仕事が始まる前に、以前お世話になった人たちに挨拶をすべく改めて韓国に行ってきた。
現状3ヶ月前と比較すると両国の関係は非常に悪くなっている。こんな時にと思われるかもしれないが、逆にこんな時だからこそとも思った。自分の目で見て、聞いて、今起こっていることを判断したかった。
全部で5日間の日程だったが、出来るだけ多くの人と会い、話をした。
明洞
日本のメディアにおいては、竹島に関して猛烈な抗議活動が行われている映像が映し出されており、時には過激なシーンも見受けられる。当然それがソウル市内どこもかしこも行われているわけはない。またそれは韓国においても同様で、メディアにおいては日本の偏った部分が報道されており、日本に対するイメージを損なうものが放送されているという。
要はメディアはひとつの伝達手段であり、それらは断片的な情報であって、それを全て信じきるのはとても危険である。そこから自分がどう思うか、どう考えるかが大事である。そうしないと完全にメディアに振り回されるだけとなってしまい、誤ったイメージを持ちかねない。そして誤った判断を導くことにもなりうる。
それはとても、残念なことである。せっかく2002年のワールドカップ日韓共催時期に端を発し、韓流が押し寄せ、また日本のドラマ等も韓国で緩和され解禁されるようになり、両国の関係はそれまでと比較すると格段に変わってきたように感じる。
特に若い世代では、政治と経済そして国家間と国民間は別と考えている人たちも少なくなく、それを踏まえると現在こそ解決が困難となっている問題も、これから先20年30年が経過し、各々の新しい世代が国を引っ張っていく時代がくれば、自ずと関係は良くなっていくのではないかという印象を受けた。
国家間で行われていることと、国民レベルでのことは別。地方にいけばアジョシ・アジュマ(おじさん・おばさん)はとても親切に相手をしてくれる。大邱のアカスリにいった時、60くらいのおじいちゃんとカタコトながら色々と話をした。笑顔がとても印象的なそのおじいちゃんは、以前に仕事で日本に行ったことがあり、とてもいい印象だったという。当然誰もがそのような人とは限らないが、少なくはないと思う。
所詮ヒトとヒト。
自分から彼らに働きかけ、その上で少しでも日本のことをよく思ってくれる人が多くなればいいと思う。国籍はどこであれ、ヒトとして好きになってもらえれば、国籍は関係ない。ただその延長上で日本人に対する印象が良くなる人が少しでも増えればこれ以上の喜びはない。これからもフットサルメンバーをはじめとし、出来るだけ多くのヒトと交流をしていきたいし、話をしていきたい。
そして両国が少しでも理解し合えて、近づけるようになればいいなと心から思う。
フットサルメンツと大邱で!!