11月4日に、台南にて虫プロ、北國新聞が製作した八田與一のアニメ映画の試写会が行われた。
虫プロの伊藤社長、北國新聞の温井常務、映画の企画者で国土交通省国土建設センターの緒方夫妻、そして、八田技師の長男晃夫さん(故人)の夫人 八田綾子さんと台湾新幹線の台北駅で合流し、嘉義へ向かった。
嘉義駅からチャーターバスで直接烏山頭ダムへ。
烏山頭ダムでは、嘉南農田水利会の郭主任が出迎えてくれ、ダム湖(珊瑚潭)の浮島に有る接待所にて昼食を招待していただいた。この接待所は、蒋介石時代からの総統の接待所として使用され、現在は水利会が管理している。



接待所では、珊瑚潭で捕れた魚類を中心とした料理を頂戴した。
珊瑚潭では、ブラックバスがかなり増えているらしく、定期的に駆除も行っているらしい。
お酒と料理をたらふくいただいた一行は、八田技師夫妻の眠る、珊瑚潭畔の墓前へ向かった。



虫プロの伊藤社長と八田綾子さんが献花された。
綾子さんは、「いつも義父の墓参に来る時は、たくさんの人がいるから、こんなにゆっくりお参りできるのは久しぶり。」とおっしゃっていた。
墓参のあと、烏山頭の工事中の為に作られた、宿舎へ向かった。
この宿舎跡は、今年の5月8日の墓前祭で、馬総統が復元と記念公園を作ることを約束された場所です。



宿舎跡では、記念公園の設計をされている郭教授と綾子さんが当時の様子について図面を元にいろいろとお話をされていました。郭教授は、台湾宜蘭にあるあの有名な冬山河公園を設計された方です。
綾子さんは、昔暮らした宿舎の裏庭を、子供のときに還ったようにはしゃぎながら、「ああ、あの時の樹がこんなに大きくなってる。あそこでいろんな家畜を飼ってたのよ。従業員がキョンを捕まえてきて、ここで飼ってたわ。」など、当時のいろいろなお話を聞かせてくれた。
記念公園は、再来年の5月8日には竣工する予定。
このあと、私達は試写会の行われる台南縣政府へ向かった。
試写会の行われる文化ホールで、この映画の外代樹(八田技師夫人)の声を担当した、一青妙さん(一青窈さんの姉)と合流した。
試写会に先立ち、馬総統をはじめ、交流協会の斉藤所長、八田綾子さんなどがご挨拶された。
馬総統は、この挨拶の中で、
「烏山頭ダム及びそのシステムに対して、ユネスコの世界文化遺産に登録しようという運動が台湾で始まり、日本からその申請をしてもらおうという活動が進んでいるが、それは素晴らしいことで、評価したい。」とおっしゃられた。


この馬総統の発言は、私達も大変びっくりした。
なぜならば、馬政府はこの活動を危険視していると聞いていたからです。しかし、今回の発言によって、ボールを日本政府に投げかけたといえるでしょう。
日本政府はどう反応するのでしょうか。また、北京の顔色を見て、無視するようなことがないように願っています。