2015-08-26 21:09:31

宇都宮まち歩きツアー 開催報告

テーマ:建築コラム
ちょっと時間があいてしまいました。
今月の7日に、所属しているHEAD研究会のリノベーションTFで宇都宮まち歩きツアーを企画しました。その報告です。リノベーションTFでの街歩き、まだ試行錯誤中ですが、目的は「町の魅力を育てる仕掛け」を発見すること。



建築を作るという仕事をしていると、その土地や町について、できるだけ深く知ることができればと願っていますが、簡単ではありません。まずは町を歩くことから。今回企画してみて思ったのは、地元の街づくりに係っておられる目利きの方にガイドをお願いしたり、お話を聞くことが可能になるというのが、ツアーの最大のメリットです。(*^。^*)

今回は、宇都宮で空間デザイン×不動産業を営む気鋭の塩田大成さんにお願いしました。




前半は、JR宇都宮駅から西に2.5KM先にある、東部宇都宮駅に向かう中間エリアを歩きました。 古い商店や工場、旅館などが、まばらに存在しつつ、古くからの住まいが多いと感じる。倉庫のひとつをシェアオフィスにしているリノベーションやカフェなど、ユニークな取り組みもあって、ゆっくりとした時間の中で、無理なく着実に事業を育てる環境はこういうことなのだなあ、と納得。大規模な再開発はただ、新しくきれいにはなったけれど、個性が無く、町を無味感想にすると感じます。家賃も高くなるでしょうし新しい事業を起こす余地を与えてくれない町になってしまうと感じます。



その後、宇都宮の中心繁華街へ。オリオン通りという大きなアーケード街もあり、商業が集積したエリアに到着。塩田さんに案内いただいて、オリオン通りを歩き、裏通りにある明治天皇の宿泊した旅館の空き地、風俗街などユニークな小さなポイントを案内してもらいました。町のおもしろい動きはいつも町の小さな路地や裏側で起きています。


釜川エリアもそのひとつ。緑と護岸が整備され水も潤沢に流れる気持ちの川沿いの道が整されたエリアでは小さなリノベーションオフィス兼住宅 KAMAGAWA POCKETがあります。



住みながらシェアオフィスを運営している宇都宮大学建築学科の中村周さんにお話しを聞きました。建築を作るかたわら、町のイベントの企画や、図書館、シェアオフィスを運営して、仲間が頻繁に立ち寄るスポットになっています。

最後は塩田さんが町を育てている商店街「もみじ通り」へ。商店を一つ一つ吟味して店主を呼び寄せ、自分の生活と仕事場を移し、長い時間をかけて町を育てる仕事を実現している塩田大成さんのもみじ通りは、静かに、確実に育っていました。



自然食で惣菜を作る店、こだわりのドーナツ屋さん、楽器屋さんや美容室、カフェなど、個性的で魅力あふれるお店が並び、店主の人が仕事に愛情をこめて営んでいる空気が伝わってきました。定期的にイベントを開催したり、町の寄合所になってもいるという塩田さんのシェアオフィスの存在が大きな意味を持っていると感じます。


町を作るということは、人の信頼とつながり、空間のデザイン、プロセスの楽しさ。生きる時間の豊かさと一緒になって初めてゆっくりと育っていくものなのだと実感するツアーになりました。
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2015-08-13 21:36:01

オスカー・ニーマイヤー展・その人と建築について

テーマ:建築コラム
東京現代美術館で開催中のオスカー・ニーマイヤー展に行って来ました。

彼の作品を、展覧会としてまとめて観るのは初めて。実物もまだ見ていないのですが、偉大な、巨大な、建築家である、という印象を持って、あこがれていました。



のびやかな曲線、スケールの美しさ、細やかに配慮された形の柱、日差しを遮るブリーズソレイユの繊細さ、近代建築のポジティブな性格を、余すところなく昇華させたような建築です。



ブラジリアという人工の首都を4年間で作り上げ、主要な議事堂や大統領府などの建物もその素材とディテールまで、すべて設計しまう、とんでもないスケールの建築家です。

そして、建築のすべては本当におおらかで、かつ美しい。最も大きなものを構想し、実現する建築家でありながら、決して権力の側には加担しない、民主的で公平なな思想の建築家でもあったようです。


 その背景は、植民地時代が長かったブラジルは、ポルトガルから独立後も、軍事独裁政権が続き、いつでも強いものが弱いものを搾取する構造が、国の根幹を覆っていました。
一部の権力者と貧しい人々というネガティブな国の構造と、困難な状況の中にあって、才能ある建築家として、国家的仕事を依頼されます。
巨大なものはしばしば権力を象徴することにもなりすが、彼は建築を作ることは、政治的な階級権力への抵抗と民主的なメッセージとして、まさに建築そのものをデザインしたことが、素晴らしいと思います。
 彼の言葉を引用すると

 ”I am an architect who works for whoever calls me ...(my public) buildings do not always serve the function of social justice.but I try to make them beautiful ande spectaculer so that the poor can stop to look at them, and be touched and enthused, AS an architect,that is all I can do"

彼は、発注した側(権力、資本)のためではなく、社会、公共のための場所として、いかに美しくつくるか、という視点で設計し続けたのでした。通りがかる貧しい人が、その建築の前に座って、勇気と希望、喜びを感じる可能性があるように、社会に開かれている建築の役割を、信念として貫いていたのを感じます。


模型と映像で、堪能すること3時間。イビラブエラ公園の1/30の模型もよかった。カーペットの上をはだしであるきながら、模型をのぞきこむ人々がガリバーのようでのどかな風景です。



あー、オスカーの建築って本当に良いものだなあ、と、お腹いっぱいになりました。

現代美術館では、もうひとつ、「ここは誰の場所?」という展示もやっていて、これもとてもよかった。一緒に見ることをお勧めします。





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2015-08-04 15:43:18

宇都宮まち歩きツアーのお知らせ 

テーマ:建築コラム
直前になってしまいましたが、今週の金曜日8/7に、宇都宮の町歩きツアーを開催します。
主催は、HEAD研究会 リノベーションTFです。

https://www.facebook.com/events/1468927613404773/



スケジュール等チラシPDFはこちら

ツアーの目的は、地方都市で光っているリノベーションまちづくりの実際例を体験することです。

今回は、宇都宮でユニークな不動産業 MET不動産部を運営し、設計の仕事もされている、塩田大成氏に講師をお願いしました。


塩田氏が手掛ける「もみじ通り」をはじめ、宇都宮市の中心市街地の現状を歩いて体験し、味わって考えます。


再開発ビルの新築が街づくり、という時代はそろそろ限界と終わりが見えています。車社会の地方都市において、駅の周辺、まちなかというのは、居住人口が減り続け、衰退していくように見えます。
そんななか、まちなか居住の魅力、意義について考え、人を呼び寄せるために必要なのものは何でしょう?

リノベーションで再生する、街中の商業、住まい、オフィスが、町を再生させるキーになるか?関東一の中核都市と言われる宇都宮。地方創成の手がかりを見つけることができるでしょうか?
ひとまず、宇都宮の街中を、一緒に歩いてみませんか?
HEAD研究会の会員でなくても、参加できます。

参加希望者は下記のメールフォームにて申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/1NDgTB1Nc_EP8gaoWiTocZfgmx2ipKTqlLRWR7e2eJWs/viewform
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