2016-10-25 20:53:02

佐原の街並み散歩~街並みをつくるということ

テーマ:建築コラム

今月は、仕事が重なって1か月があっという間に経ってしまいました。そんな中ついに風邪もこじらせ、1週間マスクをつけたまま内向きに仕事をしていますしたが、少し復活してきたのでブログを書くことに。

 

今月の上旬、千葉県の香取市佐原の町歩きをしてきました。

小江戸と呼ばれた利根川水運の町の風情を残した魅力的な街。佐原の大祭は有名ですが、ちょうど翌日だったので山車が町を練り歩く姿に遭遇しました。この町で、敬愛する建築家の郡裕美さんと遠藤敏也さんが再生した古民家が15軒あるということで、地図を片手にめぐってみました。

 日本の街並みというのは、軒や格子戸、縁側、土間といった、道行く人をいざなう、ウェルカムな表情を持つ作り方があります。古い街並みの楽しさは、そういう外向きの表情によってつくられていると実感します。



 

お二人の古民家の再生は、昭和の看板建築等の増築部を全部撤去することから始まり、古い江戸時代の構造体を残しつつ、街並みに対する奥行をつくる庭を奥につくり、奥行のある街並みを作る、という秀逸な視点で、次々と古い建築を現代に蘇生させておられます。その仕事は丁寧で創意工夫に満ちていて、ものづくりの喜びが伝わってきました。

日本建築の魅力を、そのエッセンスを抽出しつつ、現代的な居心地の良いカフェやレストランとして、美しい建築に改造する技は、本当に素晴らしいと思います。さらに、唯一のの新築、と言われていた千代福は、新築とは思えない古民家風の表情を再現していて、建築家的な表現の無い淡々としたデザインには、共感を覚えました。
新築で設計された千代福

 

 古いものを大切にしつつ、傷んだ材は取り替え新しく継ぎなおし、丁寧に再生する、という仕事は、熟成され、当然のように行われますが、日本の建築界ではとても事例が少ないですね。


 

街並みをつくるということは、こういう地道な仕事によって古いものを大切にすることでしか、実現しないのだなあ、仕事の厳しさも痛感しつつ町並みをつくる建築のあり方、そのさわやかさを満喫した幸せな一日でした。

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