2010-12-18 17:17:32

これからの時代に求められる仕事とは?~西村浩さんと山崎亮さんの対談企画

テーマ:建築コラム

先日、JIA建築セミナーで、建築家の西村浩さんとSTUDIO-Lの山崎亮さんをお呼びして、講演をしていただきました。

講演を聴いていたのは、受講生である社会人の建築業界の皆さんです。西村さんも山崎さんも、とても話しがおもしろくて、また本質に迫る印象深いお話でした。


山崎さんは、最近あちこちでひっぱりだこの、知る人ぞ知る町づくり仕掛け人。いわく、少子化と高齢化を迎えるこれからの日本では新築の件数はどんどん減っていくでしょうし空き家率が高くなっていく時代、建築業界が淘汰されるのは必須である。建築業界全体の仕事の質も見直す必要がある、という現実的な話から始まり、地方都市、離島中山間地でのコミュニティーの再生を実践しておられる、パワフルなお仕事の様子をお聞きすることができました。本当に驚きの連続でした。

 西村さんのお話は、まちづくり、まちおこし、地方都市の中心市街地再生の話でした。町づくりとは、ハコモノ作りの建築の問題でもなく、単発のイベントを起こす企画の話だけでもだめ。地元の人たちの元気を呼び起こす継続性のある経済の活性化、場所づくりが必要である、というお話。商店街の復活や地元コミュニティーの成熟を促すハード(建築やインフラ整備)を作り出す、という建築家としての仕事の可能性もお話くださいました。 これからの建築は、長期的「まちづくり」のビジョンの中で作っていかないといけない。そのためには、行政の協力は欠かせないが、同時に地元の人を巻き込みながら建築をつくっていくプロセスが大切、というお話でした。西村さんの設計された「岩見沢駅複合駅舎」での住民参加のプロセスと、出来上がった建築を、本当に自分のもののように愛着を持って利用している人々の様子をスライドで拝見して、本当にすごい!と感心しました。

「まちおこし」というと、名産品を開発したり公共建築を作ったり単発のイベント企画したりで、その町に本当に持続性のある成長変化を起こす方法は明確になっていません。今までの方法では、本当に町の活性化、商店街の活性化にはつながらない、という実感を持たれたという西村さんの話は印象的でした。何か継続性のあるものを作るには、まちづくりの大きな全体ビジョンの中で、少しづつハードを実現して方法論を確立することが大切です。

キーになる住民とのコラボレーションによって時間をかけて作り上げる建築、町づくりが、少しずつ現実的に生まれつつあるのだなあと、感じました。

まちづくりに最初に大切なのは「人づくり」、そして、そのような活動を可能にする効果的な「場所づくり」です。規制概念にとらわれず、地元の人の能力を楽しく引き出すお二人のリーダーシップとデザイナーとしての勘のよさ、には本当に感動しました。

こういう力は、これからの仕事をする人間は、真に身につけたい能力なのではないでしょうか?これからの時代、自分の仕事が無い、と嘆くのではなく、真に必要とされる仕事を作り出す人間として、自分を拡大させることができるといいのだろうなあ・・、と思いました。


 
建築家 田口知子の日常をつづったブログ 猫のこんにちは!(りょうま)

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2010-12-13 18:45:59

「HOME PORTRAIT」に「Trapezium」が掲載されました。

テーマ:建築コラム

先週の土曜日、新宿のパークタワー内にある「OZONE家作りサポート」で「建築家の選び方」というセミナーの中の一部分で、講演をしてきました。少々の難条件でも、建築家なら思いもよらない可能性を発見して、楽しい家作りが可能だったりする!というような、希望を持てる話しをしよう、と思いながら話しました。

 


同日「HOME PORTRAIT VOL .3」 が発売になり、その中で、「住宅名人10番勝負」という企画で、私も4ページをいただいて、「TRAPEZIUM 」を掲載していただきました。 


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


 建築家選び、どのようにすればわからない、という方、いきなり建築家のところに尋ねて行くのはちょっと・・・、という方は、「OZONE 家作りサポート 」というサービスがあります。


家づくりで建築家を仲介するシステムの中では、ここは私たちから見ても、1級建築士がアドバイザーになって、きちんとしたサービスを提供している、好感のもてる会社だと思います。

 建築家との家作りって、どんなものなのか、知識や情報が欲しい方は、一度足を運んでそういう講演を聴いてみられるのもよいかもしれません。私も建築家として登録して、仕事をさせていただいていますが、お客様向けのセミナーは、初めて傍聴してみて、OZONEアドバイサーの説明が、的を得た的確なものなので、なるほどー、と感心して聞いていました。




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2010-12-06 15:02:41

東十条保育園 現場レポート ~エコロジーな保育園の設計手法

テーマ:建築のしごと



東十条の保育園
、コンクリートの躯体が4階まで立ち上がり、サッシを取り付けはじめました。内装工事が始まります。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ アルミサッシの取り付け風景

この建物は南西側にJRの線路があって、日あたりと眺めがよい(新幹線が見える!)ということを生かすため、こちらの面を全面バルコニーにしてガラスの引き戸をつけています。その結果、設備設計士から「夏の西日のせいで、大変なことになりますよ。エアコンを大量に設置しないと」といわれ、何か対策を!ということで考え出したのがアルミルーバーです。夏の西日はカットしたいけれど、冬の日差しは入れたい、そんな野望をかなえるのが「アルミ可動ルーバー」なのでした。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


建築家 田口知子の日常をつづったブログ

2階の保育室のバルコニー先でモックアップ(原寸での製作確認)を行いました。



 アルミの薄い羽は15mm×250mmの縦型です。手動のハンドル操作でくるくる回転するので、西日が暑いときは日差しに向かって垂直に傾ければカットできる、という仕組みです。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 1階の天井には設備機器が付き始めています


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 道路側はいろいろな窓があいています。

 この保育園では、床に冷温水が流れるパイプを敷設。夜間の電気でコンクリート躯体に蓄熱します。昼間は輻射熱でふんわり暖かい、(夏はひんやり)を設計で取り入れています。

 いろいろなエコロジー設備を駆使した保育園です。


 
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