2010-07-24 20:56:16

中山の住宅 着工しました。

テーマ:建築のしごと

梅雨が明けて、まぶしい夏空の下、中山の住宅の地鎮祭を行いました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


建築家 田口知子の日常をつづったブログ

若いご夫婦が建てる家とあって、奥様のお母様や妹さんがいらっしゃって、あたたかい雰囲気の地鎮祭でした。良いお天気でよかったですね。おめでとうございます。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


建設会社は本間建設さん。仕事をお願いするのは初めてですが、建築家の家づくりでは多くの実績のある有名な工務店です。

現場監督の渡辺さんも、落ち着いた経験のある現場監督さんのようで安心しました。


さて、地鎮祭の後は、ご近所の挨拶を済ませたあと、地縄張りチェックというのを行います。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 建築家 田口知子の日常をつづったブログ

写真の白い紐のようなものが建築の形を表していて、土地に対して建物の位置が正しく配置されているか確認します。


いつもなら、すぐに完了するはずの地縄張りですが、今回は何かが違いました。東側の擁壁から寸法を出して進めていくと、あれあれ?道路境界と建物の距離が50cm以上も足りません。いったいどういうことか!あわてて敷地サイズを測ったら、測量図よりも小さいではありませんか。


 「これは大問題じゃないか・・・?」しばらく現場監督の渡辺さんと頭をかかえていましたが、何気なく擁壁際に立って下を見下ろすと、3.5m下のほうに側溝があって、その外側に敷地境界鋲が打ってありました。「境界は下だ・・・。」


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 下のほうに側溝があり、その脇に小さな金属プレートがありました。
計りなおして一件落着。


建築工事には意外な盲点があったりします。


現場チェックでは意外なことが起きるので最後まで気が抜けません。



AD
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)
2010-07-14 15:36:49

東久留米の家 現場レポート 2010/7/06

テーマ:建築のしごと

先日、東久留米の家の現場に行ってきました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外壁の下地が終わっています。

東久留米の家は、外壁の下地の外断熱と防水シート、通気胴縁が終わり、外壁のガルバリムスパンドレルが半分くらい張り終わりました。

建築家 田口知子の日常をつづったブログ 下地の通気胴縁。上部の黒い部分は外壁が張り終わったところ。

今日は塗装屋さんにお願いして、内部建具のサンプルを作成してもらいました。

床のフローリングの色と合わせて少し茶色っぽく染色したもの、白い染色、薄いグレーなど、種類の違う色を作ってもらっています。

 普通は色見本帖の番号でお願いするのですが、実際塗ってみるとイメージと違うことが多いので注意が必要です。塗ってからシマッた!を防ぐには、現場で職人さんが調色している最中に、横で注文を出しながら考えるのが一番です。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 塗装屋さんが建具の木に染色で色見本を作ってくれています。

「この色とこの色の中間を少し薄めて黄色をまぜて」とか「ごくごくわずかな赤味がほしい」とか、言いたい放題の私の注文に、嫌な顔もせずにいろいろ試してくれる職人さん。いつもありがとうございます。


内部の造作もだいぶできてきました。



道路側に面したサンルームや、ダイニングのハイサイドライト、コーナーの書斎スペースなど、いろいろな場所のイメージが立ち上がってきました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログダイニングのハイサイドライト

 

建築家 田口知子の日常をつづったブログ 道路側にはサンルームと呼ぶ明るいガラス屋根の場所を設けています。
建築家 田口知子の日常をつづったブログ 小さなコーナーを作って書斎にします。

断熱材は、外断熱+内断熱の両側から施工して高断熱仕様です。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外断熱仕様ですが、内壁にもグラスウールを充填します。

これから、どんどん内装仕上を決めていかないといけません。このような空間が立ち上がった現場に立って考えるのが一番わかりやすいし、楽しい時間です。








AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010-07-03 21:00:40

ルーシー・リー展に想う

テーマ:日々のこと

六本木の国立新美術館で開催されていたルーシー・リー展に行ってから、もう2週間以上経過してしまいました。6/21までの開催で、最後日の前日にやっと行くことができたので、ブログに書かねば、と思っていたのです。


さて、ルーシー・リーは、20世紀を代表する女性陶芸家、と言われているそうですが、私は陶芸には疎く、知らなかったのですが、先日展覧会で作品を拝見して、その魅力に心を奪われてしまいました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ


芸術家がつくる純粋な作品とは違って、器というのは実用的な意図をもった形でもあります。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 手付注器 1955年

鉢、水差し、おわん、花瓶、といった普段身近にある機能的な器の類を作品として成立させるのは何か?という問いは、アーキテクチャーとビルディング、建築と家は何が違うのか?という問いに似ている、と思いました。いずれも、人が使うものとしての機能を想定し、その枠の中で作品を追求する、という意味で、似ていると。そして、器は100%陶芸家という個人の美的関心を表現しうる、という点で、建築家の作品よりも、純粋な作家性を感じるのだろうなあ、などと考えながら興味深く眺めていました。そして、作品の周辺には確かな「空間」があると感じました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 器の釉薬にはこだわり続け、色や質感を新たに発見しました。
薄さと重心のバランスが絶妙。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ プリミティブな存在感を持った花器。
 

素材、形のバランス、色調、模様、存在感、意味について、自分の求める作品性を探求し続ける情熱。そして、それらの作品が驚くほど現代的であると同時に、プリミティブななつかしさを感じるのは、どのような精神が生みだしたものなのだろう、とその人間性にも興味を持ち、カタログを購入。読んでいる中で、あー、そうか、とピンと来ました。


彼女の生きた、ウイーンの19世紀末から20世紀初頭、ウイーン分離派やアールヌーヴォーが華やなりし頃、彼女が影響を受けたのは、その時代の物理学者のエルンスト・リーや、同じくノーベル物理学賞を受賞したエルヴィン・シュレーディンガーといった量子力学の始祖らとの深い交友があったという話を読み、謎が解けたと思いました。轆轤の回転が作り出す美しいフォルムは、シュレーディンガーの「ネガティブ・エントロピー」という概念に通じる、生命・宇宙の生成の謎に関係しているのかもしれない、とすると、時代も、流行も、美術の流れも超えて、現代人の心をつかむのはムベなるかな・・・。

その上、職人としての物質への執念と、芸術家としての独創的な能力がそなわった、たぐい稀な才能に、心からの驚きと感動を覚えました。 




AD
いいね!した人  |  コメント(6)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。