「人生も旅も楽しむ」ジャパンハーツ飯塚真奈美のブログ

外国人観光客マーケティング・観光ジャーナリストの仕事の周辺


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呉は 明治時代に誕生した4つの軍港都市のひとつで

平成28年 日本近代化の躍動を体感できるまちとして

横須賀 佐世保 舞鶴とともに

日本遺産に認定されました。

 

 

呉も 横須賀も 佐世保も 舞鶴も

空から見ると よく似た地形で

山に囲まれ 湾口は狭いけれど 湾内は広く

入り江の水深は深く 穏やかな 天然の良港で

だから 軍港として選ばれたわけで

農業や漁業を営んでいた静かなまちに

海軍の本拠地となる鎮守府が開庁すると

人も 巨額の予算も 先端技術も 短期間に集中的に投入され

水道や鉄道のインフラも整備されて

軍港都市になったのでした。

 

 

今でも クレーンが林立し レンガ倉庫が建ち並び

100年以上前の面影が 4つの街のあちこちに残っていますが

なかでも JR横須賀線田浦駅の七釜(しっかま)トンネルは

鉄道が開通した明治22年のトンネル(真ん中)と

複線化した大正時代のレンガのトンネル(右)と

海軍施設への引き込み線用の昭和(1943年)のトンネル(左)

の3本が並んでいて 歴史を感じます。

 

 

(左)のトンネルは コンクリート造りで もちろん廃線です。

 

 

近代化は 実用性に加えて 意匠面にも凝って

JR大村線の南風崎(はえのさき)駅とハウステンボス駅の間の

南風崎トンネル(佐世保)には 石造りのアーチが見られます。

南風崎駅は 今は 大村線で最も乗降客が少ないですが

戦後は 南方から帰って来た人たちが利用しました。

 

 

京都丹後鉄道宮舞線(旧国鉄宮津線)の由良川橋梁(舞鶴)は

長さが552メートル 水面からわずか3メートル。

海の上を走っているみたいで 人気がありますね。

 

 

写真:丹後・観光ナビ

橋桁は 大正時代の鉄筋コンクリート造り。

 

 

呉は なんといっても

世界最大の戦艦大和(6万5千トン)を建造して

その技術力は 今も 多方面に生かされています。

 

 

大和ミュージアムの10分の1の戦艦大和。

 

 

食文化としては 海軍が脚気予防に採り入れた

カレーと 肉じゃが ですね。

 

 

余談ですが アニメ映画 この世界の片隅に の中で

航行している戦艦大和が登場しますが

その巨大さは 想像を超えるものでした。

 

 

もうひとつ余談ですが 長迫公園は 桜の名所で

お花見にも行ったし 遊び場でもありましたが

資料の中に 旧海軍墓地 とありました。

初めて知ることが まだまだありそうです。

 

 

ちなみに 大和ミュージアムは

12月28日から 1月9日まで 無休です。

ふだんは 火曜日が休館です。

 

 

 

 

 

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アニメ映画 この世界の片隅に を観ました。

 

 

こうの史代さんの原作コミックが

片渕須直監督によって アニメ映画になって

アニメ映画の持つ可能性の大きさとか

片渕監督の放つ才能の煌めきとか

まざまざと感じました。

 

 

舞台が 呉 ということもあって

こうの史代さんの原作も読んだし

テレビドラマも見たし

テレビドラマも アニメ映画も 原作を

どう切り取って どう見せるか なわけで

すず(北川景子)と遊女リン(優香)の友情もていねいに描き

周作(小出恵介)と水原哲(速水もこみち)も個性的だった

テレビドラマも 好きでした。

 

 

