電車乗り換えの為に知らない国の駅で降ろされて


聞いたことの無い言葉を話す人から 


聞いたことの無い通貨でチケットを買いました


自分が今どこの国におるのかさえ


わかってないような人間1人でも何とかなるんです


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


凍えながら電車の中で2回朝を迎え


寝不足で超ぐったりしながらハンガリーの宿に向かいました


とにかくお腹が空いていたので近くのレストランで


伝統のハンガリー料理パプリカと牛肉の煮込みとハンガリービールを飲んで


次の日の朝 空港に向いフィンランドに飛びました


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


ムーミンの故郷フィンランドには日本人観光客がいっぱいです


私はフィンランド惹かれず普通にスルーしたけど


この観光客達は一体何して遊んだんだろう


もしかしてこの国って面白かったんかな…


と思ったけど空港の様子から察するに


私好みではなさそうです 


しかも高い


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


33番ゲート フィンエアー名古屋行き発見 


間違えて乗ってしまいたい


その数時間後 


同じゲートからインド行きに乗って


デリーに到着そこから国内線でバラナシにやってきました


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


TAXIを使って速やかにエアコン付の宿に向かい

 

そしてベットでぐっすり寝て体力回復と夢に描いていたので


空港TAXIの人に安くしてくださいってお願いしたら


お金が無いならバスに乗って行きなさいと正当な返事が返ってきたので


そりゃそうかと納得して空港バスに乗りました


インド人男性7人と私1人


バスが満席になったら出発らしく


およそ残席数 32


32人埋めようと思ったらあと何時間待てばいいのやら…


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


既に1時間以上このバスで待っていた7人のインド人男性達はしびれを切らし


苛立って怒鳴り始めました 


衰弱している私をよそに 男性陣はわんやわんやとヒートアップして


このバスを降りてみんなでTAXIを割り勘して町まで行った方が早くて安いぜ!


と賢い事を言い出し


チケットの金を返金してもらう為にみんなで警察まで抗議に行こう!


そーだ!そーだ!と一致団結。



みんながバスを降りていくのをボーっと見ていたら


最後の男がおい!ジャパン!カモーン!と叫びました


えーーーーー… 


外47度 荷物重い 眠い 疲れた ちょー面倒臭いんですけど…


抗議する元気もないし どーでもいいから早く寝たいなぁ…


と思いつつ熱き7人のインド人の抗議を半目で見守り


なんやかんや色々あってやっとここの宿にたどり着きました


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


期待したエアコンは停電で使えず


ベットはマットレスなしの木製でシーツも無いけど


そんな事はもーいいんです


電気がつかなくてもいいんですよ


もーいいの 寝れたら


なので寝ます 


おやすみなさい

ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 

今ルーマニアを走る電車の中にいます


目的地はハンガリー


27日にハンガリーからフィンランドへ飛んで


そのままインドへ向かいます


ハンガリーまで自分至上最長の34時間移動


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


こんなに急いで中欧を走り抜けて何がしたいのかというと


早く帰りたいんです 日本に。


今まで私は1人でもわりかしモチベーションが高くいつも楽しくて


理由のない自信と余裕に溢れる人間でした



それが今 うなぎと出会って離れてから


1人でも楽しいんやけどなんかパッとしやんし


1人で綺麗な景色を見ても何故か切なくなって


1人で美味しいものを食べても心虚しい


嫌なことがあっても 誰かとおっても


うなぎを想い恋しくて完全に1人を楽んめないんです


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


そーゆー訳で早く帰ろうとこの電車に飛び乗りました


ブルガリアを走る車窓から見える景色はとっても新鮮で


子ブタが造ったような可愛らしい煙突付きのレンガの家がいっぱいあって


東南アジアみたいに農業を手伝う子供が


こっちに向かって元気に手を振っていました


なんかすごい いい国に見える。


寄って行くつもりやった国を電車で走り抜ける


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


ホントにこれでよかったんかな…この次の駅で降りてみようか…と何回も考えて


考えている内にうなぎに対して猛烈な怒りが込み上げてきました


急いで帰ってうなぎに会ってその後どーなんの?


