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2009年09月30日(水)

投資実践コース「モデルポートフォリオ」の9月のパフォーマンス

テーマ:金融・マーケット・資産運用

とうとう9月も終わった。今年も3/4が過ぎ去ったことになる。「残暑が厳しいでしょう」と言っていた天気予報は大はずれで、残暑の厳しい日などほとんど思い出せないくらい過ごしやすい日が続く。秋晴れのカラリとした日々ではなく、太陽が顔を出さないどんよりとした日が多い。


「9月は株式市場にとって鬼門の月である」 とこのブログで書いたが、結局のところTopixは-5.8%と大幅に下落。NT倍率で頑張っている(ハイテクの寄与度が大きく、金融のインパクトが小さい)日経平均にしても-3.4%となった。


明らかにマーケットの様相が変わった。8月までは「ポジティブなニュースが出ながらも高値警戒感から手詰まり状態」であったが、今週に入ってからは「ネガティブなニュースが多く出る中で下値を探る動き」へと変化した。


太田忠投資評価研究所の投資実践コースにおけるモデルポートフォリオの9月単月のパフォーマンスは-1.4%で着地し、かなりの苦戦だった。現物株においていわゆる景気敏感関連はほとんどない。もともと上昇とは無縁で、業績が堅調かつ「なぜ、こんなに売られているのか」「なぜ、こんなに割安なのか」という銘柄中心に組入れていても、全体のマーケットが下がれば影響は不可避であった。そもそもテクニカル分析やファンダメンタルズ分析だけでは「リスク管理」にならない(現在連載中の日経ヴェリタスを参照のこと)ので、逆指値によるロスカット・ルールを設けているわけであるが、今週に入って次々とヒットし、手元に現金が戻ってきている状況である。「もっとさらに安くなるからその時を待て」というメッセージのようだ。ポートフォリオにおける現物株の比率はきわめて低位となっている。


小型株もほとんどトレンドを失った。「大型株が息切れしてきたら、小型株にシフト」とは全くなっておらず、同じように失速している。「小型株に注目」という切り口のマネー雑誌や新聞記事が増えているが、「何に注目するのか?」というピンボケの値動きする銘柄ばかりとなった。


こうしたマーケットの中で唯一、健闘しているのは先物取引である。9月は「売り」「買い」均衡ポジションからの利益確定戦略は非常に有効であった。


10月は9月に輪をかけてダウンサイドトレンドが続いてほしくはないが、資産運用という観点からは保守的な運用にならざるを得ない。「安値を根気よく拾いながらも、忍耐が求められる」という相場展開はすでに覚悟しつつ、今年残り3ヶ月となったマーケットと仲良く付き合っていきたいと思う。


太田忠の縦横無尽 2009.9.30

『投資実践コース「モデルポートフォリオ」のパフォーマンス」

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2009年09月26日(土)

ダイヤモンド・マネーの連載 『太田忠の眼光紙背』がスタート

テーマ:お知らせ

ダイヤモンド社が隔月で発行している「ダイヤモンド・マネー」において連載を開始いたします。


ダイヤモンド・マネーは偶数月の1日に発売されており、10月1日発行の2009年11・12月号より連載記事が掲載されます。タイトルは『太田忠の眼光紙背~ニュースの本質は裏にあり!~』です。


株式市場には数多くの矛盾と理不尽と誤った認識が渦巻いており、「これはおかしいんじゃないか」という点が多々あります。そうした問題提起を20年以上におよぶ証券市場のプロフェッショナルの視点で紹介していきます。見開き2ページの長さで、毎回ひとつの題材を取り上げて論じていきます。


第1回は『IPO市場の「幻想価格」を活況と見間違うことなかれ』です。


記事の詳細についてはダイヤモンド・マネーをご覧下さい。


太田忠の縦横無尽 2009.9.26

『ダイヤモンド・マネーの連載 「太田忠の眼光紙背」がスタート』

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2009年09月23日(水)

