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2012年02月29日(水)

春もいよいよ間近に:なごり雪 【イルカ】-太田忠(ピアノ)

テーマ:ピアノ演奏動画

今日は2月29日。4年に1度しかやってこない暦である。東京でも未明からの雪で、一面の銀世界。ますます雪は本降りとなっている。


「なごり雪」はかぐや姫時代に書かれた伊勢正三の作品(作詞・作曲)であり、彼らの4枚目のLPアルバム『3階建の詩』に収録されたのが1974年。じわりじわりと有名になり、翌1975年11月にイルカがカバーして大ヒットとなった。今から40年近く前の曲であるが、世代を超えて受け継がれている曲と言ってよいだろう。若い人もよく知っている。


私がちょうど小学6年生の頃の曲であり、確かラジオ番組で伊勢正三が「なごり雪はボクが初めて作詞・作曲をした曲です」と言っていたのを聞いて、「いや、才能のある人は第1作目からすばらしい曲を作るもんだな」と私は感心した記憶がある。


この曲はドラマ仕立てであり、映像的イメージが非常に濃い。厳しい冬が終わって、さあこれから春というところで別れがやって来る。その切なさが聴く人々の心にじわりと伝わってくる。


「汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる」
という出だしから、同音での16分音符の連打が続き、これはピアノではとてもやりづらいのだ。歌っているとあまり気にならないが、曲が同音の16分音符の連打で作られているケースというのは非常に少ないと思う。一歩間違えば、まるで平坦なお経のような感じになってしまう。ピアノを弾くときにはまず、この点の克服が必要である。


そして、イントロおよび間奏部分で、ピアノの88健の一番高い音「ド」を弾くことにチャレンジした。今までピアノの譜面で、最高音を弾く楽譜に私はお目にかかったことはないが、どうしてもこの曲ではそういうことがやりたくなったので、アレンジしてみた。また、曲全体は2コーラス半であるため、サビの部分が3回出てくるが、1回目→2回目→3回目と回を追うごとに音符の数を増やし、盛り上がるようにしてみた。同じサビを繰り返していたのではまことに味気ない。そして、エンディングは「君が去り、一人ホームに残された自分」の目に雪がひらりと落ちるのが映って物語は終わる。


オリジナルはこちら:なごり雪【イルカ】-太田忠(ピアノ)


太田忠の縦横無尽 2012.2.29

『春もいよいよ間近に:なごり雪【イルカ】-太田忠(ピアノ)』

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2012年02月25日(土)

AIJ投資顧問の虚偽説明・年金消失問題に思う

テーマ:金融・マーケット・資産運用

AIJ投資顧問、年金2000億円の9割超消失 ―。

ケイマン使い実態隠しか ―。

金融庁、投資顧問会社263社を調査へ ―。


株式市場が久々に盛り上がっている最中、2/24の朝に大きなニュースが飛び込んできた。


AIJ投資顧問は独立系の投資顧問であり、高いパフォーマンス実績を謳ってここ数年で次々と企業年金顧客を獲得。124社から1984億円の資産を受託していた(11年9月末時点)。ところが、過去の高いパフォーマンスは全くの虚偽であり、しかも運用資産の全額近くが消失しているという衝撃の実態が明らかとなり、証券業界は大騒ぎとなっている。


彼らのキャッチフレーズは「オルタナティブ投資」である。そういえば、5年くらい前にさかんに「オルタナ」「「オルタナ」という言葉を聞くようになり、それが年金業界の間ではブームになっていたことを思い出した。私のように現物株投資を専門とする人間にとっては、その説明を聞いてもさっぱりわからないのだが、とにかく「株」はやめて「オルタナティブ」へ移行するという流れが起こっていた。


かつて企業年金を運用していたことのある私がこのニュースを見て真っ先に思ったのが、「運用資金は信託銀行にあるはずだから、実績と違うパフォーマンスの説明はありえないはずなのにどうしてそんなことができたのか?」「虚偽のパフォーマンス開示・説明は会社ぐるみでなければできないことなので、本当にそんな大それたことをやったのか?」の2点だった。


通常、年金から運用資産を受託すると、そのお金は信託銀行に預けられ、証券会社を通して売買しながら、お金の出入りは信託銀行内で完結する。すなわち、解約されるまでは信託銀行の口座からお金が出ていくことはないので、明確にパフォーマンスが測定される。したがって、パフォーマンス実績のごまかしようがない。


ところが、AIJの場合、ケイマン諸島の私募投資投信を通じて運用されていたため、通常の信託銀行管理とは異なるスキームであり、第三者には実態はわからないようになっていた。そもそも、「企業年金」という資金がこうしたブラックボックスの中で運用されること自体許されないと思うのだが、AIJの顧客は納得した上で契約していたのだろうか? それとも、そんな説明すらなかったのだろうか?


