1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /
2010年01月30日(土)

投資実践コース「モデルポートフォリオ」の1月のパフォーマンス

テーマ:金融・マーケット・資産運用

今日は実に春めいた気候となり、快晴の気持ちの良い日であった。昼過ぎから妻と一緒に近所にある砧(きぬた)公園に散歩に出かけた。


近所といっても我が家のある駒澤大学からは2駅先の用賀にあるので直接徒歩で行くことはできないが、非常に近い場所だ。と言っても、私自身は用賀で下車したことがなく、砧公園にも行ったことがないので初めてである。正月早々のブログに近所の等々力渓谷に出かけたことを記したが、このあたりに住んでまだ6年程であり近場で知らないところがたくさんあるため、今年は時間を見つけてはあちこち出歩くことにしている。


公園をぐるっと一周したが、非常に広い。特徴と言えば公園全体が野っぱらばかりなこと、世田谷美術館という美術館があること、レストランもあることの3点だろうか。駒沢公園とはかなり趣が違う。のどかな日差しの中に多くの家族連れが来ていて、皆楽しそうだった。白梅と紅梅が咲き始めており、たくさんのメジロを見かけた。


さて、昨日で1月のマーケットも終了した。今年も1/12が終わったわけである。太田忠投資評価研究所の個人投資家向け投資実践コース で提示しているモデルポートフォリオの1月のパフォーマンスは+0.3%とプラスで終了し、累計パフォーマンスは+13.6%となった。1月中旬までは一時+4.0%まで上昇したものの後半戦のマーケットの急落で結局は行って来いである。日経平均は-3.3%、Topixも-0.7%と終わってみれば厳しい状況だった。


上昇相場あるいはあまり動かない相場ならば、個別銘柄における損失リスクは非常に小さいが、急激な相場の調整が来ると一瞬にして保有銘柄のパフォーマンスは悪くなり、大幅な損失あるいは含み益の激減という結果になってしまうことが多い。こういう時は、弊社で提唱している逆指値による「リスク管理」が効果を発揮する。実に多くの銘柄が早々に利益確定逆指値にヒットし、同時に多くの銘柄が損失確定逆指値にヒットした。ただし、損失確定の許容レベルが小さいため、自動的に「実現益」>「実現損」となり、蒔いた種は刈り取る仕組みである。多くのキャッシュが手元に戻ってきたため、また再度割安で投資できるチャンス到来である。


バイ・アンド・ホールドによる「含み益」運用は本当に効率の悪い運用手法になってしまったことを昨年の11月にも感じたが、この1月にも同様のことが起こっている。ましてや「含み損」運用をしていれば、何のための資産運用なのか全くわからない。今の時代に合致した投資手法とは何なのか、がますます問われている。


太田忠の縦横無尽 2010.1.30

投資実践コース「モデルポートフォリオ」の1月のパフォーマンス

        **太田忠投資評価研究所のHPはこちら**


いいね!した人  |  リブログ(0)
2010年01月27日(水)

たった1人の採用枠に応募者4600人

テーマ:経済・社会

今年になって一番驚いた新聞記事がこれだ。


1月6日の日経新聞夕刊の第9面「さらりーまん 生態学(いきざまがく)」と題する作家幸田真音さんのコラムである。


幸田さんは元金融業界出身で、華々しく作家としてデビューし、最近テレビでもよく見かける人だ。リーマン・ショック以降、職場を追われた金融業界の知人が何人もいていまだに就職先が見つからない状況が続いているという記述に続けて、就職先を探してもないのなら、自分で会社を作るしかないとベンチャー企業を立ち上げた友人の話が出てくる。


「起業に際して一緒に手伝ってくれるスタッフを募集したところ、たった1人の採用枠に、なんと4600人あまりの応募があったとのこと。しかも、応募者はほぼ全員が大卒以上、さらに半分近くがMBA取得者だったというから、驚きである」


これを読んでこちらが驚いた。一緒に手伝ってくれるスタッフをどのような形で募集したのかが書かれていないため何とも言えないが、まず思ったのが「本当だろうか?」という疑問だった。大々的に新聞広告でも打たない限り、こんなに多くの人たちがその応募枠を嗅ぎ付けて応募するとは思えなかったからである。手伝ってくれるスタッフ1名をそんなに大々的に広告するだろうか、と。