せっかく1人で旅行しとんのに私振り回されて!


だいたいなんなんやうなぎって!


と怒っていると ipodからマイケルジャクソンが流れて


胸がきゅーん!となりました


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


ふとメキシコのココボンゴでみたマイケルそっくりさんを思い出し


あー超楽しかったなーと思ったら


ものもね紅白とかに出てくるマイケルそっくりタレントも


きっと日本のどっかで細々とディナーショーとかやっとるかも!調べよう


と突然いいアイディアが浮かび


そーいえばあきちゃんの彼は長瀬とか堂本剛の真似がうまかったから


帰ったら絶対Jフレンズを歌ってもらおう  


1人ぼっちのハブラシも上手かったなーなんて思いながら


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


また視界にパッと美しい春の景色が広がると

 

さっきの怒りをコロっと忘れて


あーこんな中をうなぎと散歩したいなーと思ったり


今日も私の脳みそフル回転です


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 

昨日何もしてないのに犬に噛まれました


打ち身みたいに青くなって血も出ました


たいした傷じゃないけど


うなぎが狂犬病なら100%死んじゃうよって言うし


佐藤さんが妙ちゃん病院へ行こう!と脅すので怖くなって


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


宿の人にあんたの犬に噛まれたけど


ちゃんと狂犬病の注射とかしてますか?


と聞いたら愛犬を疑われたのが気に触ったらしく


愛犬が私を噛んだ事については何も謝らずに


この犬は健康で何の問題も無い!と何故か逆ギレされました


なんでー… 私悪いことして無いのに…


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


その流れで今日の朝ギリシャ行きの港まで送ってくれる約束も


出港5分前にやっぱり港まで送らん


近いから自分で走って行け と断られ


道だけ説明されて素直に走ってみたものの既に5分たっとるし


結局道も迷ったり フェリーまにあわへん…



悲しくなってきって


ホントにちょっと泣きそうになりながら トボトボ港に行ったら


ギリシャ行きの船も遅れていたのでなんとか乗れました


教えられた道はどっからどー考えても


遠回りやったんじゃないかと私は思います


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 

 

犬にも噛まれ天気も悪くて人に意地悪されて


どんより悲しい気持ちでギリシャに到着


悔しくて寒い



なんか切ないなー


優しくしてほしい


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


エーゲ海の島々に強く憧れてギリシャに来てはみたけどなんの予定も無く


下調べもしてないし ガイドブックもないし 



知っとるのはここがピタゴラスと


ギリシャ神話の結婚の神ヘラの出身地って事だけ


超浮気性の夫ゼウスの妻ヘラは嫉妬心が強いので結婚の神様らしい


古代ギリシャの神様達はスキャンダラスでなかなか興味深いです


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


それにしても港のくせに海も綺麗でオレンジ屋根の家々が可愛いくて


まるで魔女の宅急便のようで素敵です


でも世界中にありました 魔女の宅急便みたいなとこ


とりあえず今はもークロアチアはいいかなって感じです


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


到着早々から暇を持て余してハーバーを歩いたり


桟橋から魚みたり


ポストカード買ったり


あーあ全然おもしろくない




自分を元気づける為に大好きな魚介のパスタを食べる事にしました


しかも犬に噛まれて哀れな自分にハーフワインもあげました


ギリシャのパスタはイタリアみたいに美味しい


天気もよくなってポカポカしてきたし


1人でも赤ワインでとろんと楽しく幸せ気分になって


けっきょく今日もいい日やったなぁ…と思えました


酒の力ってすごい


ロナウジーニョとリオデジャネイロ ~妙25歳編~ 


ミポリンにオーダーしたブレスレット