「人生も旅も楽しむ」ジャパンハーツ飯塚真奈美のブログ

外国人観光客マーケティング・観光ジャーナリストの仕事の周辺


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英国ロイヤル・バレエ団の2016年日本公演は

ロミオとジュリエット と ジゼル の2演目で

ジゼルは マリアネラ・ヌニェスと

ワディム・ムンタギロフ の日に 観ました。

 

 

とくにジゼルは 思い入れもある 大好きな演目ですが

たまたま 新国立劇場の くるみ割り人形と

先日の 英国ロイヤル・バレエ団の ロミオとジュリエットに

続いての ワディム・ムンタギロフとなりましたが

男性ダンサーさんの踊りを観て涙がこぼれたのは 初めてです。

すごいものを観たなあと いまなお感動が醒めません。

 

 

ジゼルは 婚礼を前に死んだ若い女性の霊ウィリたちが

夜 魅惑的な踊りで 森に迷い込んできた男性を

死ぬまで踊らせる という ハイネによって紹介された伝説に

着想を得た ロマンティック・バレエで

愛を誓い合ったアルブレヒトに裏切られて ウィリになった

ジゼルが ウィリたちから アルブレヒトを守り抜く物語で

マリアネラ・ヌニェスと ワディム・ムンタギロフが

その物語を 見事に生きたのでした。

 

 

ワディムは 立っているだけで美しく 踊るとさらに美しく

村娘ジゼルに無邪気にちょっかいを出したように見えたのですが

マリアネラと ワディムの パ・ド・ドゥが

やはり素晴らしいパートナリングで

ジゼルも恥じらいながら アルブレヒトに恋をして

ふたりの気持ちが高まっていくところを 魅せてくれました。

 

 

貴族の一行が 村にやって来て

まさか アルブレヒトが伯爵で

まさか 貴族の娘バチルドがアルブレヒトの婚約者とは知らず

ジゼルは バチルドを心からもてなして

このときのマリアネラの踊りは 透明感があり 歓びにあふれていて

ジゼルの魂がとてもピュアだと 感じられて

だから 森番ヒラリオンが 恋敵アルブレヒトの正体を暴いたとき

ジゼルの心が壊れ アルブレヒトの剣で自らの命を絶ったところも

破綻なくて アルブレヒトがバチルドの手をとったのは

無邪気さゆえの残酷さではあったけれど

アルブレヒトも痛々しいほどに傷ついたのだろうと思う

ワディムのアルブレヒトでした。

 

 

第1幕の昼の現実世界とは対照的に

第2幕は 夜の霊界で

まず ヒラリオンが 森の中のジゼルの墓を訪れ

ウィリたちに踊らされ 死に至らしめられます。

ベネット・ガートサイドのヒラリオンは

いかにも素朴で愚直な森番だけど

ウィリたちから見れば ジゼルを死に追いやった男性です。

 

 

次に アルブレヒトが ジゼルの墓を訪れて

ウィリたちは フォーメーションを変えながら 追い詰め

命尽きるまで踊るようにと アルブレヒトにも命じて

ウィリとなったジゼルが アルブレヒトを守るわけですが

ジゼルは 純真さゆえに 心壊れて 自ら命を絶ったけれど

ピュアな魂は 変わらず アルブレヒトを愛しているのだと思う

マリアネラのジゼルでした。

 

 

マリアネラは 緩急ある踊りで

とりわけ グランジュッテは 高い美しい弧を描いて

ジゼルとアルブレヒトの2幕のパ・ドゥ・ドゥも 美しく

その美しさは 魂の美しさ 深い愛の美しさにも見えました。

 

 

ワディムのアルブレヒトは ウィリたちに追い詰められて

踊らされますが 超絶技巧を 端正に 完璧に 踊って 美しく

ワディムのアルブレヒトには 命尽きるまで踊る という覚悟が

あるいは 意思が あったのではないだろうか

遅すぎたけれど ジゼルの深い愛を知り

ジゼルへの愛を自覚した アルブレヒトの魂も 美しい

と 観ている者(私)に思わせる 魂の奥底からの踊りでした。

涙がこぼれました。 

 

