2011年06月06日(月)

2011年5月のモデルポートフォリオのパフォーマンス

テーマ:金融・マーケット・資産運用

例年になく早い梅雨入りとなった5月が終了し、すでに6月も第2週に突入した。


5月の太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け投資講座の「投資実践コース」 におけるモデルポートフォリオのパフォーマンスは+0.6%となり、累計パフォーマンスは+46.9%。2011年の年初来では+6.9%となった。3月の大震災以降、相場は大きく崩れモデルポートフォリオもダメージを受けたが、4月および5月の踏ん張りによって2月末の最高値+47.2%に再度近接しつつある。


米国市場は4月までNYダウが08/5/20以来2年11か月ぶりの高値、ナスダックが00/12/12以来10年4か月ぶりの高値を続けていたが、5月は一転して下落し6か月ぶりにマイナスとなった。下落の最大の要因は経済指標の悪化が目立って増えたことである。NY連銀景気指数、鉱工業生産指数、新築住宅着工戸数・中古住宅販売件数などが軒並み市場予想を下回った。欧州の財政問題も蒸し返されギリシャやイタリアの格付けが引き下げられた。また、先月まで堅調だった商品先物市場もボラティリティが増し不安定な動きとなったことも相場に悪影響を与えた。


そして、6月に入ってもADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が予想を下回ったのに続き、金曜日に発表された雇用統計は市場予想の+16万人に対して+5.4万人と低水準にとどまった。失業率も9.1%へと前月比0.1ポイントの悪化である。


こういう状況では日本市場に期待するのはどだい無理、というものだ。日本の場合、こうしたマクロ経済の悪化に加えて、いっこうに解消されない円高問題が重荷として加わる。政局の不透明感は他国ならば相場へ悪影響を及ぼす要因となるが、日本の場合そもそも期待値が低すぎるため、内閣不信任案問題で民主党内であれだけの茶番劇を演じていてもあまり関係ない、といった感じである。妙な国だ。


不透明でけだるいムード、閉塞感が強く売買代金も1兆円を割り込むような超閑散状況はしばらく続くだろう。


モデルポートフォリオは50%前後の株式比率を維持しながらも利益確定逆指値のヒットによって手元に戻ってきた資金を割安かつ出遅れ感の強い銘柄に投資することで資産増加の好循環を続ける努力を継続中である。トレンドのないマーケットでは個別銘柄において「上昇してきたものは必ず下落し、下落してきたものは必ず上昇に転じる」という動きがみられる。時間的分散投資の極意は「含み益銘柄の利益確定」と「売られ過ぎ銘柄の新規投資/買い増し」によってマーケットに対してポートフォリオを優位に保ち、じりじりと運用資産を殖やしていくことである。


つまらない相場さえ楽しむことができるならば、あなたは優秀な投資家である。


太田忠の縦横無尽 2011.6.6

『2011年5月のモデルポートフォリオのパフォーマンス』

        **太田忠投資評価研究所のHPはこちら**


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