと国民とコミュニケーションをとり、特定の地方を重視する理由等について説明しなければならないわけです)


 カタルーニャ州が、中央政府のソブリン危機の負担を「他の州よりも重く負わされた」結果、独立の声が高まったとなると、金融政策を他機関(ユーロの場合はECB)に委譲するというユーロのシステムそのものが、ナショナリズムを崩壊させる「因子」を含んでいるとしか説明のしようがないわけです。


 これは率直に書いておきますが、スペイン王国にとって最善の道は、ユーロとEUから離脱し、国民経済を国民の手に取り戻すことです。


 ところが、現実には王国のユーロ・EUからの離脱よりも先に、国内のナショナリズムが希薄化し、経済危機により遠心力が働いてしまっています。そして、このままカタルーニャ州が独立すると、「別の国」としてユーロやEUに加盟することになるわけです。ユーロを構成する各国が、各地方に解体されていけば、いずれは現在のように、各国のナショナリズムにより政治経済がにっちもさっちもいかない状況は解消されるかも知れません。


 そういえば、スコットランド独立はも独立後は「独自にEUに加盟する」と言っていました。将来的に、ユーロやEUが各国ではなく、「各地域」の集合体になるとしたら・・・。


 真の意味での「欧州合衆国」が誕生するのかも知れません。各地域のナショナリズムが勃興した結果、グローバリズムの実験であるユーロが勝者となるわけでございます。


 そう考えたとき、今回のスコットランド独立騒動や、カタルーニャの独立運動を、単純に「ナショナリズムの発露」として捉えるのは、危険であると思えてならないわけです。



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