一昔前にインドネシアからの介護士の外国人研修生を大量に雇い入れるという計画がありました。インドネシアの大統領がかなりプッシュしていたようですが、日本側は「やるだけやってみるか」という体制でした。そして、今現在、その外国人研修生のほとんどが現場にいません。将来は外国人に介護されるのか、と不安に思っている人も多くいたかと思いますが、その外国人研修生の制度自体が失敗に終わりました。
個人的な見解を言わせていただければ、「インドネシアの大統領がアホだった」、そして、「日本の総理は初めからこの展開を予測していた」という事です。

介護は人間相手の職業。


介護は人間相手の職業です。人と相手をするにはまず会話が成立しなければいけません。そんな職場の中に、日本語もろくにできない外国人を放り込んで何がしたかったのでしょうか?
介護は肉体労働です。しかし、利用者と相手をする精神労働でもあります。その精神労働の部分を放り出して介護をする事はできません。
私の職場でも、フィリピン人と中国人の二人が入ってきた事があったのですが、二人とも辞めました。この二人は、日本語は喋れたのですが、文化の違いからか自己主張が強くて、ろくに仕事もできないのに、何度も「あの時こう言われましたから」とか、「さっきと言っている事が違うじゃないですか」とか、上司に食って掛かる光景を何度も見ました。その結果、二人ともクビになったり、自分から辞めたりしました。
そうした文化の違いもあります。
日本語が使えても、日本人と違う感覚を持っていれば、そこからトラブルが発生しますし、それが離職にもつながります。
フィンランドなどの福祉先進国では、福祉費用を賄えずに、安い外国人労働者を使っているのですが、そこは移民の文化が発展した国だからこそできる事なのでしょう。「会話が通じない」という事をある程度、利用者側が理解してくれ、同僚も理解してくれる土壌があるからこそ、そうした福祉ができるのです。
しかし、そうした福祉は、利用者を蔑ろにしているともいえるのではないでしょうか?
福祉先進国だともてはやされている国も、闇はあるのです。
フィンランドは実は移民に対する差別が非常に強い国でもあり、根強い問題を生み出しています。
やはり、介護は人と人とのコミュニケーションでもあります。
それをないがしろにすると、そのツケはいつか自分に回ってくるでしょう。

 

介護の離職率はそもそも高い。


これはある程度仕方ないのですが、介護というのは、そもそも離職率が高いです。
日本人でも直ぐに辞めていきます。
これは介護という分野は、経験さえあれば何処でも雇ってくれるからです。その敷居の低さが一か所で働く必要性がなくなってしまったということですね。嫌になったら直ぐに辞める事ができます。
また、介護が合わないという人もいます。確かに下の世話をしなければいけませんし、便失禁の処理をしなくてはいけない事も沢山あります。また、利用者から感謝されると思ったら利用者から罵倒される事もあります。そうした中で続けていける人と続けていけられない人が出てくるのは当然の事です。
そうした中、外国人が日本語も喋れず、続けていくというのは、相当に困難であるのは間違いありません。

 

外国人研修生は何故消えたかというと、消えるべくして消えたというのが現実です。やはり、外国人研修生には介護は荷が重いものであるのは確かでしょう。外国人研修生が活躍できるのは、ライン仕事などの製造業です。山崎パンなどは外国人でいっぱいですよ。自分の得意な分野での活躍をしっかりと行えるのが1番です。それぞれの活躍をしっかりとした場で活かせるように願っています。

 

老人ホームの選び方
 

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