幕開け | タイヤギもっこ

タイヤギもっこ

タイとヤギともっこ。
子育てと日々の暮らし。

さてさて。実はわたくし、家づくりをしておりまして。

今までのあらすじを簡単に言いますと、大手Dハウスと、大手S不動産、町の工務店Aホーム(とはいえ、地元では大手)とで揺れておりました。大金を払って、自由は利かないが、大手ならではの安心を買うか、安価でやりたい放題やるかで悩む、もっことヤギ(夫)。

そんなところまでが前回のお話


その続きを書いていこうと思います。


結論からいうと、Aホームに決まりました。

当初の計画では、11月着工の2月竣工、3月引き渡しだったんですが、いろいろあって大幅にずれ、いまだ打ち合わせ中。

一応着工竣工の目処は立ち、9月引き渡しの予定です。


その「いろいろ」を書いていこうかと。



Dハウスは、やはり高すぎることがネックになり、お断りすることになりました。

S不動産は、キャンペーンが重なり、まさかの同価格帯に!

しかしその話が出たのは、断るつもりで行った、Aホームとの契約前夜の打ち合わせ。


一流ハウスメーカーの家が、町の工務店レベルの価格で建てられる!


これはかなりの魅力で、あたしもヤギも、心揺れまくり。

とはいえ、Aホームの図面が気に入っていたということや、明日契約ということもあり、「じゃあ」とは簡単に決められず。

Aホームの契約は、完成現場見学会も兼ねてたので、完成物件も見たいし・・ということで、S不動産の引き止められつつも、とりあえず約束通りAホームとの契約に赴きました。

が、道中も心が揺れ、実家の母や、お世話になってる住宅ナビカウンターのお姉さんにも相談したりしつつ、「今日の契約は待ってもらおう」という結論に達しました。


で、到着後。


担当営業のミヤネさんと、担当設計士のクマダさんが、いい笑顔でお出迎え。

特にミヤネさんは、かなりのハイテンション。

まずは近くの喫茶店でお茶でも・・・と、お茶することになりました。

そこでもミヤネさんのテンションは上がりっぱなしで、ちょっと引くくらいにまでなってきました。



まずい・・・・これ以上期待させたままでいたら、まずい・・・・・・・つか、気の毒・・・・・



も「あの・・」

ミ「はい♪」

も「非常に言いにくいんですが・・・・今日の契約、待ってもらえませんか?」

ミ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

も「実はですね・・・」



ここで誤魔化してもしょうがないので、正直に、S不動産が価格を下げてくれ、条件もいいし、ぶっちゃけ一流ハウスメーカーの家が、その価格で建てられるのを、みすみす袖にするのは惜しいと、本音を素直に打ち明けました。



ミ「・・・・・・・ひとつ、すっごいカチーン!ときたことがあるんですけど」

も「はい?」

ミ「一流ハウスメーカーってどういうことですか?うちが二流だとでも言いたいんですか!!?












(゚д゚;)ぇ.........












うん。



地元じゃ有力か知らんけど、少なくともあたしは知らんかったし?

つか、仮にも全国レベルで大手なところと肩並べようっていう方がおこがましいんじゃ?








なんて本音は言えるはずもなく。

言える空気でもなく。

それくらいマジ怒りするミヤネさん。


男の人に怒られるのは、女性なら誰しも怖いと感じるもので、もちろんあたしも例外ではなく、情けないことにビビってしまいまいた。

とりあえず、フォローフォロー。



も「いやっあの・・・・・・・言葉の文(あや)っていうか、そこは気を悪くされたなら謝ります、すいません」



あれ。フォローのつもりが、謝罪になっちゃった。




ミ「・・・・・・・・・・・・・・」




Σちょ、おま、だんまりて!




・・・・・なんで客であるあたしが謝らなきゃいかんの?

という思いがかすめつつも、驚きと怖さで、その疑問をスルーしてしまったあたし。


クマダさんのとりなしもあり、とりあえずは現場を見に行くことに。

喫茶店を入る時とは裏腹に、テンションだだ下がりのミヤネさんについて、現場を見学。


現場は思ったよりも良くて、「ここいいね」「うちもこんな風にできたらいいね」と思える個所がいくつもあり、下がっていたあたしたちのAホームへのテンションも再び上がり始め、機嫌が治ったらしいミヤネさんもテンションアップ。



ここであたしたち夫婦は間違いを犯しました。



さっきのミヤネさんのあたしへの怒りを、「仕事を愛するが故、会社や自分の仕事にプライドと自負があるが故の、怒りだったんだろうな。裏を返せば、それだけ自信があるっていうことだもんな」と、ものすごい好意的に解釈。

腑に落ちない様子のヤギにそのことを話すと、「まぁ、そういう捉え方もできるか」と、このポジティブシンキンに同意。


その後、二人でこそこそ話し合った結果、それだけ熱意があるならば、任せても大丈夫だろう、いい家を造ろうとしてくれるだろうという結論に達し、予定通りAホームと契約することに。

そしてそのまま、最初の喫茶店に戻り、めでたく契約成立してしまいました。





そして、試練の扉は開かれた───








つづく。






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