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2017-01-15 07:41:02

『パリ、恋人たちの影』主演のフランス人女優にインタビューしました

テーマ:ブログ

さて、とある素敵な映画の紹介です。

 

パリ、恋人たちの影』というモノクロのフランス映画です。

 

監督はフィリップ・ガレル。ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなどが生んだヌーヴェルヴァーグの流れの中で出てきた方です。次世代ヌーヴェルヴァーグの旗手。

 

ガレル監督は、近年でも『愛の残像』や『ジェラシー』など、精力的に新作を発表しています。

 

もしかしたらガレル監督よりも、彼の息子でミステリアスな魅力のあるルイ・ガレルの方が知っている人も多いかもしれません。彼は『ドリーマーズ』、『ジョルジュ・バタイユ ママン』『パリの中で』『SAINT LAURENT/サンローラン』などで有名ですから。

 

そのフィリップ・ガレル監督の最新作『パリ、恋人たちの影』がもうすぐ日本公開ということでお知らせしたく思いました。

 

僕がこの映画を観たのは、2015年の秋。映画のアメリカ公開は2016年の1月、それを経ての2017年1月21日(土)に日本公開ということで、待ちに待ったという感じです。

 

主演女優のクロティルド・クローにインタビューしてきているので、ぜひチェックしてみてください。彼女がどんな女優なのかはもちろん、ガレル監督がこの映画を通して問いたかったことがわかるので、このインタビューを読むとより映画を深く理解することができると思います。

 

近年のガレル監督の作品では女性が特に豊かに描かれます。女性蔑視がある社会に我々は住んでいますので、僕はガレル監督の女性の描き方に注目して映画を観させていただきました。これからどんな方向に進んで行くのが良いのかなぁなんて考えながら。

 

この映画では、スタニスラス・メラールとクロティルド・クロー扮するドキュメンタリー映画作家の夫婦模様を追って行くのですが、旦那が浮気をしたと思ったら、妻も浮気をしていることがわかります。

 

けれど「夫の浮気に耐える女性」ではなく、夫と対等な立場で妻も浮気をするんですね。

 

女性の性衝動は女性の視点から描かれることが一般ですが、女性にも性衝動があり、女性の性衝動にも理解を深めたいというガレル監督の思いがこの映画を通して感じられます。動機がピュアだから訴える力も強いんですよ。

 

この映画は70分ちょっとで、かなり短めの作品なんですが、ラストもとても素敵で、心に触れる良い映画に出会ったと思えるものでした。

 

そしてこの映画の中で一番輝いていたのが、僕がインタビューさせていただいた女優のクロティルド・クロー。彼女の存在がなかったら、この映画は成立していなかったでしょう。実際会ったクロティルドさんも、知的で、こちらの質問もよく汲み取ってくれて、まさに映画のマノンのような人でした。

 

彼女実は、2003年にイタリア最後の国王ウンベルト2世の孫エマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイアと結婚して、ヴェネツィア=ピエモンテ公妃になっているんですよ。そんな素振りすら見せないくらい自然体の素敵な方でした。

 

こういう小粒の作品で、「映画を観た!」と思わせてくれる映画ってなかなかないので、本当に小さな宝石のような作品でした。

 

クロティルド・クローへのインタビューはこちらのリンクから読めます。

 

 

 

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2017-01-07 06:20:56

『母の残像』ヨアキム・トリアー監督に独占インタビュー

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これは随分前の記事なのですが、日本語版インタビュー記事を紹介しておきますね。

 

僕の大好きなノルウェイ人映画監督ヨアキム・トリアーが再びニューヨークにやって来たので、またインタビューしてきました。彼に会うのは、たしか2012年の春以来。でも覚えていてくれました。

 

実は去年の3月末にこのインタビューさせてもらったのですが、彼の監督第3作目『母の残像(原題:Louder Than Bombs)』が日本で11月26日から公開されているそう。

 

