スウェーデンの歯科医療制度

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スウェーデンは、フィンランドと同じ北欧の国のひとつで、ノーベル賞授賞式が行われる国です。社会保障制度が整っていて、高齢者福祉などの社会政策は、世界でも注目を浴びています。1970年代、スウェーデンのイエテボリ大学で、それまでの対処療法に加えて、世界で初めて歯科にプラークコントロールと定期健診という予防の概念が導入されました。
 スウェーデンでは、18歳未満の歯科治療は無料です。18歳を超えると、歯科治療費の助成制度があり、検査と予防処置のために使用されます。また、1年間の治療費が3,000クローナを超えると高額治療費の助成対象となり、超えた部分の50から85パーセントを助成してもらえます。スウェーデンは、このように福祉の内容がとても高いですが、その分、消費税をはじめとする税率もかなり高く、低負担・低福祉、自己責任で完結し、高額の医療費を払えば素晴らしい医療が受けられるアメリカとは対照的です。

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ドイツの歯科保険制度

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ドイツの人口は約7,000万人です。保険には、国民健康保険と民間保険があります。国民健康保険は、収入に応じて支払い金額が決められています。民間保険は、収入に関係なく、年齢、性別、持病の有無によって支払い金額が変わります。医科では、入院費、妊娠分娩費等も含め、基本的に、国民健康保険で全額支給されます。歯科でも、検診や歯石除去、一般的な治療は、全額支給されますが、金やセラミックの被せは3割~5割が自己負担になります。義歯は、保険適応の本数制限や年齢制限(1987年以降生まれは義歯不可)があり、総義歯は15万円ぐらいの費用がかかります。部分義歯は、日本と違いコーヌステレスコープなどが用いられ、総義歯より費用がかかります。
 矯正やインプラントなど高額の歯科治療を民間の保険がカバーしていますが、加入してから8ヶ月間は利用できません。国民健康保険は、すぐ利用することができます。民間保険から国民健康保険に乗り換えることはできないので、よく考えて加入することが必要です。
 
話は変わり、欧州の歯科医院は、日本と違って、看板がとても小さく、表札程度の大きさしかありません。よほど注意しないと、歯科医院かどうか見分けることができないようです。
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フィンランドの歯科保険制度

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 フィンランドという国をご存知ですか。
 森と湖に恵まれた人口わずか500万人の北欧の小国です。人口が少ないからこそ、国を挙げてひとりひとりの質を上げることに取り組んできました。特に教育に力を入れ、国際社会で行きぬくため、自分の意思を人にいかに伝えるかを徹底し、今では世界的にも最高の教育水準といわれています。
 歯科に関しても、フィンランドは徹底した取り組みをしてきました。今から30数年前、フィンランドはむし歯の洪水でした。12歳1人平均6.9本のむし歯で、日本の12歳1人平均5.6本より多かったです。フィンランドは国を挙げて、予防歯科対策に取り組みました。むし歯の本数を減らすことが、長期的にみて歯科治療費総額を減らすことになるからです。幼稚園と小学校では、フッ素洗口を行い、保健所でフッ素化合物を無料で配布します。また、19歳までは、一般歯科、矯正歯科の全てが無料で治療を受けられます。キシリトールガムもフィンランドで作られ、むし歯の数を減らすのに、補助的に働いています。そのような努力のおかげで、フィンランドの12歳1人平均むし歯数は、1本を切るまでに減少しました。これは世界最高レベルです。また、フィンランドでは、80歳で1人平均19本の歯が残っています。これでしたら、一生しっかり噛むことが可能でしょう。残念ながら、日本では80歳で1人平均10本、まだそのレベルに達していません。18歳までは、学校検診がありますから、19歳以降80歳まで自主的に定期検診を受け、歯の予防意識を持つことが大切です。そうしなければ、フィンランドに追いつくことはできないでしょう。
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