2011-05-30 21:37:35

「100000年後の安全」~原発の使用済核燃料の処理を問う

テーマ:エコロジー

昨日、渋谷のアップリンクで「100000年後の安全」という映画を見ました。

フィンランドで、原発で発生した使用済燃料棒を廃棄するための施設を、地盤の中深く数キロにわたるトンネル状の施設をつくり、その先に燃料棒を埋設していくという、実際に行われている施設のドキュメンタリーでした。

今回の福島の原発事故は、蓋をして考えないことにしていた原子力発電の根源的な問題を浮き彫りにしました。私たちは、原発を、資源のいらないお金が儲かるとても便利な発電施設、放射能は漏れたら怖いけど、それが起こらない限り大丈夫でしょう、という微妙な楽観的な判断保留状態のまま原発は使われ続けました。

 その結果、各原発の建屋の中には発熱を続ける使用済核燃料がどんどん増え続け、その燃料棒は数万年に、人が即死するほどの高レベルの放射能を発しつづけるという事実を、どう考えているのでしょう。実は、まだ誰も本当にはそのことに答えを出していない、という大変な事実を、こわれた福島の建屋の上部の「その部屋」を見て、私たちは直視する羽目になりました。

 映画では、フィンランドが、オンカロと名付けられた場所、使用済核燃料廃棄施設を作り続けているというドキュメンタリーです。この施設は完成するまでに100年かかる、と言っていました。フィンランドは、18億年、不動の岩盤があり、そこであれば安全だろう、という専門家の結論がこの計画の根拠になっているようです。廃棄物をロケットに入れて宇宙に飛ばす、あるいは、海に沈める?どれをとっても数万年の期間、大きな環境へのダメージなく安全を担保する方法ではない、という専門家の結論です。でも、そこで、堅牢な岩盤をダイナマイトで壊しながら、地下深く埋蔵施設をつくり、核燃料を充填してあとはコンクリートで封印する、という計画委です。人が近づかないために、どのように未来の人類に伝えていくか、言語も違う、文面も違っているかもしれない未来の人類に伝える方法を真剣に議論している様子が、滑稽でもあり、シニカルな現実として伝わってきました。

 日本は地震国ですし、このように地下を掘るのはありえないのは確か。ぞれでは、いったい、この使用済核燃料、どうしようとしているのでしょう?

原発は燃料費がかからないし安定した発電方法である、これからも必要だ、と言っている政治家や電力会社の人には、もっときちんと現実を直視してほしいものです。原発をやめても持続可能な社会、安全な未来をつくっていかないといけない、そのためにできることは何なのか、真剣に考えつづけたいと思いました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ げんぱつとはなんぞにゃ?まぐろのほうがいいぞ。(りょうま)


 

 

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2011-05-25 20:31:09

GARDEN HOUSE の優雅な休日

テーマ:日々のこと


先日の日曜日、2004年に私が増築部を設計したGARDEN HOUSE のお宅に呼ばれて行ってまいりました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 庭を眺める猫のアレックス

庭のバラが花盛りで、一年で一番美しい季節です。家主のIさんは、今年もたくさんの花を美しく咲かせておられました。Iさんは、認知心理学の第一人者といわれる大学教授で著名な方ですが、お忙しい中で、これほどの広い庭の手入れされつつ猫と豊かな生活を楽しんでおられる様子にはいつも感動します。


この日は、夕方雨という予報だったので、雨が降る前にと、昼ごはんを屋上のテラスでバラを眺めつつ、バローロ(ほんとうにおいしい!)を飲みながらおしゃべりを楽しみました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ

クライアントというよりは、いまでは、気心の知れた女性同士、ビシソワーズやサラダなどをいただきながらおしゃべりするのはなんと楽しく、幸せなことでしょう。震災後の社会について、人の認知と教育のことなど、興味深い話は尽きることなく時間がたつのも忘れてしまいました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 屋上テラスはバラを楽しみながらワインを楽しむ最高のシチュエーション。

愛猫のアレックスはもう14歳。私が最初に会ったのは8年前ですが、体重8Kgを超える大猫でした。それが病気などもしたせいですっかりスリムになって・・・。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ アレックス。とても賢くて人懐こい猫です。

体重は半分くらいになったけれど、性格はあいかわらずで愛嬌たっぷりに親密なコミュニケーションを交わしてくれました。なんて素敵な休日!


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 夕方には雨が降ってきましたが、下のリビングでも庭を楽しめます。

クライアントとして出会った方ですが、こうやって長くおつきあいさせていただいて、本当に幸せです。

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2011-05-16 13:00:02

子供と階段~「東久留米の家」の撮影日記

テーマ:建築のしごと

先日の土曜日、「東久留米の家 」に、雑誌「すまいの設計」の取材と撮影があって、同行させてもらいました。 気持ちのよいお天気で、道路の向かいの麦畑がたわわに実っていました。
建築家 田口知子の日常をつづったブログ 家の前の麦畑です。

建築家 田口知子の日常をつづったブログ サンルームから麦畑が臨めます。

2歳のお子さんがいるのですが、とてもきれいに住まわれていて、壁にも手垢ひとつついていません。植物や椅子など少し増えてきていますが、空間の快適さを大切にした、丁寧な暮らし方ぶりが感じられ、とてもうれしく感じました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


 2歳のN君は、撮影のカメラマンがめずらしいらしく、いろいろちょっかいを出して探究していました。屋上へ上るグレーチングの階段も、平気でひょいひょいと登っています。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ

建築家の作る家では、階段や手すりがオープンなものが多く、子供が落ちるのでは、と心配される方が多いのですが、実際に子供の動きを見ていると、とてもしっかり上り下りで気を付けているので、うっかりして落ちる、ということはめったに起こらないようです。

先日竣工した保育園でも、床の段差にひっかかって転ぶのは大人だけだと、園長先生が笑いながらおっしゃっていました。

過度な心配する大人の癖は、子供の成長を制限し、不自由にしてしまう恐れがあります。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 子どもにとって、階段はひとつのイベントです。

 うれしいことがもうひとつ。この家では、最近お父さんも絵を描かれるようになったということです。家族みんなで遊びながらつくったという絵も、リビングにかけられていました。

「豊かな生活」を生み出す家、という設計当初のイメージどおりに、実際の暮らしが展開している様子を拝見するのは、とても幸せなことだと思いました。 



 









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