しかしながら、少々の誇張があるにせよ(数字が明確に書かれているため、実話だと思うが)、これは昨今の雇用情勢を端的に示すショッキングな話である。


ところで、人材募集など全くおこなっていない弊社でも見知らぬ人が勝手に応募してくるケースがある。よくあるのがメールで簡単な挨拶と履歴書が添付されたものが突然送られてくるケースだ。現在、別の職場で働いている転職目的の人からのもの、失業している人からのものの両方である。残念ながら丁重にお断りしている。金融業界はリーマン・ショック後にドカンと大きなリストラを実行して以来、ほとんど求人をおこなっておらず、出された側が求職活動をしてもほとんどポジションがない状況であり、弊社のようなところにも問い合わせがくるわけである。


一方で、面白いことに少数ではあるが「求人」と称してなぜか弊社にコンタクトを取ってくる人たちもいる。今日もさる人材紹介の会社から突然の電話を受けた。「米国の○○ファンドという独立系の会社が運用担当者を探しているのですが、どうですか?」という話だ。私自身、自分の会社を立ち上げて運営し、かつ、もはや雇われの身で働くことは全く考えていないので早々にお断りする。そしてあれこれと雑談をしていた時にこれまたショッキングな話を聞いたのである。


「人材紹介の業界も非常に厳しいです。去年1年間で40%もの会社がなくなりました」「人材の流動化が全く起こっておらず、マーケットの収縮が著しいです」「家賃が払えない会社、秘書の給料すら払えない会社が多くて、どんどんクローズしています」とのことである。なるほど、失業者の就職がままならなければ、それを斡旋する側も仕事がないわけである。雇用情勢が完全に従来のトレンドから異質化しているのを感じさせられる出来事である。


これまでは実に多くの外国人が仕事の需要のある日本に労働にやってきたが、これからは日本人といえども自国をあきらめて需要が急拡大中の新興国に出稼ぎに行かねばならない時代にきているのかもしれない。


太田忠の縦横無尽 2010.1.27

「たった1人の採用枠に応募者4600人」

        **太田忠投資評価研究所のHPはこちら**


いいね!した人  |  リブログ(0)
2010年01月23日(土)

休眠会社が急増中-統計数字に出てこない水面下の状況

テーマ:経済・社会

太田忠投資評価研究所の第1期決算(2009年12月期)も無事に最終段階にまでこぎつけた。先週をもってすべての記帳が銀行残高と一致し、決算データを会計事務所に送付。銀行残高証明書、売掛金/買掛金/未払金明細書、不動産賃貸借関連書類など決算に必要な書類も提出。あとは株主総会を2月に開催し、決算を確定すれば終了となる。


第1期は実質9ヶ月しかなく、創業にかかる費用などコスト負担が重いため赤字決算であるが、おかげさまで11月より単月黒字に浮上した。11月の営業利益率15%に続き、12月の営業利益率は23%と収益も改善トレンドにある。私はアナリストの仕事を長年専門としてきたが、これまでの分析対象相手はすべて第三者の企業ばかりだった(当たり前か)。だが、全く同じ目線で自社のB/SやP/L、およびキャッシュフローの流れを観察していると非常に新鮮で、いろいろな発見がある。どういう会計項目が厳格さを求められている部分なのか、どういう会計項目が各社の裁量にまかされている部分(すなわち、ごまかしが入りやすいところ)なのかも手に取るように分かってくる。面白い。


ところで、弊社の決算処理をやってもらっている会計事務所の担当者と2週間前にミーティングをしたときに聞いたのが、「最近、休眠会社が非常に増えています」という深刻な話だった。この不景気の中、需要が枯渇状態でその掘り起こしが難しいため(要するに、売り上げが上がらない)、ビジネスをおこなっていてもランニングコストすら賄うことができず、「とりあえず、赤字を垂れ流さないために会社の活動を休止しよう」というケースが続出しているとのことである。会社を倒産させたり、清算したりするのではなく、とりあえず「お休み」の状況にさせて、自分たちは別のビジネスをするなり、就職先を求めたりする人々が急増しているらしい。「こうなると、うちの会計事務所の売上高も減るんですよ」とこぼしていた。


休眠会社というのは別に法的な届出の手続きはない(個人会社の場合は病気などで任意に届け出て地方税の均等割りの免除を受けるということもあるらしいが、これはあくまでも任意である)。したがって、こうした状況は、決して数字には出てこないことになる。しかし、「活動停止」という面だけを捉えてみれば、倒産企業と同じだ。倒産件数だけ見ていても、社会の実態というのはわからない。とくに中小零細企業の場合は、そういう数字に表れない部分が多いということをこの話を聞きながら再認識した。


太田忠の縦横無尽 2010.1.23

「休眠会社が急増中-統計数字に出てこない水面下の状況」

        **太田忠投資評価研究所のHPはこちら**


いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /