台湾観光のブログ

「台湾観光月刊」は台湾の観光地・文化を始め、
イベントや業界情報まで富んだインフォメーションをお届けしております。


テーマ:

新しい感動を紡ぐ「旅路」を

交通部観光局 周永暉局長 インタビュー

交通部観光局周永暉局長


台湾へ入国した旅客は二〇一五年度初めて一千万の大台にのった。今年も引き続き好調を堅持している。その台湾観光を牽引しているのが台湾政府交通部観光局である。今年九月に就任したばかりの周永暉観光局長をお訪ねし、観光政策の展望、台日観光交流の未来について、その抱負を伺った。お話の内容を以下の通り整理してお伝えする。

 

共通の「言葉」が提携の基礎


 私は今まで台湾鉄路管理局の局長を務めていました。その間も観光局とはさまざまな形で連携して、日本との鉄道をめぐる文化交流を進めてきました。「鉄道」は台日観光交流の「共通言語」になりつつあるように感じています。台湾鉄道・高速鉄道はその発祥から日本とご縁があります。両国の鉄道の間には百五十年に及ぶ歴史が横たわっています。現在台湾はJR東日本・東武電鉄・京急電鉄・西武グループ・小田急・京浜電鉄・江之電といった鉄道会社と提携関係をもち、32の同名駅間の交流、乗車券の互換、列車のパッケージ交換など多彩な交流を進めています。そうした努力を経て、双方の親近感はますます向上し、相互訪問者数も確実に増えてきました。こうした世界戦略は、日本に限るものではありません。例えばスイスを交えて三方にまたがる提携も可能だと考えています。

 

 こうした実績のうえに、台湾観光ラッピング電車、車内広告、駅スタンプラリー、美食展での駅弁の展示、さらには台湾ランタンフェスティバルやサイクリングイベントへの提携範囲の拡大を図りつつ、自治体同士の交流もバックアップしてきました。姉妹駅が相互にPRし、相互交流の出発点になっていることを微笑ましく思います。

 

より奥行きのある旅へ


 現在海外からのツーリストは大都会や本島北部に集中している傾向があります。さきほど自治体同士の交流を提起しましたが、これも地方観光を推進する一つの契機になるでしょう。「姉妹都市」の締結や地方都市への直行便の就航も観光局として支援している課題です。修学旅行や産業交流・企業研修・農業支援などを通じて交流し、相互訪問できるようなれば、地方の活性化のみならず、相互訪問者数の底上げにもなるでしょう。

 

 地方観光発展のためには、いっそうの環境の整備も必要になります。なかでも鉄道は台湾を知り、台湾を旅するために重要なアイテムです。私は、鉄道で培った経験や知識を生かして台湾鉄道・観光バス・高速鉄道が一体となった交通網を整備し、外国人ツーリストの都市間の移動をさらに手軽なものにしていきたいと考えています。高速鉄道+台湾鉄道をあわせた両鉄周遊券もいいアイデアですし、電子チケットや観光パスポートも海外からの旅客の助けとなるでしょう。

 

 私はかつてYOSAKOIソーラン祭りに参加した経験があります。老若男女がそれぞれのチームで生き生きと身体を動かしておられた。その美しさに目を奪われました。台湾にもいろいろな文化イベントや地方の祭事がございます。台湾政府交通部の賀陳旦部長(大臣)もおっしゃっていました。「地方に特化すればするほど、国際的になる」。なるほど、地方の特色を生かすからこそ、世界の目が集まるわけです。

 

物語が名所をつくる


鉄道局時代、もちろん台湾全島をくまなく回りました。台湾は綺麗なところがたくさんあります。しかしそこが名所になるには何らかの「故事=物語」が必要です。観光局は「夏至235」という特異なイベントに取り組んでいますが、本島のまんなかを貫く北回帰線をテーマにした活動です。森林鉄道で名高い嘉義もその対象の一つ。同じく北回帰線がドイツのシュヴァルツヴァルトと呼ばれる「黒い森」を通っています。台湾の嘉義にも世界でも最南端という黒い森があります。こうした背景も一つの故事になるでしょう。また花蓮には玉富という自転車道があります。途中の玉里大橋は大陸プレートとフィリピンプレートが交差する場所といわれています。よって橋の中央にたつと、両足をそれぞれ別のプレートに乗せている格好になります。これも興味深い故事物語ですね。
 

 日本と台湾についていえば、これだけ歴史的ご縁があるわけですから、故事・物語には事欠かない。東京駅と新竹駅の設計者は師生の関係があったということですし、嘉義農林の甲子園出場という奇跡の物語もあり、台湾で生まれた日本人の物語「湾生帰る」という映画もありました。こうした共通の話題は旅を盛り立てる大切な要素になるでしょう。

 

 今年一月から八月まで来台した日本人は約百二十万人と昨年同期より一九.七%も成長しています。訪日した台湾人旅客は約二九八万人と、これも一七.〇五%のプラスです。相互訪問者数年間六百万人という今年度の目標は年末までに達成されると思います。六百万人の人が相互に行き来したということは、六百万個の物語が綴られたということです。日本市場は台湾にとってトップを占めるわけではありませんが、台湾観光産業にとってもっとも大切なお客様であり、その将来性にいささかの悲観的要素も存在しません。来年、日本人来台者は二百万人を超えると予想しています。観光局は一体となってそうした期待に応えていかなければならない。台湾観光の魅力を百パーセント発揮できるよう環境を整えていかなければならない。そうした目標のもとに観光局長として真摯に邁進する決意です。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

台湾観光月刊さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。