2013-02-22 15:00:17

幸福をつくるものは何か?を考える

テーマ:日々のこと

 最近、環境ジャーナリストの枝廣淳子さん主催の「幸せ経済研究会」に参加している。毎月枝廣氏が提示する課題図書を読んで、会のメンバーで議論することで理解を深めよう、という研究会です。自分ではなかなか読む機会の無い本も、皆で読むのであればがんばって読んでしまう。そして言葉に出すことでそのことについて考える深さが変わる。


研究会では、「人の幸せ」と経済の関係について考えるものが中心で、そのことは自分が仕事がコミットしているテーマと共通しているので大変興味深い。建築をつくるということは、人の幸せを実現する環境を考え、それを作り上げる努力の積み重ねだからだ。


 資本主義社会の中で、モノや金を所有することが目的、国としてGDPを上げ続けることが社会の目標とされて久しい現代において、人が真に求めているものは実はモノでも金でもなく「幸福」であるということは、直感的に理解できる。経済力はそのための手段であるが、目的ではない。ある一定レベル以上のお金は、人の幸福度を比例的に上昇させるものではない、というパラドックスが存在する。一人当たり所得が1万5000ドルあたりまでは経済力と生活満足度が比例するけれど、それ以上の経済力を持ったとき、それに比例して人が幸せ必ずしも高まらず、ばらばらな結果が生まれるらしい。


 「幸福度を測る経済学」ブルーノ・S・フライ の一節によると、「幸福とは長期的に持続する「よき生活」における副産物である。」という言葉が印象に残る。よき生活とは、衣食住が満たされ、家族や地域社会での信頼や愛情を得て、自分がそこに貢献できる役割を持っている状態、という感じだろうか?「よき生活」が人に与えるものは、現在多くの人が考えるよりも、はるかに重いのではないか?ということを感じた。よき生活を持続させるために必要なもの以上の欲望を満たすさまざまな名誉、財力、権力などは、本当には人を幸せにしない、ということ。無限に加速する欲望を満たす消費活動も、過剰な競争にさらされる生活も、人を幸せにはしない。「よく生活」とは、個人が選択し、構築することのできる自由度を持った生き方の問題であると思う。

 ということは、幸福とは少数の勝者が得るような希少なものではなく、すべての人に同等に与えられる機会であるということも、重要な発見だった。

 

多くの人がよき生活を構築する、ということは、簡単ではないが、不可能な課題ではないと思う。そこに希望の種を感じとることができないだろうか?


建築家 田口知子の日常をつづったブログ

 

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