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今週末に迫った、プロフェッショナル向け講座の資料作りに追われている。単に知識を教えるだけなら簡単だ。しかし、実践に即した内容にするためには「健康日本21」で言われているように「一次予防」すなわち生活習慣行動の変容についての「健康教育」を実践することが重要である。

個人の生活習慣への介入方法の中で、現在のところ最も有用性が高いのは、行動科学を背景とした、行動変容を促す健康教育である。しかし我が国の医療・保健の現場では、健康教育について十分な知識を有し、実践している医療者は少ない。なぜなら医学系の大学・専門学校の医学教育の中では、行動科学や健康教育について学習する機会が皆無に等しいからである。健康教育を学習する上で重要なことは、単に知識量を増やすことではなく、どのような行動科学的手法を駆使して対象者の問題を正確に把握・評価し、解決に導くのか学び、模索する体験をすることである。

医学が知識の習得に留まらず、人の体や心を扱う職業を行う能力を持った職業人を養成する「職業教育」である以上、実地教育は極めて重要である。特に行動科学教育を目標とする今回の講座は、状況設定だけでなく、対象者の身体・心理・社会・実存的問題とその背景を深く考察可能にし、受講者の想像力を刺激する構成になるよう特に注意を払っている。

少人数体験型学習法の有用性は、行動科学教育で最も大きい。なぜならケースについて自由な議論を行い、自らが同じ状況に置かれた場合、自分が一体どのような行動をとるのか、対象者の立場からも深く洞察できるからである。1つのケースについて様々な視点から多様な経験することは、知識の習得だけでは気付くことができない多面的な理解を助けることになる。わたしたちの講座の利点は、知識を無批判に受け入れるのではなく、理論の背景を理解した上で、利点や欠点を考えること、現実に適用可能か否か、またその理由を考えること等、様々な角度から批判的吟味をする点である。

日本を元気にするドクター栗原隆

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