アニメ映画の本作品は 1944年 18歳のすず(声:のん)が

広島から 海軍の街として栄えていた呉へ お嫁に来て

夫の両親や夫の姉や姪にも囲まれ 時には好きな絵を描く

ほのぼのとした毎日の暮らしに 光をあてて

のん(能年玲奈)さんの声は そんな情景にぴったりです。

1945年 呉の大空襲で すずが右手を失くし 姪を亡くし

8月の広島の原爆で 家族を亡くしたことは

さらりと描かれているけれど

すずにも大きな悲しみや苦しみがあっただろうと 思います。

 

 

わたくし的には 実家が旧海軍鎮守府にほど近く

懐かしい風景が たくさん出てきて

とくに 小学生の頃 学校のソフトボール大会の練習で

わいわいがやがや走り回った 広大な「れんぺーじょう」が

昔の練兵場だったことを あらためて思い知らされたり

呉の大空襲のとき 広島の人たちの大きな助けがあったことを

知ったり 小さな発見もいくつかありました。

 

 

すずが お嫁入りの日 呉線に乗って 呉に向かいますが

緊張感や広島から離れていく寂寥感がないまぜになったものが

ひとつずつ大きく映し出される駅名で表されるシーンも

秀逸でした。 広島から呉線で呉に向かうときのことを

思い出して 胸がきゅんとなりました。 

 

 

アニメ映画の この世界の片隅に も多くの人に観てもらいたいし

こうの史代さんの原作も 読んでもらえたらいいなと 思います。

 

 

余談ですが 2月26日の 呉とびしまマラソン は

12月15日まで インターネットエントリー受付中です。

10キロコースや2キロコースもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして 昨夜 Kバレエのラ・バヤデールを観ました。

 

 

ラ・バヤデールは 権力や愛や死を通して

人間の愚かさや哀しみを描き

古代インドの寺院と 華やかな婚約の宴と

影の王国を 舞台にして

衣装も 変化に富み ミンクスの音楽も 美しく

作品として とても魅力がありますね。

 

 

中村祥子さんのニキヤは 圧倒的な存在感でした。

もはや それ以外の言葉が見つかりません。

そして 浅川紫織さんのガムザッティが ガムザッティでした。

権力と富を握っている領主の娘の 美しさと冷たさです。

これまでのどの役より 浅川さんの魅力が引き立っています。

井澤諒さんのブロンズ・アイドルも 格別です。

井澤さんの持つ雰囲気が 仏陀の慈愛のようで

軸がぶれないスピード感あふれる井澤さんの回転は

裏表のない仏陀の真理を体現しているようでした。

 

 

結婚や婚約の宴の場面がある作品は

踊りを踊りとして観ることができるという楽しさもありますが

Kバレエは 群舞に至るまで見応えがあります。

もちろん 酒匂麗さん率いる苦行僧たちも

杉野慧さん率いる太鼓の踊りたちも

影の踊りたちも 見事です。

中村春奈さんが群を抜いていたことはいうまでもありません。

  

 

残念だったのが オーケストラと

遅沢佑介さんの戦士ソロル。

たんに個人的な好みに合う合わないということかもしれないし

どうしても熊川哲也さんの踊りを思い出すということもありますが

サポートでいっぱいいっぱいのくたびれた踊りのソロルでした。

ヴィシニョーワとゴメスとジリアン・マーフィーのような

ラ・バヤデールには なかなか巡り合えませんね。

 

 

12月は あの人やこの人のくるみ割り人形を観る予定です。

 

 

Kバレエカンパニー ラ・バヤデール

2016年11月18日ソワレ 東京文化会館

 

芸術監督・演出・再振付 熊川哲也 

原振付 マリウス・プティパ

音楽 レオン・ミンクス

 

ニキヤ 中村祥子

ソロル 遅沢佑介

ガムザッティ 浅川紫織

ハイ・ブラーミン スチュアート・キャシディ

ブロンズ・アイドル 井澤諒

マグダヴェヤ 酒匂麗

ソロルの友人 栗山廉

太鼓の踊り 杉野慧 岩淵もも 國友千永

影のソリスト 中村春奈 小林美奈 浅野真由香

 

 

 

 

 

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