先日、武雄市に行くことになったいきさつを

ブログに載せたところ、通常の3倍の閲覧がありました。

さすが全国的に注目を浴びている自治体ですね。


今回は主に注目の図書館について書きます。

かき出したら、また長くなってしまったので、武雄市については

4回に分けることにします。(すいません。)



今回の視察では出会いが多くありました。

その大きなきっかけになったのがツイッターやFBの

SNSです。


実は今回の視察では、出来るだけ視察に立ち会われているという

市長の日程と合わず、お会いできるはずではありませんでした。

武雄市に行けることになっただけでも期待でいっぱいだったのですが、

市長にお会いできないことがとても残念で、せめて行くことになったことを

市長に知ってほしいと視察に行くことをFBのメッセージで送ったところ、

すぐに返信をいただき、ご多忙のところ、

スケジュールを調整してくださり、お会いできることに

なったのです。


またツイッターでフォロワーさんから素晴らしい職員さんだと

ご紹介いただいた、武雄市職員の中尾さんにも視察前日に

ツイッターのDMを送ったところ、(DMの機能がなんだか

おかしくて前日という失礼になってしまいました。)

こちらもお会いできることになったのです。



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武雄温泉駅に着いて、東京駅をイメージしているという

新しい駅舎内にあるお弁当屋さんのイートインで佐賀牛

のすき焼き弁当を頂きました。

(視察では政務活動費があてられますが、お昼ご飯代は対象外です。)

佐賀牛は油が甘く、しつこくないですが、

独特のうまみがあり、今までにない味わいでした。


その後、タクシーで移動。

駅から歩いて20分という距離に図書館はありました。

駅から図書館まで目立った民間の建物はなく、

図書館の前には大きなショッピングセンター。

(その後の移動で見た限り、買い物が出来そうなところは

他にはあまり多くない感じでした。)

図書館の建物はCCCに指定管理される前に

改修されたということですが、もともと素敵な建物だったことが

活かされ、武雄の自然いっぱいの風景にも

馴染みながらもハイセンスです。


ここで、またビックリ。


正面玄関前でタクシーから降りたら、すぐ、

中から市長がお出迎えに出てきてくださいました。


私たちは市長がお忙しいので、その後のスケジュールに影響が

なるべくでないように、視察予定時刻より早めについたのですが、

正確なお約束時間を設定していないにも関わらず

出てきてくださったのには三人とも感激でした。


そしてご対応中だった宮崎県都城市長 池田宜永氏の視察に

混ぜていただき、樋渡市長のお話を伺いました。


市長の役割、武雄市図書館をCCCに指定管理するまでの経緯、

などこれぞ樋渡節というお話をたくさんお聞きしました。

以下はその一部です。


図書館開館日を4月1日にした理由と戦略。

一年で開館するスピード感。(これは議会にいるものとして

ビックリしました。また役人の方もよく実行に移せたと思いました。

これを表す市長の言葉。行政は引き算。政治は足し算。スピードが命。)


武雄市のSNSの年間閲覧者数の伸び率の高さ。

線は勝手に結ぶ。

これも新たな価値観を教えていただきました。

今まで行政の仕事は点と点にはなっているけど、

線ではつながっていないから、面にはならない・・これが

課題でした。しかし、確かに武雄のようにその点が

これだけ一つ一つムーブメントを作り上げ、周りを

巻き込む点であれば、点が伸び、つながることは

可能性として十分考えられます。


そして、まだ公になっていない

これからの仕掛けをいくつかマル秘で教えて

もらいました。

うわ、これはまた話題をかっさらうぞ・・と

思うようなわくわくした政策。


お聞きしていると市長の官僚としての

経験と、生まれ育った武雄のいいところ、足したらもっと

よくなるところを知り尽くしていることがベースとなり

自分が良いと思うものを感覚的に判断し取り入れる

瞬発力の速さがここまで話題性になる政策を

打ち上げられるのではないかと感じました。


そして役人を大事に、そして信じているからこそ

実現までもって行けるのではないかと思いました。


本市とともに立ち上げているビッグデータ・オープンデータ

推進協議会についても少し聞きました。

これも期待です。


そして、その後、市長に引率してもらい、

図書館内を回りました。

この時は武蔵野市役所職員さんなど、

他市も一緒に。


情緒的な表現になってしまいますが、

本棚に木がふんだんに使われて

照明も図書館らしくなく少し落ちついた明るさ。

一面ガラス張りで解放感があり緑が多く見えるため、

まるで森の中か縁側にいるかのよう。


公共施設にありがちな固くるしさ冷たさがないため

ゆっくりと本を読みたくなる。


館内は本を探している人以上にくつろいで

思い思いに本を読んでいる人がいる印象。

スターバックスや蔦屋の販売部門の本のコーナー

やレンタルDVD等の部門と図書館部分とが

全く違和感なく、融合し

相互に良いところ取りできる。


タブレット端末を操作し、検索できる

リファレンス機能。


司書さんとCCCスタッフが同じコスチュームで

協働。


こどもコーナーの居心地の良さ。


心地よいBGM。


子どもの声が聞こえても気にならない

配置の配慮。


十進法を使わず、真に利用者が

読みたい本を見つけられる分類。


パソコン作業をしてよい場所と

静かに本を読む場所の区分け。


学生さん、若い方が多く集う。

この時は平日にも関わらず、駐車場も埋まっており

臨時駐車場にも車が多く止まっているほどの

賑わいだったのですが、人が多いと

気にならない広さとゆとりある雰囲気。

(この後、宿に向かう時、

人通りの少なさを見て、図書館には

あんなに人がいたのに・・とびっくりしました。)


セルフレジとセルフ貸し出し。


ネット上では賛否両論ありますが、

来てしまうと、これはいい・・とその空間の

居心地の良さに感嘆してしまいました。


また武雄にあるから「なお、いい」と思いました。


立派な図書館だけでもここまで人は集まらないし、

かといって武雄のような穏やかな地方都市に

TUTAYAとスタバができたら、人が集まるかと言えば、

それも違うでしょう。公共施設としての

市民サービスや安定感があるからこそ、

スタバやTUTAYAも活かされ、

図書館だけでは今まで以上の利用者の拡大は

難しいですが、付加価値が出来たことによって

今まで行かなかった人も利用するようになったのでは

ないでしょうか。

一人あたりの滞在時間もきっと長くなったのではないかと

推察します。つまり、武雄市全体の市民の居場所に発展した

のではないでしょうか?


一通り市長より説明頂き、

市長は福岡に行かれるとのことで

一人一人と記念撮影して、市長とは

ここでお別れです。

(しかし、また次の日、バッタリと

お会いする事になりました。

それは次の次の会で。)


記念撮影後に、スタバで少しカフェタイムを

取り、今度は行政とCCC、それぞれの職員の方より

実務レベルでのお話を聞かせていただきました。

それは次回に。。