西本智実 『マーラー交響曲第5番』を聴く

テーマ:音楽

9月21日(月)にサントリーホールで西本智実指揮によるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに出かけた。曲目はワーグナーの『トリスタンとイゾルデ~前奏曲と愛の死~』とマーラーの『交響曲第5番』である。


西本さんは指揮者の世界には珍しい女性指揮者であり、その立居振る舞いは実に颯爽としており、初めてテレビで見た時に思わずタカラヅカの男役「オスカル」か、と思ったほどである。


マーラーの交響曲はほとんどが大作であり、演奏者および指揮者には相当のエネルギーが要求されるため、交響曲のみがプログラムとして組まれる場合が多く、かつアンコールも一切無しというケースがほとんどである。『交響曲第5番』は通常の交響曲とは異なり5つの楽章から成り立っており、かつ金管奏者には相当の無理強いがなされるため、その前に『トリスタンとイゾルデ』を持ってきていること自体、非常に意欲的なプログラムであることがよくわかる。普通はせいぜい、金管楽器がほとんど入らないモーツアルトの交響曲などを持ってくるのが定番というものだ。


さて、そのマーラーの交響曲であるが、今回の演奏は何とも評価が難しい。楽章によってこれだけ不出来と出来の良い部分が分かれるのを聴いたのは初めてだったからである。


第1楽章から第3楽章までは、まるで「音楽」になっていなかった。マーラーの交響曲は曲が進行していくと各パートがめまぐるしく入れ替わり立ち代りそれぞれの「主張」を繰り広げつつ、時には「豪快」、時には「鮮烈」、時には「苦悩」、時には「清楚」、時には「叙情」、そして時には「ユーモア」がオーケストラ全体のサウンドとして浮かび上がってくる。しかしながら、今回の演奏はまるでゲネプロの時間に「パート練習」をしているかのごとく、サウンドが融合せずに「音楽」にはなっていなかった。すなわち指揮者の仕事がまるでなっておらず、これには驚き痛く失望させられたのである。


彼女はもちろんロイヤル・フィルの常任指揮者ではないため、今回のツアーにあたって十分な練習時間と十分な意思疎通がないことが明らかだった。「いや、これはひょっとして楽団員が指揮者のいうことを聞かない演奏をわざとしているのではないか」と思ったくらいだった。また、要となるべき金管奏者のフレーズの吹き方が甘いのが気になった。これじゃマーラーの音楽ではないだろう。加えて、指揮者が出すテンポで非常に不自然なところが不連続に何箇所もあり、「何でこうなるの?」という感じだった。それを見かねてか、3楽章の途中で退席してしまう客が数名いた(咳が止まらずに退席する人もいたが、それ以外の人たちである)。とにかく「不自然な音楽」を聞かされるのは大変苦痛であった。


「これはまずいものを見てしまった」と思いつつ、第4楽章の有名な「アダージェット」が始まると、さらに耳を疑ったのである。なぜならば、それまでの状況とは打って変わって、実に自然なマーラーのサウンドに突然変異したからだ。そして第5楽章は途中で指揮棒を落としながらも、それに動じず、見事にマーラーの音楽を演じ切った。最後の大迫力で終わるエンディングは、まさに彼女が指揮するために作曲されたのではないか、と思うほどマッチしていた。圧倒された聴衆は終わったとたんに、「ブラボー」の掛け声、そしてスタンディングオーベーション。


西本さんの音楽を今回初めて生で聴いたので、あまり多くのことは語れないが、良い部分と悪い部分がまだかなりはっきりと出る指揮者とお見受けした。今度はぜひ、彼女のベースとしてきたロシアの楽団で一度聴いてみたいものだ。ぜひ、これから本格的に世界を舞台に活躍してほしい。


太田忠の縦横無尽 2009.9.23
『西本智実 「マーラー交響曲第5番」を聴く』

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