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『ウクライナ危機①』三橋貴明 AJER2014.8.19(3)

http://youtu.be/cyaQKYmCqLo

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2014年9月13日(土) 大念寺本堂 三橋貴明講演会

 テーマ「増税による「国民経済の崖」を乗り越えるには、どうしたらいいのか?」

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_47.html#Koen

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 いわゆる「国の借金」問題は、朝日新聞のいわゆる「従軍慰安婦」問題同様に、「無いものを、あると主張する」という、典型的なプロパガンダです。嘘も百回言えば、本当になる、というわけで、過去数十年間、延々とキャンペーンが続けられてきました。


 何しろ、無いものをあるように見せなければならないため、レトリックは意外に脆弱で、大衆側が思考停止に陥らない場合、すぐに「嘘」が露呈します。とはいえ、その時点で話が終わるわけではなく、新たなレトリックが次々に誕生するというのが「いわゆる国の借金問題」というわけでございます。


 わたくしが言論活動を始めた初期は、
国の借金(正しくは「政府の負債」)がGDPを超えれば、100%破綻する
 という、原始的なレトリックが使用されていました。


 政府の負債について、
(1) 政府の自国通貨建ての負債
(2) 政府の外貨・共通通貨建ての負債
 を区別せず(故意でしょう)、混同して総額を煽るわけです。比較対象に選ばれたのがGDPで、このプロパガンダは今でも財務省が継続しています


【債務残高の国際比較(対GDP比)】
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm


 独自通貨国の場合、政府は自国通貨の発行権限を持っています。対GDP比がどうであろうと、自国通貨建ての負債の債務不履行(財政破綻)などなりようがないにも関わらず、共通通貨建てや外貨建ての政府の負債がある国と比較し、
「日本は国の借金が対GDP比で200%を超えている。破綻しないわけがない」
 と、煽るわけです。


 ちなみに、イギリスはナポレオン戦争後に、政府の負債が対GDP比で300%に近づきましたが、別に財政破綻しませんでした。何しろ、政府の負債はポンド建てだったのです。


 自国通貨建ての負債は、日本の場合、日本銀行が国債を買い取ってしまえば、実質的な返済負担・利払い負担が消滅します。(実際に消滅しています) しかも、日本はデフレが継続していることもあり、国債金利が十年物で0.5%と、世界最低水準です。この状況で、どうすれば「財政破綻」できるのか、誰か教えて欲しいです。


 また、
国の借金(しつこいけど、政府の負債)が家計の金融資産を超えると破綻する!
 という、ファンタジー世界の主張までもが繰り出されました。


 当たり前ですが、政府が銀行から100兆円借りたとき、バランスシートの貸方で国債(負債)が100兆円増えますが、その時点では借方に預金100兆円という資産も計上されています。お金を借りるとは、そういうことです。皆さんが友人から1000円借りたとき、負債は確かに増えるけど、1000円という現金(資産)も増えるでしょ。


【2014年3月末時点 日本国家のバランスシート(単位:兆円)】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_47.html#13Q1BS


 政府が国債発行で調達した100兆円を国内の景気対策等で使うと、お金は企業を経由して家計の金融資産となります(企業の内部留保になるケースもありますが)。この世に「負債だけ」を増やせる存在はいないのです。


 バブル崩壊後の日本では、家計の金融資産と政府の負債が「同時に、ほぼ同額」増えていきました。当たり前です。単に、
政府がお金を借り、国内で支出し、企業経由で家計に渡り、金融資産として積み上がる
 という流れが続いていただけの話なのです。


 上記を理解すると、「国の借金が家計の金融資産を~」というレトリックが、実にファンタジックなものであることが分かるでしょ? 信じられないかも知れませんが、自民党の有力政治家の中にすら、上記のファンタジー理論を信じ込んでいる人がいます(その人は今回の内閣改造で閣僚になりました)。早くファンタジーワールドから人間世界に戻ってきて欲しいものです。
 
 レトリックと言えば、江田憲司氏(今、何党でしたっけ?)がTVタックルで、
「日本は対外純資産があるから、国債を発行できる。つまり、猶予はあと250兆円だ(すみません、数字はうろ覚え)」
 と、珍妙なことを言い出し、爆笑したことがあります。


 自国通貨建て(日本円建て)の国債と対外純資産と、いかなる関係があるのかさっぱり分かりませんが、それ以前にアメリカを筆頭に世界の過半の国々は対外純負債国なのです。対外純負債国が国債を発行できないのでは、アメリカもイギリスも、フランスもイタリアも、その他何十という国々が国債を発行できないことになってしまいます。


 上記以外にも、先日の討論で筆坂さんが言っていた、
国際市場の信認が~」(国債が100%自国通貨建ての国で!)
 であったり、最近は消えつつありますが、
「日銀が国債を買い取ると、ハイパーインフレーションが~
金利が1%上がると、利払いが10兆円増え~(注:日本政府の国債の9割は固定金利なのですが・・・・)」
 などなど、いわゆる国の借金問題を巡るレトリックは、尽きることなく登場してきました。


 そういえば、
「私は三十年前から財政破綻を訴えてきたんですよっ! 今年(2012年でした)は必ず破綻しますっ!」
 と、わたくしに力説した面白いお爺さんもいました。


 「いわゆる国の借金問題」の特徴は、結論は決して変わらず、次々に新レトリックが繰り出されてくる点です。
 最新版が、これ。


国の借金、民間超える 15年度末に1143兆円
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO76741830W4A900C1NN1000/
 国の借金が今年度中に企業と家計を合わせた民間部門の借金を上回る見通しだ。国債発行が増える一方で、企業の設備投資など民間の資金需要がまだ弱い。景気刺激を狙う金融緩和の恩恵が、国に大きく及ぶ構図になりつつある。
 6月末の国の借金の総額は1年前と比べ3.1%増え1039兆円だった。国債の発行増などで1年前より30兆円強増えた。2014年度の当初予算での見積もりによると、15年3月に1143兆円に膨らむ。一方、3月末の企業の債務は688兆円、家計は368兆円で合計すると1056兆円だ。4月以降も伸び悩んでおり、今年度中に国の借金に抜かれる公算が大きい。(中略)
 国の借金残高はすでに国内総生産(GDP)の2倍を超し、主要国でも突出する。国際通貨基金(IMF)の見通しでは、地方自治体を合わせた一般政府ベースでの政府部門の借金は14年末に1199兆円、19年末には1343兆円に膨らむ。(後略)』


 あの・・・・。政府の負債が民間企業と家計の負債の総額を超えるから、何だというのですか?
 もちろん、
「国の借金が、民間の負債を超えた~。破綻する~っ!」
 という、印象を読者に植え付けたいわけです。


 そして、
「そうなんですよ。国の借金で大変なんですよ。この借金、将来世代にツケを残したくないでしょ。皆さん国民は、良い人(=バカな人)ですもんね。じゃあ、増税や政府支出削減に反対しないでね」
 というキャンペーンが、過去20年間(1994年から)延々と行われ続け、正しい政策が実施されず、国民が貧困化しているというのが現代の日本なのです。


 この手のプロパガンダに対抗するためには、とにかく思考停止に陥らず、国民や政治家が正しい情報、知識を身に着けるしかありません。というわけで、わたくしは「いわゆる従軍慰安婦問題」同様に、「いわゆる国の借金問題」についても、しつこく、粘り強く、相手がうんざりするほど「正しい情報」を訴え続けているわけでございます。


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