日興TOB価格1700円って妥当?
米シティグループと日興コーディアルグループは13日夕、シティによる日興コーデ株の株式公開買い付け(TOB)について、1株当たり1700円で実施することで両社が合意したと発表した。
シティは6日に日興コーデ株の50%超を目標に1株1350円で買い付けると発表していた。買い付け価格の引き上げの理由については「東証、大証、名証の監理ポスト割当が解除され、将来の見通しが改善した」としている。
【引用元】nikkei net
先日(3/12)、日興コーディアルの東証への上場維持が決定したため、上場廃止を織り込んだ割安の価格でTOB価格の算定をしていたと考えられるシティグループは、さっそくTOB価格の引き上げを発表した。
TOB価格は、当初の1350円から、一日で約26%も『値上げ』して1700円とした。
当たり前の話で、上場廃止が規定路線とされていた3月10日までに、合計で日興の株を25%保有する海外4ファンドの全てがこの金額でのTOBに反対していた。
ファンドによるそうした動きがあったため、様子見模様の個人投資家が多い中、TOB価格とされた1350円では株式の50%の取得はまず不可能。
この数日間、シティグループがTOB価格を引き上げるとの観測から、上場廃止が見込まれながらも日興株は上昇するといった異例の展開が続いていた。
そして、東証による今回の『上場維持』の決定。
今日の日興の株価は前日比6.13%増の1,490円とした。〔先週から今日までで同社株に投資された方、おめでとうございます〕
明日はどこまで上がるか?
まあ、それはそれとして、果たして『1700円』という数字は日興の価値を算定する上で、妥当な金額なのか?
上記海外の4ファンドのいう『妥当な金額』とは一体いくらなのか?
Bloombergに記事がありましたので紹介します。
【引用元 Bloomberg
】
The four top shareholders -- Chicago-based Harris Associates LP; Bermuda-based Orbis Investment Management Ltd.; Southeastern Asset Management Inc. of Memphis, Tennessee; and Toronto-based Mackenzie Financial Corp. -- all rejected Citigroup's initial offer. Harris, Orbis and Southeastern have said Nikko is worth at least 2,000 yen a share.
〔意訳→(日興の)上位4位株主であるHarris Associates、Orbis Investment Management、Southeastern Asset Management 、Mackenzie Financial Corpの全てがシティグループの当初の提案(TOB価格1350円の事)を拒絶した。そして、Harris 、Orbis、Southeastern は日興の価値は少なくとも1株2000円はすると言っている。〕
〔8603日興コーディアル 1日〕
株主としてはシティの提案に乗り1700円でTOBに応じるか、上記4ファンドが主張している2000円に上がるまで保有するか。
選択肢はこの2社択一?
シティがこのレースから降りてしまうといったリスクが全く無いとはいえないが、普通に考えたら・・・・ですよね
こちらもよろしく
このブログのトップへ