テーマ:日本を良くしよう!論
2005年06月21日(火) 15時43分37秒

5年後も10年後も学校はなぜひつようか?その存在理由はわからない。

村上龍氏の小説「希望の国のエクソダス」に中学生のつくったベンチャー企業の代表が国会に呼ばれ、予算委員会の参考人として呼ばれる場面がある。

不登校の中学生が集まり、インターネットを通して不登校児を呼びかけ集まってベンチャー企業を作っていき、その企業が国内世論にまで影響を与えており、国会もそれを無視出来なくなり、小説の中で現れる民主党の若手議員が中学生に呼びかけ、なぜ不登校をしているのか?などのありきたりな質問をするシーンなのだが、中学生の答えのなかに印象深いものがある。


「どうして学校にいかなくなってしまた?」という問いかけに対し、その中学生の代表は


「約80万人(この小説のなかでの不登校児の数字)の中学生が不登校になっているわけですが、がっこうにいかなくなった理由も80万種類ある。ほとんどのもと中学生は学校は必要ないと感じているからいらない。愛情とか欲望とか宗教とか、あるいは食料や水や医薬品や車や飛行機や電気製品、また道路や橋や空港や上下水道、生きていくために必要なものがとりあえずそろっていてそれで希望だけがない、という国で希望しかなかった頃と同じ教育を受けている事実をどう考えればいいのだろうか?

だれを真似して生きていくのか分からない、教師という職業があるが彼らがいったいなんのために生きているか分からなかった。がっこうではどういう人間になればいいとか、勉強しろ、いい高校に、いい大学にいい会社にいい職業にって馬鹿みたいにそればかり、いい高校、いい大学、いい会社に入ってもそれほどいいことがあるわけじゃない。そのほかにどのような選択肢があるということは教えてくれない。昔は良かった、ものはなかったが心があった、そんなによかったのならなぜそのままにしておかなかったのですか?」


不登校やフリーター、neetの問題を考えたとき、怖いのは5年後、10年後、なんの能力ももたずにこれらの人が40以上になり、なんの能力ももたないことに気付くことだ。ガソリンスタンドやマクドナルドで働くフリーターが40、50になっったとき、入ってきたばかりの社員に命令されたとき、どう思うだろうか?

フリーターやニートの親が死に、自分ひとりで生きていかなきゃならなくなったとき、そして自分に何も出来ないと気付いたとき、その怒りはどこにむけられるだろうか?

同じような理由で政府が取り組まなければいけない問題に中学生の不登校の問題がある。


いまの日本がそのような問題にたいして本気で取り組まない理由として不登校児を悪にしないと学校教育の正当性が失われるからだ。高度経済成長時代などの産業時代には個性よりも団体の協調性、均一な教育を受けた均一な人材が必要であり、個性はまったくといっていいほど必要はなかった。


ところがバブルが崩壊したあたりからその学校教育なるものがぼろぼろと崩れ始めてきた。企業ではリストラが相次ぎ、いままでみたいに「いい学校にはいり、いい会社にはいりなさい」みちなものが通用しなくなってきたのだ。いまでは転職する人がどんどん増え、いい学校でていい会社に入っても公務員でもない限り企業の業績いかんでリストラの対象になることもありうる。

政府がこのような5年後、10年後に大問題になることをほうっておくのは政府自体が5年後、10年後のことを考えていないからだと思う。中国に媚を売る政治家が多くいるこの国の政治家に国家として壮大なビジョンを持ち、日本という国をこのようにしたい。という議論をする政治家がいるだろうか?


日本という国は資源に乏しく、人という資源に支えられてきた国だ。明治維新も戦後の高度経済成長も日本人が頭がよかったからなしえたことだ。

フリーターやニートの問題を国民の無能力化ということでかんがえた場合、これはとても怖いことだと思う。

人的資源の欠乏は日本の崩壊を意味する。

トーマス・エジソンは小学校中退、同じく松下幸之助も小学校中退。学校教育の必要性を考えたとき、どうしてひつようなのか?必要なのは学校の教育ではなく、社会を理解し、生きていく力みたいなものが必要だ


村上龍氏の作品です。↓

著者: 村上 龍
タイトル: 「教育の崩壊」という嘘
日本の教育を考えたとき、中学校時代に頭が良かった人が5年後、10年後えらくなっているのかというとそういうわけではない、教育を考えたとき、その目的とは?どうして勉強しなければいけないのだろうか?
著者: 村上 龍
タイトル: 寂しい国から遥かなるワールドサッカーへ
著者: 村上 龍
タイトル: 半島を出よ (下)
著者: 村上 龍
タイトル: 『希望の国のエクソダス』取材ノート
「この国にはほんとうにいろいろなものがある、だが希望だけがない。」文中のことばに引用させてもらいました。
著者: 村上 龍
タイトル: 半島を出よ (上)
近未来、財政崩壊した日本が北朝鮮工作員に福岡が占拠される。ありえない話ではないと思います。
著者: 村上 龍
タイトル: 人生における成功者の定義と条件
サッカーの中田選手やカルロス・ゴーンとの対話が載っています。成功者の定義とは?
著者: 村上 龍
タイトル: 会社人間の死と再生―ダメな会社と心中しないための戦略とは?
テーマ:世界状況
2005年06月01日(水) 16時07分18秒

world map2






上の二つの地図がそれぞれ、アフリカ、アジアの地図です。(みえにくくてすいません。)

この二つの国境を見比べたとき、どのような感想をお持ちになるだろうか?

アジアの国の国境は比較的曲線が多く、アフリカの国々の国境は直線が多い。


アフリカの国境は砂漠の真ん中にあったり、いったい誰がこんな線決めたのだろう?と疑問に思う。 

調べてみるとアフリカは近代のイギリス、フランス、ドイツ、スペインなどの帝国主義同士が協議、調停をして領土をわけあった結果、均等に配分されるように直線的で砂漠の真ん中に国境があったりするようだ。


同じように北アメリカ大陸のカナダ、アメリカの国境がまっすぐなのもあめりか独立当時の13州が直線なのも同様の理由であり、それぞれ近代に帝国同士が分断統治した名残りらしい。


一方アジアではそれぞれ国でそれぞれの民族が根付いた生活をしており、川の流れや山など境界線としてそのまま国境線として使っている。


中東の国でも前回、イラク、クウェートに国境はなかったと書いたが、もともと国境はなかった。というか砂漠は牧場ができるわけでもないし、農作物もとれない、人も住めないということで砂漠に国境を引くという発送がなかった。


ところが石油が出る、莫大な富を得ることが出来るとわかるとクウェート、オマーン、イエメン、アラブ首長国連邦など、次々と部族国家が国境をもった近代国家へと転身していった。そして中東戦争やイランイラク戦争、などで代表されるように相次ぎ戦争が起きた。


さらに最近ではアメリカがイラク民主化の名の下にイラク戦争を起こし、大混乱に陥れた。


話は飛ぶが、湾岸戦争の際、多国籍軍に包囲されたイラクはスカッドミサイルをイスラエルに向けて発射し、米軍は迎撃ミサイル「パトリオットミサイル」で次々ミサイルを撃ち落とした。


このパトリオットと言う言葉は日本語では「愛国者」と訳される。つまり愛国の、祖国を守るためのミサイルという意味になる。アメリカがクウェートを守るために発射したミサイルが愛国のためのミサイルとは皮肉だ。


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