彼の作品が日本公開されるのは初めてではないでしょうか?今回は初の英語作品ということもあり、さらにはイザベル・ユペール、ジェシー・アイゼンバーグ、ガブリエル・バーンという世界的にも有名な俳優が出演しているので待望の日本公開といったところでしょうか。うれしいです。

 

彼にインタビューした日本語の記事もなかなか他では見つけられないと思いますよ!もしかしたら僕が日本人では初かもしれません。

 

僕は彼がオスロで撮った前2作がとにかく好きでして。長編初監督作の『リプライズ』を2008年の5月に観たときには衝撃で、こんなに刺激的で繊細な映画を作れる人がいるのかと感銘を受けました。

 

そして監督第2作目の『オスロ、8月31日』。これはニューヨークの「ニュー・ディレクターズ/ニュー・フィルムズ」という名監督たちを輩出している映画祭でみましてね。圧倒されましたよ。僕はその『オスロ、8月31日』が公開された2012年のベスト1に選びました。

 

そうやって『オスロ、8月31日』を観てから実際ヨアキムに会ってみると、やっぱり彼の人となりが映画に現れているなと感じたものでした。

 

ヨアキムは、日本の文学、漫画、アニメなどが好きで、(たしか)大学時代に日本語を少し学んでいたそう。「もう忘れちゃったけど」と言ってましたけど。僕のフランス語と同じレベルでしょうか(笑)

 

そうやって日本文学が好きだったと聞くと、たしかに彼の作品には日本文学的ニュアンスがあるように思います。三島由紀夫とかが好きと言ってました。三島が好きな外国人は本当に多いなぁ。

 

もう1月ですので、この『母の残像』を上映している映画館は少なくなっていると思いますが、完全に終わってしまう前にぜひご覧になってください。これまた深いテーマをいろいろ含んだ作品になっています。

 

僕のヨアキム・トリアーへのインタビュー記事はこちらのリンクよりどうぞ。

 

 

 

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2017-01-03 01:29:43

NYを訪れたリム・カーワイ監督にインタビューしてきました

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昨年、新年に変わるギリギリのタイミングで出した記事の紹介です。

 

8月以来のインタビュー記事です。

 

マレーシア出身で、日本在住の放浪の映画作家リム・カーワイが初めてニューヨークにやってきました。

 

彼のことは杉野希妃さん主演の『マジック&ロス』という映画から知っていて、今回初めてお会いしました。20年近く日本にいるので、彼は日本語がとても堪能ですよ。

 

ブルックリンで彼の無国籍三部作(『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』『マジック&ロス』『恋するミナミ』)が上映されるということでした。彼の作品がニューヨークで観られるのは、本当に稀な機会。『恋するミナミ』の上映チケットはソールドアウトしたそうですよ。

 

リムさんの映画作家としての特徴は、無国籍映画を作っているところ。そういうものを作ろうとしているというよりは、自然とそういうスタイルになっているのだそう。

 

芸術家はどうしても生き方が作品に反映してしまいますから、きっと「無国籍でありたい」という彼の願いのようなものが作品に映し出されているのでしょう。

 

最近は自分で枠を作って、他を受け入れない風潮が社会の中にあります。そして受け入れないどころか、自分の意見と合わないと判断すると、敵と見なし、攻撃する。

 

リムさんの映画は「みんな無国籍になろうよ」とは言いません。むしろ彼のそういった思いは曖昧にしか見えてこないかもしれません。しかしこういう殺伐とした世の中では、彼の作品の持つ声は静かに、そして強く訴えてくるものがあります。

 

彼はまた、放浪の映画作家「シネマ・ドリフター」と自分のことを呼んでおり、日本のみならず、世界の至る所で映画を撮ろうとしています。ニューヨークに来てみて、近々この街でも撮りたいとインスパイアされたようですよ。今後の彼にも注目です。

 

リムさんへのインタビューはCOOLで読めます。

 

 

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