 

朝を告げる鐘の音が鳴り

ジゼルは アルブレヒトを守り抜いて 消えていき

アルブレヒトは 大きな悲しみの中で

ジゼルが残していった花を見つけて 本当によかったです。

ジゼルの愛の確かな証なので。 

 

 

英国ロイヤル・バレエ団のウィリたちは

アラベスクではなく パ・ド・ブレで出てきて

イツィアール・メンディザバルの女王ミルタのもと

踊って 踊って 追い詰めて

ぞっとするような冷たさでした。

 

 

1幕のパ・ド・シスは 崔由姫さんがひときわ華やかでしたが

プリンシパルに昇格した アレクサンダー・キャンベルと

フランチェスカ・ヘイワードも 踊って 豪華なパ・ド・シスでした。

 

 

それにしても 世界には

すごいダンサーさんが たくさんいますね。

 

 

ワディム・ムンタギロフは 自分を主張するタイプではなく

スイートで 米沢唯さんと組んでも

サラ・ラムと組んでも マリアネラ・ヌニェスと組んでも

パートナリングは 素晴らしいし

くるみの王子も ロミオも アルブレヒトも 生きていました。

  

 

大輪の花ともいわれる マリアネラ・ヌニェスは

アルゼンチンのブエノスアイレス生まれで

バレエが好きでたまらない というのが

踊りから 伝わってきます。

また観たいです。

 

 

余談ですが マリアネラも おすしが大好きなのですね。

日本で たくさん食べられるといいですね。

 

 

英国ロイヤル・バレエ団 ジゼル

2016年6月22日 東京文化会館

音楽 アドルフ・アダン

振付 マリウス・プティパ

演出・追加振付 ピーター・ライト

 

ジゼル マリアネラ・ヌニェス

アルブレヒト ワディム・ムンタギロフ

ヒラリオン(森番) ベネット・ガートサイド

ベルタ(ジゼルの母) エリザベス・マクゴリアン

クールラント公 ギャリー・エイヴィス

バチルド(その令嬢) クリスティーナ・アレスティス

ミルタ(ウィリの女王) イツィアール・メンディザバル

モイナ(ミルタのお付き) オリヴィア・カウリー

ズルマ(ミルタのお付き) ベアトリス・スティックス=ブルネル

 

 

 

 

 

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というわけで 英国ロイヤル・バレエ団の

ロミオとジュリエット を観ました。

ジュリエットが サラ・ラム

ロミオが ワディム・ムンタギロフ

パリスが 20年ぶり日本人プリンシパルの平野亮一さん。

 

 

今年は シェークスピア没後400年なのですね。

敵対するモンタギュー家のロミオと

キャピュレット家のジュリエットが

舞踏会で出会い 運命的な恋に落ち

1週間たらずの間に 死まで疾走する

あまりにも有名な物語ですが

さすがシェークスピアの国のバレエです。

声はないのに 台詞が聞こえてくる。

 

 

サラ・ラムのジュリエットは とても可憐で

もう子どもでもなく まだ大人でもないけれど

自分の意思を持っていて 初めての恋に夢中だけど

情熱と衝動だけで死まで突っ走ったわけではなく

迷いもあったし 考えを巡らしもして

ああ いくつもの不運が重なっての悲劇だったのだと

ジュリエットの気持ちに 深く共感できるのでした。

 

 

アメリカで生まれ育ったサラ・ラムと

ロシアで生まれ育ったワディム・ムンタギロフですが

英国ロイヤルらしい優美な踊りで

(舞台がヴェローナであることも忘れそうになります)

サラ・ラムのパ・ド・ブレも たまりませんが

とりわけ ふたりのパートナリングが素晴らしくて

バルコニーのパ・ド・ドゥも 寝室の別れのパ・ド・ドゥも

墓室のパ・ド・ドゥも どこを切り取っても完璧な美しさで

魂の奥からの 歓びが 悲しみが 聞こえてくるようでした。

 