報道によると何年も前より運用実績と説明上のパフォーマンスの整合性が全くなかったということなので、AIJは会社ぐるみでウソのパフォーマンスを作り上げ、ウソの四半期報告書をつくり、ウソの四半期報告をし、顧客から絶大な信頼を得ていたという(実際、年金基金の間では評判は高かった!)、マンガのような構図だった。


虚偽のパフォーマンスでも、尤もらしく語り、顧客が増えれば「実績」になるんだな、と私は呆れるやら感心するやらである。100社超の企業年金顧客を獲得し、運用資産額2000億円となれば、立派な大手である。


それにしても、代表者である浅川和彦の話は驚きだ。

「お金がどう運用されているか状況を把握していない」

運用会社のトップが言うことだろうか?まるで他人が運用しているかのような発言である。オフィスは閉ざされたまま。記者会見もなされないまま。


AIJ投資顧問のホームページをチェックしたら、これがまたすごい。インチキ会社の見本のようなホームページである。

AIJのホームページ


今回の事件を受けて、このような杜撰な投資顧問業者は徹底的に排除してもらいたい。と同時に、真剣に取り組んでいる運用会社にとばっちりが来るような本末転倒な規制がないように配慮してもらいたいと思っている。


もはや年金というのは企業年金にしても厚生年金にしても国民年金にしても、全く当てにならない時代。くだくだ言っていてもしかたあるまい。「自分年金」として自分で積み立てて自分で運用するのが最も賢明だと思う。自分で行動する人にならねば生きてはいけない。それが教訓である。


太田忠の縦横無尽 2011.2.25

『AIJ投資顧問の虚偽説明・年金消失問題に思う』

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2012年02月11日(土)

近代日本の幕開け:夜明けのスキャット 【由紀さおり】-太田忠(ピアノ)

テーマ:ピアノ演奏動画

1969年、すなわち昭和44年 ―。


私くらいの世代ならばすぐに換算できると思うが、今の若い人にとってはおそらく何の実感も持てないほどの昔だと思う。昭和44年などと言われると、私ですらとても懐かしい響きがする。


昭和44年は私が5歳の時で、この頃からようやく昔の記憶を手繰り寄せることができる分岐点でもある。それ以前は、正直言ってほとんど記憶にない。


1969年というのは翌年に大阪万博を控え、高度経済成長のレールに乗りながらも日本人がまだまだ貧しく「明日はもっと良くなる」と思っていた時代である。アポロ11号の月面着陸が成功して、アメリカの先進性に憧れていた時代でもある。当時の私にとっては、まだ人生の「夜明け前」の時代であったが、由紀さおりの『夜明けのスキャット』が発売されたのが1969年である。現在、『1969』というアルバムに収録され、今や世界的に大ヒットしていることは昨年11月28日のブログにも書いた。

(記事はこちら)


「夜明けのスキャット」はもともと深夜のラジオ番組のテーマソングとして使用された。歌詞のない“スキャット”だけで歌う1番が番組で流れ、その斬新さや物悲しくも神秘感漂うメロディーラインの美しさが人々の心を捉えた。結局のところ、1969年のオリコンの年間ヒットチャートでトップとなったという発売時から大きな実績を持っていた曲だ。


この曲をソロピアノに編曲してみた。歌だけを聴いているとあまり気に留めないのだが、この曲はたった2つのモチーフだけで構成されている。すなわち、Aメロディーとサビだけであり、全体の曲の­構成は「Aメロ-Aメロ-サビ-Aメロ」の形式である。1コーラスでAメロが3回も繰り返されるので、歌詞を歌­うことのないピアノで演奏する時は、ちょっと工夫をしないと同じものが繰り返されてとて­もつまらない演奏になってしまう。それが最大の問題なので、私のピアノ編曲では2コーラスで6回も出てくる­Aメロはすべて異なる音域、異なる和音、異なる音使いを使ってみた。


そしてエンディングの印象的な部分(実はここだけ5拍子である)が編曲の腕の見せ所で「右手2声」「左手3声­」でⅠ→Ⅰ→Ⅲ/D→Ⅳ/D→Ⅳm/Dというコード進行にしてみた。なお、曲の出だしはいきなり高音域から始め­ている。これは冒頭でAメロを「鐘がこだまするように」鳴らしてしてみたかったという意図からである。


ソロピアノでもなかなか良い雰囲気が出せる曲である。



オリジナルはこちら:夜明けのスキャット【由紀さおり】-太田忠(ピアノ)


太田忠の縦横無尽 2012.2.11

『近代日本の幕開け:夜明けのスキャット【由紀さおり】-太田忠(ピアノ)』

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