八省は前回の宮内省で終わり、今回は弾正台。

〇弾正台:監察、警察機構 左大臣以下の非違の摘発などを所掌。
 ということは、太政大臣は摘発できなかったということか。
 検非違使(令外官)ができてからは実権を奪われたのは、刑部省と同様。

・弾正尹(従三位相当)。
 長官だが、皇族などの名誉職ぐらいに考えられていたこともあったようで、少なくとも武家の有名人は見当たらない。

・弾正大弼(従四位下相当)。
 上杉定勝以降、米沢藩上杉家の当主の何人かが名乗った。

・弾正少弼(正五位下相当)。
 上杉謙信が長尾景虎時代に称した(異説もあるらしい)。養子の景勝に称させたのは、越後国主を継がせる意図があったという見方がある(もう一人の養子・北条氏から入った景虎に関東管領を継がせる構想とも)。

・弾正忠
 大忠(正六位上相当)、少忠(正六位下相当)があるが、武家の名乗りではあまり区別しないのではないか。
 戦国期の尾張では、守護代、奉行などに織田家が多数いたが、織田信秀、信長などの家系は「弾正忠」を名乗り、弾正忠家といわれた。正式国主(守護大名など)ではないが朝廷や幕府に献金して正規に得た官位だったのだろう。他に、甲斐武田家の高坂昌信、真田幸隆などが弾正忠と称したが、こちらは自称と思われる。

大阪市〝喫煙所難民〟どう対処? 全面路上禁煙へ、万博控え整備推進「待ったなし」
産経新聞 2024/4/5 13:00

 2025年大阪・関西万博を控える大阪市は、開幕直前となる来年1月から市内全域を路上喫煙禁止にすることを決めた。分煙対策として140カ所の喫煙所整備を掲げるが、それでは足りずに〝喫煙所難民〟があふれ出し「路上喫煙が増えるのでは?」と実効性を疑問視する声も出ている。路上喫煙を防ぐには、規制と喫煙所整備の両輪が不可欠だが、整備に充てる財源の確保、民間事業者への助成拡充といった課題に直面している。

 大阪市は平成19年4月、「市路上喫煙の防止に関する条例」を施行。御堂筋や心斎橋筋、京橋駅や天王寺駅の周辺など繁華街を中心に、禁止地区を段階的に広げてきた。今回は同条例を改正し、「環境美化」を目的に万博開催に合わせて一気に市内全域に拡大する。

 市は規制強化に合わせ、市内120カ所に喫煙所を新設、民間などの20カ所を改修する整備計画を公表。堂島公園(北区)など既存の公設喫煙所7カ所を加えた計147カ所の運用を見込み、分煙を図る狙いだ。

 しかし、懸念されるのは喫煙所の不足だ。条例案について市民に意見募集したところ、非喫煙者からも「現在の喫煙所数では少ない。喫煙所の整備を行うことも重要」といった声が出た。大阪市商店会総連盟も調査会社の試算から367カ所が必要とし、「喫煙所のニーズはしっかりくんでほしい」と要望している。(以下略)
https://www.sankei.com/article/20240405-BPRX4CXLSFIHDBIOZB6CFC4UUU/


2025年の万博については、各国パビリオンの着工遅れや費用の大幅増額、能登半島地震の復興への影響など、いろいろ疑問や反対の声が出ているが、路上喫煙が減るのなら、それはけっこうなことだと思う。
(条例で禁止しても皆無にはならないと思うので、「減る」という表現にとどめている。)

喫煙者の全てが悪いとはいわないが、大阪からほど遠い地域でも、吸い殻のポイ捨て(大阪のような条例がなくても、実は法令違反)が後を絶たない。

大都市圏の人ごみの中で吸うのは、煙草の持ち方によっては、火のついた箇所が子どもの顔付近に接触する恐れもある。
これは、過去に実例があったと思う。「美化」どころの騒ぎではない。

宮内省関連の職の続き。

・掃部頭(従五位下相当)
 掃部(かもん)寮は、宮中行事に際しての設営や、殿中の清掃等を所掌。
 武家では、「安政の大獄」の大老・井伊直弼が有名だが、井伊直孝(井伊直政の次男)が掃部助になったためか、彼の子孫が掃部頭を称するようになり、井伊掃部頭家とも呼ばれるようになった。

・内膳正(正六位上相当)。正(かみ)以外に奉膳(ぶぜん、ぶうぜん)とも。
 内膳司は、天皇の日常の食事、食料の調達などを所掌。
 有名人というほどではないが、板倉重昌(島原の乱で上使として派遣され九州の諸大名などの指揮を取るが、戦死)が称した。

・造酒正(正六位上相当)
 造酒(みき)司は酒、醴(あまざけ)、酢などの醸造を所掌。
 武将や官人より、天保水滸伝の平手造酒の方が有名か。

・采女正(正六位下相当)
 采女司は、宮中で天皇や皇后の食事など身の回りの世話を行う女官・采女(うねめ)を所管。
 有名人というほどではないが、水戸藩主・徳川綱條(光圀の養子)がいる。

・主水正(従六位上相当)
 主水(もんど)司は、水、氷の調達、粥の調理などを所掌。
 歴史上の人物よりも、中村主水(必殺シリーズに登場する同心で、藤田まことさんが好演)、早乙女主水之介(旗本退屈男)などの方が有名。

気象庁のウェブサイトに、「生物季節観測の情報」というのがある。
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html

たとえば桜の開花日が平年や昨年と比べて遅いか早いか、というようなことがわかる。

今年は、平年よりはいくらか遅く、昨年よりはかなり遅いというところが多いようだ。
暖冬で「休眠打破」が十分でなかったり、逆に早春の声を聞いてから低温にあったり、ということで、なかなか開花予想が難しかったらしい。

もっとも、「桜(ソメイヨシノ)」自身は人間の都合など気にせず、自分が咲くべき時期と感じるときに咲いているのだろう。


 

 

 

写真は豊岡市内の桜だが、昨日や一昨日に撮ったので、今日はもう少し進んでいるだろう。
自分の好みか、水のほとりの桜が多くなってしまった。

3月1日から31日までのアクセス数が多かった記事。


1 みぞれ、あられ、しぐれ : 7.4%

2 大谷選手の超大型契約 : 3.7%

3 「午後ほど」雨が降りやすい : 3.1%


4 北条氏の仮名(けみょう)
  甲府と駿府
  上杉氏の名前
  世界フィギュアと放映時期
  名探偵カッチン
  ヨーロッパには平地が多い
  積算雨量のグラフが見にくい :以上 各2.5%


3月は「散らばって」しまって、
4位の7記事が同数になってしまった。

なお、アクセス総数は2月より3月の方が多い。

あえて傾向を探れば、
冬(みぞれ、あられ、しぐれ)から
春(雨関係の記事)に移りつつあるということぐらいか。