2017-05-25 20:55:55

中野区K邸現場レポート ~ もうすぐ竣工です。

テーマ:建築のしごと

中野区K邸の現場は、足場がはずれました。

昨日は役所の竣工検査がありました。中野区役所の審査係の方が5名もいらして、丁寧に各所チェックをしてくれました。建物高さを測ったり、設備機器の品番までひとつひとつチェックされ、特に問題もなく、無事通過しました。めでたしめでたし。

建物の足場が取れてあらわれた形は、思ったより迫力があります。土地の面積25坪の建てこんだ場所で、できるだけ大きな生活空間+音楽スタジオというプログラムで、目いっぱい建てた、という結果、このような形の家が生まれました。音楽練習室は、生徒さんが通う音楽教室であり、ミニホールとして不特定の人を迎える機能も考えて、玄関前に小さなピロティを設けました。

 

遮音性能を確保するため、窓が少なく、少し閉鎖的な家になったのではと心配しましたが、対角線上にあけられた通風窓によってダイニングにいると風がとても心地よく感じます。通風窓は、たとえ小さくても位置と形を工夫すれば、充分な風を感じる家をつくることができるのだとあらためて発見した気がします。

ハイサイドライトや吹き抜けの光も降り注ぎ、光と風が豊かに感じられる建物になりました。

 

 

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2017-04-27 20:34:19

中野区K邸、内装下地完了しました。スタジオの音響は?

テーマ:建築のしごと

ふと気づくる4月もあとわずか・・もうすぐGWですね。

 

中野区K邸は、内装下地工事が終わり、色計画、仕上げの確認など、現場での決定事項が目白押しです。スタジオと2階の床暖房の配管工事も無事完了しました。

 

スタジオの内装も下地工事が完了。天井の形ができてきました。

 

施主のKさんご夫妻が、地下のスタジオの下地の状態で試演奏される機会がありました。

 

内装仕上げとして、練習室として壁面を吸音仕上げに、音響的に反射音を残すかで設計時にはさんざん議論し、結局音響の専門家に相談した結果、全体の30%程度は吸音仕上げを入れる、という内容で設計しました。しかし、今回、施主のKさんご夫妻の希望によって、吸音をすべて無くしてもよいのでは?というお話で、一度現地で試演奏してみましょう、ということになりました。

ご夫婦の楽器がピアノとバイオリンということで、今回はピアノをバイオリンに関しては響きが強いほうが良い音になること、ピアノの練習で厳しければ、家具やタペストリーなど、吸音素材を置いて調整できる、ということで、建築的には床も壁面も天井も、すべてを木質系の板材で仕上げることにしました。

音楽練習室というのは、日本ではまだ吸音性能を重視する傾向がありますが、ヨーロッパで発展してきたクラシック音楽は、基本的には反射する石造の空間でその音色の真価が現れるようにデザインされているのだと、あらためて感じます。そのためには部屋の形やボリュームが重要で、天井をできるだけ高く波型に、また部屋の形を不等辺な異形で作ることで、音がバランスするように努力しました。

 

試演奏されたバイオリンの響きはとても美しく、小さいながらもちょっと素敵なホールになりそうで、わくわくしてきました。(*^_^*)

 

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2017-03-30 17:27:42

「高齢者の住空間研究」冊子の発行のお知らせ

テーマ:建築コラム

昨年末、東京ガス都市生活研究所が定期的に行っておられる住空間に関するワーキンググループにて、設計協力させていただいた冊子がまとまりました。

 

テーマは「高齢者の住空間研究」です。都市生活研究所が行ってきた実態調査・研究とともに、私たち建築家が普段の仕事の中で考えていることをあわせて、共同で冊子を制作するワーキングを行いました。

 

私は、高齢者といえば介護、バリアフリーという考えに直結するのではなく、後期高齢者になっても、自立して心身共に健康を保って住み続けられる住まいとはどのようなものか?ということをゼロベースで考えてみました。家事は楽にしたいけれど、適度な運動もできる、回遊型導線や階段が実は大切、階段の勾配がゆるければよい、とか、近隣とのお付き合いが生まれる趣味の土間空間、といった、生活にプラスアルファの要素を加え広がりやきっかけを日々つくっていける家、というイメージが大切ではないかと考えました。

 

 集合住宅についても、親戚や友人などとのゆるやかなコミュニティーを形成するような、いろいろな共用部の在り方、つながり方を提案しています。老人用の施設ではないけれど、高齢者に配慮した集合住宅で多世代交流があり、さまざまな趣味や運動が身近な建物内外で可能になるような工夫をすることで、自立した健康的な暮らし、プライバシーとコミュニケーションを両立できる、そういう集合住宅をつくりたいと考えています。

 

 

 ワーキンググループのおかげで、これからの社会に必要な住まい、ということについて、自分の考えを形にすることができ、とても充実した時間を過ごしました。

 

もし内容にご興味がある方がおられましたら無料で差し上げますので、お気軽にご連絡ください。

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