2010年08月16日(月)

哀愁漂う株式市場

テーマ:金融・マーケット・資産運用

8月7日の立秋を境に猛烈な暑さが少し緩和し、季節が動いていることを感じさせられる今日この頃、皆さんの夏休みはどうだったでしょうか?


私のほうは7月の初旬にすでにまとまった休暇を取ったため、8月のお盆の季節といえどもカレンダー通りであり、先週も凍て付くような寒風吹きすさぶマーケットを観察しながら仕事をした。


それにしても「サマーラリー」という言葉はどこへ行ってしまったのだろうか? と疑問を投げかけたくなるような低空飛行を続けるマーケットには、とっくに慣れっこになってしまったとはいえ、日経平均が今年の最安値圏でじたばたもがく様子には哀愁のようなものを感じてしまう。ちょうど1年前の日経平均は10300円、NYダウは9100ドルのレベルで日本株優位だったが、今や日経平均9100円、NYダウは10300ドルと数字が見事に入れ替わってしまった惨めさを「哀愁」と言わずして、他に適切な表現があるだろうか?


大型株市場がそのような状況に陥れば、「小型株の出番じゃないか」と期待のかかるところだが、こちらはさらに枯れすすき状態であり、閑古鳥が申し訳なさそうに遠慮しながら聞き取れないような声で鳴いている。それにしてもジャスダック市場の売買代金が70億円程度しかない状況がずっと続いているのはひど過ぎる。1000銘柄もの企業が寄り集まっても、日本の最大時価総額のトヨタ自動車の1時間程度の売買代金と同じというのは異様な風景だ。


とはいえこのような状況を悲観していてはならない、と言っておきたい。資産運用における投資行動は常に皆が悲観的な時こそチャンスなのであり、熱病に浮かされている時ほど危険な状況なことは、すでに何度も歴史が証明している。まともな収益をたたき出している企業がPER4倍や3倍台という通常はありえないレベルの「大安売り特売セール」になっていることを面白がるような余裕のある投資家でなくてはならないのだ。


そういえば、7月の終わりに株式セミナーによばれて話をした時に「今こそリスク管理を徹底しよう」という日本の個人投資家に最も欠けているテーマをタイムリーに取り上げたのだが、毎度のことながらこちらから見ていて関心度合いは薄そうだった。投資家としてやらねばならないとをやらず厳しい状況になってから「しまった」とつぶやく後悔先に立たずの投資家のままでは、マザーマーケットの上昇を期待できない時代においては苦痛ばかり多くて何も成果を得ることができない、と私は思う。


もう少し気づいてくれませんかね?


太田忠の縦横無尽 2010.8.16

「低空飛行の続く株式市場」

        **太田忠投資評価研究所のHPはこちら**


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