 

上手側の席だったにもかかわらず です。

鏡を見なくても 客席からどう見えるかをいつも考えている

と いつかのインタビューに サラ・ラムは答えていたけれど

さすが 身体も頭脳も のサラ・ラムで

ここまで魅せてくれると 感動しかありません。

もちろん ワディムが ロミオを生きていたからでもあります。

 

 

平野亮一さんのパリスは ジュリエットに拒まれる役で

何度も拒まれて どちらかというと飄々とした踊りだし

容姿も端麗だし どうして嫌われるのか よくわからなかったけど

プリンシパル昇格おめでとうの空気が 温かかったです。

 

 

余談ですが オーケストラがやっぱり酷くて

CDを聴いて 耳直しをしました。

CDのベルリン・フィルのように とまではいわないけど

もうちょっとがんばって と思ったのですが

ロイヤルの後 受けたレッスンで

ピアニストさんが ロミオとジュリエットを弾いてくれて

とてもとても美しい演奏でした。

 

 

もうひとつ余談ですが ワディム・ムンタギロフは

おすしが大好きで 昼食はいつもテイクアウトのおすし

と インタビューに答えていますが

日本で おすしをたくさん食べられるといいですね。

 

 

もうひとつ余談ですが 荒井祐子さんと熊川哲也さんの

ロミオとジュリエットを もう一度 観たいです。

 

 

 

英国ロイヤル・バレエ団 ロミオとジュリエット

2016年6月18日マチネ 東京文化会館

振付 ケネス・マクミラン

音楽 プロコフィエフ

 

ジュリエット サラ・ラム

ロミオ ワディム・ムンタギロフ

マキューシオ アクリ・瑠嘉

ティボルト トーマス・ホワイトヘッド

ベンヴォーリオ ジェームズ・ヘイ

パリス 平野亮一

 

 

 

 

 

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4月に90歳のお誕生日を迎えたエリザベス女王が

19歳になったばかりの王女時代の

1945年5月8日夜 民衆とヨーロッパ戦勝を祝いたいと

父親の国王ジョージ6世に懇願し 許しを得て

妹のマーガレット王女と 非公式に ロンドンの街に出て

国王のスピーチを聴き リッツホテルでワルツを踊った

という実話をもとにした 映画 ロイヤル・ナイト

英国王女の秘密の外出 (ジュリアン・ジャロルド監督)は

素敵な冒険物語でした。

 

 

バッキンガム宮殿では軍服だったエリザベス王女(サラ・ガドン)も

おしゃれをして マーガレット王女(ベル・パウリー)と

リッツホテルに出かけますが 護衛たちが目を離したすきに

マーガレット王女が 街に出て行き

エリザベス王女は 妹を探しにいく羽目になり

バスにたまたま乗り合わせた軍人ジャック(ジャック・レイナー)が

バス代を払ってくれたり 妹を探すのを助けてくれたりして

ジャックの存在が なによりファンタジーですが

ジャックは もちろん 王女たちだと気づいてないわけですが

妹を探している間に 父親との約束の門限は過ぎるし

せっかくの機会が 妹を探すだけで終わってしまうのかと

心配もしたけれど 妹が見つかって ダンスもして

宮殿の外で 楽しい時を過ごすこともできました。

  

 

それにしても エリザベス王女は

賢くて 責任感もあって 凛々しくて

英国民から愛されているのだと わかりますね。

 

 

エリザベス王女と ジャックと

父親の国王ジョージ6世(ルパード・エヴェレット)と

母親の王妃(エミリー・ワトソン)が 4人で

バッキンガム宮殿で 朝食をとるシーンも

素敵なファンタジーでした。

ジョージ6世は きっと 包容力もユーモアも

あったのだろうなと 思わせられます。

 

 

余談ですが リッツホテルのシーンの撮影は

ブリュッセルのホテル メトロポール

行われています。

 

 

まったくの余談ですが 3年ぶりとなる

英国ロイヤル・バレエ団の来日公演が

開幕しましたね。

 

 

 

 

 

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